バサラカクレエビ(その2)

昨日に引き続きバサラカクレエビの別カラーバリエーション。

バサラカクレエビ

バサラカクレエビ

このエビは必ず自分の体色にマッチしたウミシダに住んでいます。

自分と同じ色のウミシダを探して住み着くのか、住み着いたウミシダに合わせて体色を変えるのかは解りませんが、おそらく後者じゃないかな。

なぜなら、前者だとエビが自分の体色を把握していて、なおかつ同じ色のウミシダを探すだけの色覚を持っていることになるので。さすがにエビの目はそれほど高性能ではないだろうと。

よって私の予想では、幼生の頃は透明のようにニュートラルな色をしていて、終の住み処を探すべく浮游しているうちに意中のウミシダに出くわしたら住み着いて、次第に体色が変わるのだと思います。

いや、待てよ。その場合でもエビ自身がウミシダの色を感じ取る感覚器を持っていなければ無理か。

だとすると、決め手は色ではないのかも。古来から、たまたま擬態が成功した個体ばかりが子孫を残してきた結果、進化の過程で自分と同じ色のウミシダかどうかを判別する本能が身に付いてるとか。つまり、生まれつき体色は決まっていて、周囲の色は解らないし、増してや離れたところのウミシダも見えていないのだけど、とにかく居心地のいいウミシダが見つかるまで潮任せに転々と移動しているから、我々ダイバーが見つけた時は必ずマッチした組み合わせになっているというのも一つの仮説。

ともかく、エビ、カニ類は最初はプランクトンだし、単一のウミシダがバサラカクレエビだらけになっている光景も見たことがないので、浮游するという部分だけは間違いなさそう。

もし事情が許すなら、こういう研究に残りの生涯を費やしたいものです。どうにかしてまっとうな大金が舞い込んでこないかな。もちろん当てはないんだけど…。

コマチコシオリエビ

コマチコシオリエビ。エビといいつつもヤドカリの仲間です。

コマチコシオリエビ

コマチコシオリエビ

この通りモノトーンが美しいエビです。他にもカラーバリエーションがあるようですが、やっぱ白黒がいいですよね。

しかもあまり動き回らないので、とても撮りやすく、絵になるモデル向きの被写体です。

ホヤカクレエビ

ホヤカクレエビ。

ホヤカクレエビ

これ、撮るの難しいですね。なにしろ小さなホヤの中にいるので。むしって引きずり出すわけにもいかないし。

青いホヤの直径1cmかそこらの開口部から覗くと肉眼では見えるのですが、カメラを真上から構えると影になります。

しかたなく少し離れるのですが、やはりストロボ光はホヤの中までは届きません。

それでもネットを検索すると上手い具合に撮っている人もいるので、私のカメラでも工夫次第では撮れるはずです。

その場合のキーアイテムはフォーカスライトではないかと。照射角度と撮影距離を調節して、ホヤの中を明るくした上で撮る作戦ですね。

これ、次回の課題生物にしようかな。青いホヤを片っ端から覗くだけだから自力でも探せそうだし。

ゴルゴニアンシュリンプ

ゴルゴニアンシュリンプです。前から姿は知っていたものの、ようやく名前を覚えられました。

ゴルゴニアシュリンプ

ゴルゴニアシュリンプ
とんがった方が頭の先です

ゴルゴニアというもさもさしたヤギ類に擬態して住んでいるので地味な印象でしたが、なかなか美しいエビですね。

これ、気合いをいれて撮ると、もっと見栄えがしそうです。

難点は体が細長いため、写真に収めるのが厄介なこと。今回は撮るのが精いっぱいだったけど、次回は斜め正面から狙ってみようかな。目にピントを合わせつつ、奥行きを持たせて対角線を割るように写すとかっこいいだろうな…。