キヤノンのミラーレスカメラが登場間近

遂にキヤノンからもミラーレスカメラが登場するという噂が流れています。『Canon EOS-M』という名前になるのだとか。

Canon EOS-M
現在、リーク写真は正面だけ

マウントは新規格でしょうが、センサーはAPS-Cかな。だったら良いなぁ。

差し当たり9月にドイツのケルンで開催されるPhotokina 2012での展示に向けて開発を進めているのではないかと。ならば、そろそろ発表だけは行われても良い頃合いです。正面画像だけ漏れてきたということは、期待感を高めるためにメーカーが意図的に流したのかもしれないし。

もちろん私が最初に知りたいのはカメラの基本性能とレンズの初期ラインナップ。楽しみになってきました。

PowerShot S100用水中ハウジングの本命?

現在、私が水中撮影、特にマクロ撮りに最も適していると思うコンパクトデジカメはCanon PowerShot S100。レンズ周りのコントローラーリングにマニュアルフォーカスを割り当てておけば、リングを回した際に液晶画面中央が拡大表示されてより正確なフォーカスが可能になります。

マニュアルフォーカス機能はOlympus XZ-1など、各社の上位機種には搭載されていますが、S100用を除けばどれも純正のハウジングからは機構的にアクセス不可。CanonのフラッグシップコンデジPowerShot G1 Xも例外ではありません。

そのS100用水中ハウジングの新顔がこちら。米国インディアナ州のikelite社製です。

IKELITE Canon Powershot S100用水中ハウジング

ikeliteハウジング向けL型光Dケーブル・ブッシュW57セット
INON製ikeliteハウジング向けL型光Dケーブル・ブッシュW57セット

海外に行くと外国人ダイバーがikelite製のハウジングを持っているところをよく見かけるので、品質には定評があるのでしょう。実際、純正のハウジングよりも強靭に作られているようですね。それでいて3万円強とお手ごろです。まあストロボ光を拾うにはINONのパーツが必要になるようですが。

気になるメンテナンスの体制も万全とのこと。くわしくはこちらの動画で確認してください。

ハーレクイン、セクシー、ボクサー

私は甲殻類好き。水族館でも小型のエビ・カニ類を見かけると無性に写真を撮りたくなります。 まずはこちらから。

フリソデエビ(青)
フリソデエビ(青) 右の振り袖を失ってるフリソデエビ(青)。まあ、そのうち生え揃うでしょう

水族館での撮影の基本は水槽のアクリル壁の反射を避けること。そのためレンズをアクリル壁にぴったり付けるのが常套。でもそうするとオートフォーカスのカメラでは大ざっぱな絵になりがちに。上の写真も右目を越して少し向こうにピントが合ってしまってます。

かといってデジイチ&マクロレンズだと水槽内の生き物との距離を調整できないのでせっかくの性能を持て余します。ここはマニュアルフォーカスが使えるコンパクトデジカメが欲しいところです。


Canon デジタルカメラ PowerShot S100

それからこちら。

フリソデエビとアカヒトデ
お菓子のフィギュアとフリソデエビ(赤)

フリソデエビの大好物のヒトデはプレッツエルみたいにも見えるので意外にお菓子のフィギュアなどとも馴染んでますね。

最後に別水槽の一枚。

ボクサークラブとセクシーシュリンプ
イソギンチャクモエビ(上)とキンチャクガニ(下)

何気なく撮ってきたのですが、後で知人が展示の意図を見抜いてくれました。どうやらトラとキンチャクガニは縞模様繋がり、イソギンチャクモエビとキリンは色合いが似ているという遊び心のようです。

ちなみにこのエントリのタイトルはそれぞれの英名。「フリソデエビ=ハーレクインシュリンプ」「イソギンチャクモエビ=セクシーシュリンプ」「キンチャクガニ=ボクサークラブ」です。

Canon PowerShot G1 Xが国内発表に

明後日からのCP+に先立ち、Canon PowerShot G1 Xが国内でも発表されました。7.5万円ぐらいで3月の発売ですか。

Canon PowerShot G1 X

ちらほら伝えられ始めたレビューによれば、どうやらデジタル一眼機並(フォーサーズ&マイクロフォーサーズよりもわずかに大きい)の巨大なセンサーに見合うだけの画質が得られそうです。私は買う余裕がないけど、一眼かコンデジかで迷う人には候補の一つとしてお勧めできるかもしれません。

さて、ダイバーとして気になる純正ハウジング(ウォータープルーフケース WP-DC44)ですが、こうしてみるとPowerShot S100用のWP-DC43にあるようなレンズ横の操作ダイヤルが見られません。

ウォータープルーフケース WP-DC44

レンズ周りの拡大写真説明図を見る限り、レンズを一周しているこの帯(→)は単なる手持ち用の加工で、コントローラーリングとしては機能しないのかな。まさかの下位モデルのPowerShoto S100に劣る仕様?。だとするとがっかりだ…。

おそらくマニュアルフォーカスには本体前面の電子ダイヤルか背面のコントローラーホイールを使うのでしょうね。陸上ではそれでもいいでしょう。右手だけで操作できますし。でも、上の写真を見る限り、このハウジングではそれらにアクセスできそうにありません。

うん、このカメラならではの高画質を活かした水中マクロ写真が撮りたければ、やはりSeatoolやNauticamが発売するであろうフルアクセス可能な対応ハウジングを使う必要がありそうです。カメラとハウジングとレンズアダプタで約20万円コースかな…。

ともかくCP+に実物が展示されていたら確認してこようと思います。

Canon PowerShot S100ががより完璧な水中カメラに!

関連エントリ:Canon PowerShot S120の進化

INONが「28LDマウントベース・DC43」を発表しました。この通り、Canon PowerShot S100用の純正水中ハウジング(ウォータープルーフケース)「WP-DC43」に装着して使うマウントベースです。

28LD_MountBase_DC43

Canon PowerShot S100は現時点ではダイバー仲間に最もお勧めしたいデジカメ。人気のOlympus XZ1とほぼ同サイズのイメージセンサーを搭載し、XZ1にはできないフルHD動画の撮影が可能。そして何よりも水中でもマニュアルフォーカス(!)が使えます。ハウジングのレンズポート左側にあるダイヤルを回してのフォーカス調整はマクロ撮影時には大いに威力を発揮してくれるでしょう。性能差はあるにせよ、マクロレンズを装着した一眼カメラのような使い方ができるわけです。

ただし、Canonの純正水中ハウジングは昔から不完全品で肝心のアクセサリシューと拡張レンズ装着用のネジ径がありません。老舗カメラメーカーなのに撮影補助に関してはサードパーティ任せという無気力ぶりを一向に改めようとはしません。そこでINONの出番となるわけです。

マウントベースを使うと、このようにアーム展開なしにS-2000ストロボを装着できます。

マウントベース+S-2000

S-2000の下部には同社製のLE-550WなどのLEDライトも付けられるので、最小限でも充実したライティングシステムが組めます。

また、マウントベースはワイドコンバージョンレンズにも耐えられるだけの耐加重性能もあるようです。

マウントベース+ワイドコンバージョンレンズなど

PowerShot S100用の水中ハウジングはSeatoolとNauticamがいち早くアナウンスしていましたが、アルミ削り出しで高価なそれらと同様の拡張性が安価な純正品でも得られるようになりました。もちろん強度などの面では劣りますが安さも大きな魅力なので。

というわけでCanon PowerShot S100 & WP-DC43 & 28LDマウントベース・DC43が現時点で私が最高だと思う水中ハウジングセットです。面積比で6倍のセンサーを持つPowerShot G1Xが国内でも発売されれば話は多少違ってくるかもしれませんが。


Canon デジタルカメラ PowerShot S100


Canon ウォータープルーフケース WP-DC43

さて、この新製品は今日と明日、新宿で開催されるダイブビズショーでも展示されるはずなので、ちょっくら見に行ってきます。

関連エントリ:Canon PowerShot S120の進化

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