OneWeb

Pokemon GO、新たなポケモンが80種以上追加されたばかりだけど私は花粉症を発症してしまいました。こうなるともう外出したくなくなります。ああ、国外に逃げ出したい…。

そこでOneWebに要注目です。

OneWeb
このイメージだとかなりの高軌道に衛星が展開されそうに思えるけど、実際は地球にへばりつくような低軌道になるはずです

OneWebSoftBankが昨年末に巨額の出資を決めた人工衛星によるWebインフラサービスの運営会社。低い軌道に小型の衛星を多数乗せることで、既存の衛星通信や地上の光回線などよりも圧倒的安価に構築できるとのこと。順調に進めば2019年にもサービスを開始予定だそうな。

ただし利用にはそこそこのサイズがある送受信機が必要らしく、当面はビルや住宅、車などでの利用が想定されているようです。飛行機や新幹線などでも使えるようになるでしょうね。

さて、これが実現すれば衛星がカバーする地球上のどこでもブロードバンド通信が可能になります。もちろんフィリピンの片田舎でも。

そう、私は先々フィリピンに移住したいと思っています。なにしろ夏は東京より涼しく冬は沖縄より暖かい上、花粉症の症状も出ないから。セブには知り合いも増えたし。

でも移住でネックになるのがインターネット環境。現地でもある程度の収入を確保するならテレワークで日本向けの仕事をこなすのが良かろうと。その際、大容量のデータ通信や安定したSkype通信を可能にするために、そこそこの速さの常時接続ネット環境が必要です。でも、現状コールセンターなどは別として一般向けには4Mbpsも出ない低速のネット環境しかなさそうなのですよね。

今年は間に合わないけど、数年以内には花粉症フリーの環境で生活していたいものです。

生活保護制度を考え直してみる

先日、小田原市で生活保護をめぐって一騒動がありましたね。それを受けてとあるWebサイトにてちょっとした議論になりました。

発端となった私の書き込みはこう。

生活保護は「働けず貯蓄もない人にはありがたいけど、所得や資産を隠してまで受給する気にはならない」が理想だろうから、ある程度、衣食住の現物支給に切り替えていくのがいいのでは?

今後も下流老人と呼ばれるような困窮者は増えそうだから、財政負担を減らすという意味でも。

対してある人からの反論。

役所が現物って、安く調達なんて出来ないじゃん。

・・・役人が半額弁当の調達にスーパーに並ぶシーンを想像してしまったw
絶対無いwww

そんなアホな。何か勘違いしておられます。よって私からの反論。

現物支給ってそういう意味じゃないですよ。実際には「衣・食・住それぞれにしか使えないバウチャー」みたいな感じになろうかと。

対してこれまた反論。

それも現金より高コストなんだよ。
店は換金にコストが発生するから、それは当然価格が上がる。

やはり伝わっていないようなので、また反論です。

奇異なことを。それこそシステマティックに処理できそうな分野だと思うのですが…。ひょっとして、これまた受給者が紙の金券で買い物し、それをお店の人が役所で換金するようなアナログなイメージをお持ちなのでしょうか?

ようやく私の意図を察していただけたのか、議論はこれで終わりました。

でも、せっかくなのでここで補足しておきましょう。私がイメージする現物支給による生活保護とは以下のようなものです。

  1. マイナンバーカードに電子マネー機能を持たせ、生活保護を電子マネーで給付する
  2. 利用には限度額を設ける
  3. 購入可能品目に制限を設ける

そもそも現金で支給するから不正受給を始めとする諸問題が起こるわけだし、日本は電子マネー決算先進国なので技術的に無理はないでしょう。当然、電子マネーの現金化は不可です。独自の規格になるのか(端末側の置き換えが必要)、それとも既存の電子マネー規格に相乗りさせてもらうか(既存規格と提携できるの?)は要検討ですが。

そして、対応のお店にて思い思いの買い物ができるようにします。ただし一定の制約下で。

2. は、「3日で5,000円まで」といった具合の利用制限ですね。たとえ残高以内であっても換金性が高い高額商品は買えなくすると。薬や一部の衛生商品は免除してもいいでしょう。

3. は、「たばこの購入は不可」「酒類は21時間あたり度数5%以内を500mlが1本まで」といった品目の制限です。生活保護受給者が健康を害せば自治体の負担が増えるのだから、それぐらいの節制はしてもらわないと。

もちろんマイナンバーカードなので利用状況はお上に筒抜けになります。不健康な物品の購入が目立てば指導が入るし、購入品目が偏っていて所得や資産隠しが疑われる場合は受給資格の再調査がなされます。それらを理解の上で、存分に使ってくださいと。

冒頭の話だと「現物支給」という言葉がミスリードを誘ったのかも。実際は「役所が認めたもの(認めないもの以外)だけに引き換えられる電子マネー」ですね。カタログから欲しいものを選べるギフトみたいな感じかな。

ちなみに私がいわゆる「タイガーマスク運動」を評価しないのは、一方的にランドセルを送りつけるから。施設の児童が本当にランドセルを必要としているかわからないし、そうだとしても欲しいのは別の色かもしれないし。あれって善意の押し付けというか、多分に自己満足ですよね。でも寄付にも用途を限定した電子マネーによる現物支給を導入できれば改善できます。

更に言うと、これは将来のベーシックインカムの前史、地ならしともなり得ます。何しろそう遠くない将来、多くの労働はAIに置き換えられ、多くの人が職にあぶれると予想されているので。例えば自動運転車が実用化されれば、トラックやタクシーのドライバーの多くは失業です。

興味深いことに、医者や弁護士のような高度な知的労働ですらAIに活躍の場を奪われそうです。人間よりもビッグデータと照らし合わせる方がよほど頼れるとばかりに。高学歴を誇る優秀な人物なども容赦なく淘汰されるわけです。

だったら所得がなくてもカツカツ生きられる社会に移行せざるを得なくなります。

TBSラジオのアプリはこうするしかないな

TBSラジオCLOUDの評判がすこぶる悪いらしいので、今ごろTBSラジオではアプリ計画を真剣に詰めていることでしょう。広告商売をしている以上、これまでPodcastでTBSラジオを聴いていたリスナーが他局のPodcastに流れて相対的なプレゼンスが低下するのは拙いはずだから。

ただし、TBSラジオCLOUDアプリなんて作ってもユーザーの評価は上がらないかと。現行のTBSラジオCLOUDの仕組みだと、アプリで改善できるのは複数エピソードの連続再生や未再生/再生済み表示ぐらいだろうから。

そこで私ならこうするという案を考えてみました。

TBSラジオPodcastアプリのアイコン案私が決定権者ならTBSラジオCLOUDアプリではなく、TBSラジオPodcastアプリにしますね。ストリーミングではユーザーのニーズに十分に応えられないので。

まず、配信番組に独自のDRMを掛けるかPodcastのプロトコルに独自の拡張を加えて専用アプリでないと聴けなくします。前者だと他のPodcastアプリで聴こうとしてエラーが出るから後者が妥当かな。TBSラジオの番組専用だから独自仕様プロトコルになっても不都合はないでしょう。

そして専用アプリでは最初にユーザー登録を求め、住所や年齢、性別、興味がある分野などを訊ねます。

あとは一般的なPodcastアプリと同様。番組をダウンロードしたら、エピソードをまたいで連続再生できるようにします。倍速再生や中断した箇所から再開する機能も盛り込みたいところです。

ただし、アプリの起動時や各エピソードを再生する際にはユーザの属性に応じた広告をスキップ不可状態で流します。また、広告が最後まで再生されたらアプリがサーバーにフィードバックします。LINEの既読みたいなものですね。Podcastアプリは定期的に新規エピソードの有無を確認するので、その際のパケットに乗せれば良かろうと。

この方式の難点は再びPodcast配信用のサーバーが必要になり、応分のコスト負担が発生すること。でも、おかげで本来の広告ビジネスが成り立つようになります。果たしてそれでコストを相殺できるかは解りませんが。

そしてリスナーにはダウンロードという最大のメリットを提供できます。望むなら特許を申請したり、他局に相乗りを働き掛けても良いでしょう。マージンを受け取って他局の番組も配信してあげるとか。

TBSラジオCLOUDでは聞き漏らす

TBSラジオの番組がPodcastで配信されている頃、私はiPhoneに以下のプレイリスト(ステーション)を作っていました。

  • 朝の通勤電車用 :荻上チキ・Session-22、森本毅郎 スタンバイ!
  • 帰りの通勤電車用:たまむすび、荒川強啓デイ・キャッチ!

よって最初に一度だけ再生操作をすれば番組やエピソードをまたいで連続再生してくれたし、1.5倍速ならどちらも1時間前後で聴けて電車通勤時にちょうどいい長さでした。連続再生なので聞き漏らしもありません。

TBSラジオCLUDβ

でもTBSラジオCLOUDでは各エピソードを自力で一つずつ再生しなければならないので、3日目にはもうエピソードを聞き漏らすようになりました。今後も聴かないものが増えていきそうです。他局に良さげなPodcastが見つかれば、多分そちらが優先になるし。

TBSラジオCLOUDアプリの行方

関連エントリ:TBSラジオのアプリはこうするしかないな

TBSラジオCLUDβ

TBSラジオのPodcastが終了となり、TBSラジオCLOUDに移行したいきさつが7月4日(月)のたまむすび『竹山、ガム買ってきて!』コーナー内で語られました。TBSラジオのPodcast番組すべてで直近の月間ダウンロード数が5,000万あるのに対し、コストが年間数千万円かかっていて、その負担に耐えきれなくなったのだと。

ちなみに増強に継ぐ増強を強いられたサーバ類を社内に置いて運用していたのか、外部のホスティングサービスを使っていたのかは語られませんでした。それ次第では聞く人が聞けば5,000万ダウンロードに対して数千万円/年(1千万円ちょいなのか9千万円に近いかでも大違いだけど…)が高いのか安いのか解るかと思うのですが…。

とはいえPodcastでは以下の理由で広告が成り立ちにくいそうで。

  • ユーザーの属性(年齢や性別)を知る術がなく各々に相応しい広告を流せない
  • ダウンロードしても聴いているとは限らない

確かに。私もいくつかのPodcastはダウンロードだけしといて「いつか聴く」扱いになっています。

よってTBSラジオに残された選択肢は三つ。

  1. Podcastを止める
  2. Podcastを課金制にする
  3. 広告ビジネスが展開できるTBSラジオCLOUDに移行する

そして「何とか無料で続けたい」という思いから3に決まったのだそうな。元が電波放送であるラジオ局としては至極妥当な考え方ですね。よって今後、TBSラジオCLOUDのWebサイトや各番組には容赦なく広告が入っていくのでしょう。

個人的には「TBSラジオのPodcast聴き放題で500円/月」とかなら喜んで払うけど、それが少数派だったら成り立ちませんしね。

また、ストリーミングサービスの評判がすこぶる悪いこともTBSラジオは十分認識していて、その解決方法の一つとしてアプリ化を検討しているそうな。でも、それにもコストがかかるのでリリース時期などは未定のようです。無理もないか。仕様にもよるけどiOS版とAndroid版のアプリ開発には数百万かそれ以上のコストがかかりそうだもの。その額によっては「Podcastを続けた方が…」ってことにもなり兼ねないので計画倒れに終わる可能性も無きにしもあらず。TBSラジオ専用のアプリにどれだけ需要があるかも不明だし。

そこで私が一つだけ有望かなと思うのが、日本のラジオ業界を巻き込むこと。具体的にはTBSラジオも出資しているradikoにバージョンアップを働き掛けると。Wikipediaには以下の記述があることだし。

radiko公式は放送番組を後から再生するタイムシフト機能を2015年内を目標にリリースする意向を示しているが、2016年4月の時点で正式な機能としては開始されていない。

タイムシフト機能だとTBSラジオCLOUDと大差なさそうだけど、タイマー録音機能がつけばPodcast風に使えます。有料の追加機能でもいいでしょう。

とはいえradikoを海外で聞くにはVPNを介在させる必要があったり、番組内の楽曲の扱いをどうするかといった大人の事情の懸案もあるのだけど…。

それに私が時々行くフィリピンやインドネシアではWi-Fiが超低速な場合が多いので、ほとんど使い物にならないかと。これがPodcastなら気長にダウンロードの完了を待てばいいのだけど。