続・小田急線の楽ちんな使いかた

小田急電鉄のロゴ小田急線の楽ちんな使いかたが気になったので、ちょっと気合いを入れて調べてみました。

乗換案内やジョルダンなど「最短」を調べてくれるサービスやアプリはあるけど、さすがに「最も快適」は導き出してくれないので自力で何とかしようと。 今回のテーマ設定はこれ。

  • 帰宅ラッシュ時に小田急線の新宿→新百合ヶ丘間をなるべく快適にすごす
  • ただし、全区間を各駅停車でのんびり行くことはしない

で、18:00〜21:00の時刻表はこんな感じ。

小田急線の抜粋時刻表
小田急線の抜粋時刻表 各電車とも新宿(多摩急行は代々木上原)だけが出発時刻、それ以外は到着時刻です。 急行や準急が止まらない駅は省きました

新宿→成城学園前の区間を各駅停車で移動すれば、ラッシュのストレスがかなり軽減されるという観点で見ると、各停電車は成城学園前で1〜3分待てば必ず後続の急行か準急に乗り換えられますね。

小田急線の乗り換え例

小田急線の楽ちんな使いかた

小田急電鉄のロゴ私は日々の通勤に小田急線を使っています。帰りは新宿から乗車して新百合ヶ丘で下りるのですが、ついこの間までは、わざわざ上の階のホームから急行に乗っていました。

ただし先発の電車はたいてい満員状態か乗車待ちの列が出来ているので諦めて、向かい側の次発電車で割と良い立ち位置を確保するものの、発車までに大勢が乗ってくるのでやはり満員になります。

もちろん15分ぐらい後の電車の乗車待ち列に加われば座れてラッシュに押されることはなくなるけど、座るのが目的ではないから、その待ち時間は不毛に感じてしまいます。もっと遠くに帰るのであれば、そうする価値もあるかもしれませんが。

でももっと良い使いかたがあったのですね。それは「下の階のホームから出る各駅停車に乗り、途中で後続の急行に乗り換える」という方法。

時刻表で確かめてはいないけど、どうやら帰りのラッシュ時間帯は急行と各駅停車がほぼ交互に発車するようだし、代々木上原では千代田線からの多摩急行も合流します。走っている最中の追い越しもなく、どこかで必ず急行や準急の待ち合わせがあるみたいです。

たぶん下北沢で次発の急行に、成城学園前では次々発の急行に乗り換えられるのかな。新宿駅で一つか二つ後の急行に乗ることを考えれば、先発の各停で先回りして後続の急行に乗り換えても新百合ヶ丘に辿り着く時刻は同じか数分程度のロスで済みます。

それに小田急線の急行は新宿→成城学園前の間が一番混んでいる印象ですが、ちょうどその区間を空いている電車で移動できればストレスが軽減されます。成城学園前でけっこう下りるので入れ替わりに乗ると。

もちろん乗り換えは面倒だし各駅にいちいち止まるのはうっとうしいけど、満員電車のすし詰め状態よりは遥かに快適。

何だ、もっと早く気づけば良かった。

Dive Awardのロゴの件

先週土曜日、新生ダイビングサービスDive Award(ダイブアワード)の第一回親睦会が武蔵小杉で開催されました。

同日、Dive Award津田沼店がオープンしたらしいのですが、こちらの親睦会はかつてのコナミスポーツダイビングスクール横浜店、川崎店、新百合ヶ丘店のメンバーが集う会でした。津田沼オープン記念の宴は現地で改めて行われる(行われた?)のでしょう。

Dive Award武蔵小杉店も6月にはオープン見込みだし、今後も毎月ペースで実施すると言ってたので楽しみです。今回も同じテーブルを囲んだ他店出身の初対面の何人かと顔見知り、facebook友達にもなれたし、このシャッフル効果は新鮮でしたね。いつもの顔なじみのそばに座らなくて良かった。

さて、飲み会の席で行われたビンゴ大会では私は景品にありつけず、残念賞のDive Awardステッカーを貰いました。きっとお店では配ってると思うけど。

ステッカーの絵柄はもちろんDive Awardのロゴマークそのもの(↓)。

logo

これ、1匹ずつ色とポーズが違う9頭のイルカ(たぶん多様性とか寛容の象徴の意かな)が顔を寄せて会話しているような楽しげな雰囲気を演出していますが、そこには盲点が。フルカラーにしたためにグッズが作り難い(インクが4色必要なので高価になってしまう)のですよね。事実、ビンゴの景品のオリジナルTシャツも「DIVE AWARD」と文字が書かれただけでした。

かといって1色刷りだと寂しいし、解りづらくなりますよね。試しにグレーおよびモノクロ色刷りにするとこんな感じ。

logo-1color
logo-1color 画面表示やプリントアウトならグレーでも良いけど、グッズを安価に作るなら1色の方がリーズナブル。 でもそうするとカラーのときの雰囲気やメッセージ性は一気に損なわれてしまいます。

その上、イルカ達がデフォルメされていないため、縮小すると絵柄がイルカに見えなくなります。

logo-1color-s
それを縮小するとこう。 何かの花びらか椰子の木のてっぺんみたいだ…。

商用印刷物のデザインをかじった人なら、この絵柄は応用が利かないことを直ぐに見抜いたのでしょうが、Dive Awardの面々は当然ながらダイビングビジネス畑の方々。ならばコンペの応募作品からこれを選んだのは無理もないか…。

でも、ダイビングサービスにはオリジナルグッズがあった方がいいので(旅先の海で知らない人と話す切っ掛けになったりするから)、このロゴはメイン扱いにして、グッズ展開&プリントに添える用(1色刷りでも使える)の第2ロゴ、もしくはイメージキャラクターの類いを決めるべきかな。

まあ、次回の飲み会のときにでもスタッフに進言してみましょう。Dive Award初期メンバー限定グッズなんて作ってもいいかもしれないし。

Dive Award 〜 新生ダイビングサービス 〜

春は無情な別れの季節。昨日でコナミスポーツのダイビング事業が終了しました。これがエイプリルフールのネタだったら良かったのだけど…。

私は1993年春からの会員で、過去20年間あったものがなくなってしまうのは非常に悲しいことです。近年はほぼ毎日立ち寄れたし、ジムや大浴場を利用した後に少し話してから帰るといった具合に、もはや生活の一部になっていたので。もちろん仲間が集える場所だったり、機材のオーバーホールや最新の海況情報交換など、ダイビングサービスとしても重宝していました。

これまでも数多くの歴代スタッフの旅立ちを見送ってきたものの、今回は完全消滅。しばらくは味気なさを覚える日々が続くのだろうな…。

コナミ側はスタッフ全員の雇用継続を約束したようですが、当然ながら職種は変わります。時に職場も。

それでも正社員はある種の配置転換ですみますが、アルバイトスタッフはせっかく何年もかけて頑張って時給を上げてきたのに、新たな部署では新人と同じ最低レベルからの再スタートを提示されたとのこと。これまでの貢献がなかったことにされ、培ったスキルも無価値と評価するような会社からは当然辞めていきますよね。

結局、新百合ヶ丘店の4人は散り散りになり、誰一人として残りませんでした。せめてアルバイトスタッフ2人の時給は例外的にでも維持してやれば良かったものを…。

さて、去るものがあれば新たに訪れるものも。コナミによる「受け皿すら用意しない全顧客切り捨て」という無慈悲な仕打ちを見兼ねた旧コナミスポーツ所属インストラクター有志によって新しいダイビングサービス《Dive Award(ダイブアワード)》が設立されました。

Dive Award logo

本日より浜松店が稼働し、今月中旬には津田沼店、そして6月1日から武蔵小杉店がオープンする予定とのこと。ツアーの予定表はひと月ぐらい前に貰っていました。残念ながら新百合ヶ丘店はないものの、武蔵小杉なら私もそう遠くないので時おり顔を出せそう。津田沼店と浜松店には縁がないかな。

武蔵小杉という場所はコナミのダイビングスクールがあった三店舗(横浜、川崎、新百合ヶ丘)の会員の利便性から割り出したのでしょうが、確かに神奈川県の拠点としては良い選択のような気がします。JRの湘南新宿ライン(葉山に乗り換えなしで行かれる)や伊豆急行のスーパービュー踊り子号(下りは3号のみ、登りは10号のみだけど)も通っているし、副都心線で埼玉方面とも繋がりました。まあ、海に行く各人は電車派ばかりではないし散り散りに住んでいるのだけど。

なお、東京店の計画は未定。順当に考えれば飯田橋ですが、都内はさすがに競合も多いのでどうなるか…。

Dive Awardの立ち上げに参加するイントラの面々はコナミ(東証1部上場企業)の100%子会社のコナミスポーツでそれなりの待遇を保障されていた正社員たち。それを捨てて新たな出発を決断したのだから肩入れしたくもなるというもの。

で、新しいお店は「Award(授与)」という名前からして、ライセンスはもちろんダイビングの楽しみを与えていくことを標榜しているのでしょう。私としても顔なじみのインストラクター達が始めたお店なので、微力ながら応援していくつもりです。

さしあたりナイトロックスがもう少し広く普及すれば(どこでも頼まないでも選べるぐらいになれば)、エンリッチのライセンス講習を受けても良いし、そこそこ魅力的なショップツアーがあれば代金が高くても参加しましょうかね。

近年、自分で空と宿と海を手配して、なるべく人が少ないタイミングを見計らって潜りに行くようになってから、新しい仲間が増えていないことに気づきました。ダイビングの仲間はさまざまな理由で次第に減っていく傾向にあるので、たまには補充しないと。

それと私が協力できそうなのは写真の提供。アマチュアながら私もフォトコンの末席にはコンスタントに加われるくらいにはなったので、宣材や雰囲気作りのためには惜しむことなく提供するつもりです。

そうしてお店を盛り立てれば、いつかは新百合ヶ丘店を出してもらえるかも知れないし、多くの反対の声を押し切ってダイビング事業を切り捨てたコナミにもちょっとは後悔させてやりたいから。

今回、コナミが密かに出資しているのでなければ、Dive Awardの立ち位置はフリー。つまりコナミのライバル関係にある企業やスポーツクラブとの提携も可能です。

それってコナミスポーツが20年以上にわたって自社(エグザス時代を含む)の元で培ったダイビング業務のノウハウと人脈、そしてユーザーコミュニティーをそっくり商売敵に献上するってことに他なりません。

やっぱ固定客がついてて、それなりに儲かる事業を切り捨てるなんてことはやっちゃいけないんだよ。本筋なら分社か、せめて事業売却して「経営からは手を引くけど顧客サービスはなるべくそのままに」ってのが良心的かつ無難な話だったわけで。

もっとも、コナミスポーツはともかく親会社のコナミにとってはスキューバダイビングはコアコンピタンスから外れてるってことかもしれません。その客も現役会員は数千人程度だから、たとえ恨まれようとも構わんとばかりに。

でも、人体や生態系と同じで、案外、無用と思える機関、種を取り除いたら予想以上の副作用が出たりするもの。ダイビングはコナミの主戦場であるエンターテイメントや余暇の充実といったジャンル、主力分野とも近しいのだし…。

まあ、そうじゃなくともDive Awardが向こう何十年も存続できるように。そう、信頼していたお店が無くなり、馴染みのスタッフと会員コミュニティが(不採算事業でもなかったはずなのに)雲散霧消する様を見るといった経験はもうしたくないのでね。

それはそれとして、今回、コナミに残ったダイビングスタッフが社内で発言力を得て、いずれまたコナミスポーツ内にダイビングサービスを復活させてくれると嬉しいのだけど。


追記(2014-07-02):

公開後1年以上が経っても、このエントリにアクセスがあるので書いておきます。Dive Award浜松店は昨夏よりbe Diveに生まれ変わり、今でも稼働中です。

一方、Dive Awerd武蔵小杉店は…、話が消えてそれっきりですね。でもDive Award津田沼駅前店精力的にツアーやイベントを行っているようです。

コナミスポーツ新百合ヶ丘店のダイビングカウンター跡地は応接スペースみたいになってますが、使われているところは滅多に見かけません。

コナミスポーツ消滅

正確には「コナミスポーツのダイビング部門が来年三月末をもってすべて終了」ということらしいです。どの店舗も例外なく。11月1日の発表だったとのこと。

昨日、沖縄から帰ってきて、大浴場を利用すべくその足でコナミスポーツ新百合ヶ丘店に出向いたところ、店長から聞かされました。いや、沖縄滞在中も風の噂程度には伝わってきたのですが、半信半疑だったのですよね。過去にも店舗の移転や再編などは度々行われてきたし…。

帰宅するとその旨の書簡も届いていました。

コナミスポーツ新百合ヶ丘店ダイビングスクール終了のご案内
支店長の名前で出されていますが、全店舗が終了とのこと
コナミスポーツ ダイビングスクール サービス終了に伴う各種ご案内
この通り、何一つ残ることなく消滅します

悲しいです。私はかつてのXAX(エグザス)ダイブカレッジ時代から通算20年ぐらい世話になったので。その間、店舗は二子玉川→多摩センター→新百合ヶ丘店と移り変わり、もちろんスタッフも度々代替わりしたものの、ダイビングサービスは脈々と続いてきました。

私は元来フィットネスの会員ですが、ダイビングのカウンターに顔を出すとスタッフはもちろん誰かしら仲間に会えました。そこでしか会わない人も大勢いたわけです。でも、この先はそれがなくなり、コナミのダイビングサービスを通じた新たな仲間との出会いもありません。

東日本大震災や福島原発周辺の避難民の方々の気持ちが少し解った気がします。外的な要因で長年かけて築かれたコミュニティが崩壊していくという。今までの仲間ともどれだけ音信を保てるか…。

ただ、腑に落ちないのはサービス終了の理由。書面には「当社を取り巻く環境の激化」とあります。店長からは「将来性が見込めないと会社上層部が判断した」と聞かされました。

確かにダイビングの業界は年々縮小傾向にあるかもしれません。でも、ここでやめたら長年同社が担ってきた「ダイバーのすそ野を広げる」という役割、存在意義を自らが否定し、更なる衰退への引き金を引くことにもなります。

しかも製造業とは違い、韓国や中国のダイビングスクールの攻勢に太刀打ちできないなんて話はなく、聞く限りでは不採算事業だったわけでもなさそうです。いやそんな店舗があるなら、また再編してくれればいいわけです。時代に合った分相応なりの規模への縮小なら納得もします。

日本はこの先も高齢化が進むのだし、競技的な要素がなく年齢相応に楽しめ、体を動かすだけでなく自然を相手に趣味や観光も兼ねるダイビングはコナミスポーツの多様性の象徴的な存在だったと思うのですが。

スポーツクラブの客層にしても、決してエクササイズを目的とした人ばかりではありません。これまでもフィットネスの会員がダイバーになり、ダイバーがフィットネス会員として入会する相乗効果がありました。

しかもダイビングは機材販売、講習、国内外旅行と、スポーツクラブ業界にとっては珍しく大型の売り上げが立つ部門だったはずなのに。いまだ人々にお金を払わせる力を保っている事業をそそくさと畳むのは自傷行為みたいなものです。株式投資に例えれば目先の悪材料に躍らされた「狼狽売り」のような。

コナミスポーツの上層部が本当に「ダイビングスクール部門に成長が見込めない」という考えなら、ちょっと経営センスを疑ってしまいます。そういう大企業の経営者が日本の経済を縮こまらせ、それが人々の消費志向に水を差して悪循環を生み、不景気を長引かせているのだと思います。