シパダン

二日目はシパダンで4ダイブ。この海域に来たからにはマクロ派でも1日ぐらいは潜っておくべきですよね。

ただし、我々の集合は8:15と遅いスタート。4:30 からの早朝ダイブには中国人のチームが参加してました。Buffalo fish(カンムリブダイ)の行進狙いです。去年はそのパターンで行ったらエントリ時には行進が過ぎ去る直寸前だったのですよね。

まあ、今回は早起きしなくても安全停止直前、5mくらいの浅瀬で数十匹の小さな群れには出くわしました。

カンムリブダイの群れ(遠景)

しかも1mぐらいまでは無理なく接近できる感じです。そこまで寄ると連中と目が合いますね。

カンムリブダイの群れ(接近)

もちろんシパダン名物の壁のようなキンガメアジの大群やバラクーダのトルネードも見られました。

ギンガメアジのトルネード
ギンガメアジのトルネード
ギンガメアジのトルネードの接写
近づくとギンガメアジがすし詰め状態
バラクーダのトルネード
バラクーダのトルネード
バラクーダのトルネードの接写
近づくとやっぱりバラクーダがびっしり

なお私の一眼レフの水中カメラセットは105mmマイクロレンズの完全なマクロ仕様。さすがにシパダンでは持て余すので、この日の写真はコンデジ撮影。設定が悪かったのか総じて白飛び気味になってしまいました。

マブール初日

昨夜は23:00頃に空港内のシャワー室でさっぱりしてから01:20のフライトでコタキナバルに。よせばいいのについつい映画を観てしまいました。そのうち飛行機で観ればいいと思ってた『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』がラインナップにあったので。まあ変な時間と言えば夜中の3時に機内食が出るのですが。その前後にはウイスキーやビールも供してくれますしね。

マレーシア航空の機内食(2011年11月19日)
往路の機内食。 フィリピン航空ではもう出なくなった素麺もあります

でもマレーシア航空は座席エンターテイメントが離陸前から利用できていいです。これがフィリピン航空だと、国際線でもエコノミーには座席に液晶画面すらなかったり、あってもLinuxのシステムリブートを繰り返して、いざ映画を観てもラスト前に時間切れになったりすることも。羽田からの飛行機は最新鋭機だし。

トランジットのコタキナバル空港では約一時間後にタワウ行きの国内線で飛ぶことになるので時間を持て余すこともありません。その後、タワウ→センポルナまでは車、センポルナ→マブールはスピードボートでそれぞれ小一時間。順調に昼前にはマブール島に到着しました。

昼食後、マブール島の近隣ポイントにボートを出してチェックダイブ。まあ普通に潜るだけです。幸い寝不足で足がつることもなく無事終了。うん、初日機内泊のツアーも問題なさそう。これは使えます。来年は大人数のツアーを企画しようかな。

チェックダイブのポイントにはこんなウミウシや….

ウミウシ1
ウミウシ1 横向きなのにぼかして撮ってしまった…

こんなのがいました。

ウミウシ2
解りにくいけど反時計回りにぐるっと巻いています。 これまたもっと絞って撮るべきだったな

どちらもムカデミノウミウシでしょうか。 そして二本目は桟橋からエントリしてのビーチダイブ。どうやら到着日に2ダイブというのがボルネオダイバーズ・マブールリゾートでのお決まりのコースのようです。

セミホウボウ
セミホウボウ
ジョーフィッシュ
ジョーフィッシュにはレギュラー感があります

それからマブールのビーチポイントには1.5m級の巨大なアオウミガメがごろごろいますね。

いざマブールへ

今夜から4泊6日のマブールツアー。

ダイビング機材と着替えはJAL ABCで羽田空港に発送済みなので、あとはカメラ類とパスポート、旅のバウチャー類を持って羽田に向かうのみ。もちろん出勤時に持ってきました。うかつなことにJAL ABCの送付状の控えを自宅に忘れてきたもののパスポートを見せれば荷物を引き取れるはずです。

ちょっと迷ったのは今夜のお風呂。規定の集合時刻は23:20なので19時頃に会社を出れば自宅最寄りのジムの大浴場に入ってから21時の羽田行き空港バスに乗っても間に合うなと。

でもまあ私にとって初めての羽田国際線ターミナル。あちこち見て回りたいものです。正確には1年前にコタキナバルから帰ってきたときに使ったけど何も見学できなかったので。

調べてみると国際線ターミナル内に30分800円のシャワー室があるらしいので今回はそちらを使ってみましょうかね。外の施設を利用すると空港に行くまでにまた汗かいてしまいそうだし。

さて、往路機内泊のダイビングツアーとはどんなものか。難関は妙な時間帯に出される機内食と睡眠時間の確保でしょうか。私は寝不足で潜るとたいてい足がつるんだよな…。

水中コンパスは意外に重要かも

私は旅の機材を軽量化すべく残圧計のみのゲージにして以来(おかげで必要なウェイトは増えたけど)、潜る際にコンパスを持たなくなりました。18年前にノービスワン(BSACでの名称。PADIで言うところのオープンウォーターに相当)講習で使ったきりだったので無くてもかまわんだろうと。でも、昨年ついにコンパスが必要となる機会があったのを思い出しました。

ちょうど一年前、カパライのハウスリーフに仲間とセルフダイブで潜ったときのこと。あらかじめマップ上でコース取りの目印を覚えてエントリ。決めておいた折り返し点までは順調に行けたものの、いざスタート地点の桟橋に戻ろうとコースを逆に辿ろうにも、先ほど見たような見てないような風景の連続。カパライのハウスリーフにはやぐら状の構造物が点在しているのですが、行きと帰りでは見る向きが反対になるので、もうどれがどれだか。

まあ、水面に浮上してしまえばリゾートの建物が見えるはずですが、そのために浮上するのもなんなので、できれば水中で解決したいと思うもの。結局、水深を上げつつそれらしいところをうろうろしている内に見覚えのあるイソギンチャクが見つかり、あとは写真を撮りながらのんびり引き返すことができました。

そこで思ったのは「コンパスを持っていれば、帰路を探さずともおおむね最短距離で戻ることもできたんだな」です。いや、一緒に潜った人のゲージにはコンパスが付いていたのですが、二人とも目印を頼りに戻ってくるつもりだったので方角を覚えていなかったのですよね。

さて、今週末のマブールでも一年ぶりにセルフダイブで潜ることになりそうなので安価なコンパスを買買おうかと。目をつけたのはこちらの製品。

BBC コンパスQ

回転ベゼルがないので方角を覚えておく必要がありますが、まあ良いでしょう。地形も知らない見知らぬ土地でのセルフダイブの時ぐらいしか使わなそうなのでこれで十分です。

ちなみに時計のリストバンドに付けるタイプを選ばなかったのは、今のが電池切れしたら以後リストタイプのダイコン使わなくなるかもしれないから。このタイプのコンパスならカラビナを使ってBCDに掛けたりもできるので。

一度は行ってみたい海

11月のダイビングはマレーシアのマブール。昨年11月に羽田←→コタキナバル便が始まったので行きやすくなりました。思い起こせば昨年はお隣のカパライからコタキナバル→羽田の初フライトで帰ってきたのですよね。Tシャツとか記念グッズをもらったなぁ。

マブールのオオモカエルアンコウ
マブールのオオモカエルアンコウ 昨年、マブールで撮ったオオモカエルアンコウ。 かさぶた(?)を剥がしてあげたいような…

さて、私にはマブールの他にもぜひ行ってみたい海がいくつかあります。その最たる場所がレンベ。インドネシアのスラウェシ島、メナドに隣接した地域です。

レンベは知る人ぞ知るといった感じのマクロ天国。一見南国っぽくない灰色の砂地の海でヘアリーフロッグフィッシュやミミックオクトパスが頻繁に見られ、バンガイ・カーディナルフィッシュなどもわんさかいるそうな。ギリシャ人カメラマンのペトリノス氏が言うには「レンベ海峡は間違いなく世界中のカエルアンコウのキャピタル」とのこと。ぜひそこで潜ってみたいものです。

でも、メナド/レンベには行きづらいのですよね。一般的なシンガポール乗り換えで片道二日かかります。デンパサール経由でも同様。行き帰りとも経由地で一泊することになるようです。

往路の日程を切り詰められる羽田空港深夜発シンガポール経由6日間のツアーでも、実質5日間のうち3日間を移動日に取られ、潜れるのは一日半の6ダイブだけ(1日目4ダイブ。2日目は飛行機の都合で2ダイブまで)。これでは寂しいので、せめて7日(実質6日間)の10ダイブコースで行きたいところ。そうなると週末と祝日を絡めても3日は休まないと。幸いなことに上司の理解がある私はともかく、仲間が休みを取れなさそう。

それに仲間はみな私ほどマクロ指向でもないので、どうせ3日休むならもっと他の海に行きたいと言い出すやも。かといって1人部屋追加料金(¥9.500/1泊とか)なんて払えないし…。

日本人にしてみればミンダナオ島(フィリピン)の真南のメナド空港に行くのに、わざわざシンガポールやバリを経由するのも冗長なので、コタキナバルやマニラとメナド間の便ができればマブール並にロスが少ないアクセスになるのですが。あるいはメナド発のシンガポール行きが朝9時ぐらいに飛ぶようになってくれれば。でも、やっぱ無理かな…。

悲願のレンベ行きは来年も適わないかもしれません。