ウミアザミ…??

3月のサウスレイテでは、ガイドにとあるウミウシをリクエストしました。そうしてこの写真が撮られたリトルレンベというポイントで探したのですが、見つけられず…。

でも、本家のレンベでは、ガイドがこちらを見つけてきてくれました。今回はリクエストしていないのに実にあっさりと。体長は4cmほど。

ウミアザミそっくりのウミウシ(Rudman's phyllodesmium)
ウミアザミそっくりのウミウシ(Rudman’s phyllodesmium) この通り、ウミアザミそっくりの姿をしています。 実際、一緒に潜った連れはウミウシだと解らなかったそうな

ただし、よく見るとリトルレンベの写真とはあちこちが違いますね。どちらもウミアザミそっくりだけど、レンベのこちらは花びら状のふさふさが閉じたままで開きそうにありません。触角の形も、あちらは木の根っこ風だけど、こちらはミノウミウシ系特有の突起状。あちらは胴長だけど、こちらは半球状でした。よってウミウシ内での分類は別の系統ですね。

まあでも「ウミアザミそっくりのウミウシ」だから今回はこれで十分満足です。

ちなみにこのウミウシはたぶん日本の海にはいなくて、和名もありません。勝手に名付けるならこんな感じかな。

  • ウミアザミウミウシ
  • ウミアザミモドキウミウシ
  • ウミアザミミノウミウシ

世界中のカエルアンコウのキャピタル

先の土日、インドネシアのレンベで潜ってきました。 マニアックなダイビング旅行に付き合ってくれた連れ二人には感謝。

かつてギリシャ人カメラマンのペトリノスさんが「レンベは世界中のカエルアンコウのキャピタル」と言ったけど、確かにそんな感じ。潜ってみると各種カエルアンコウをたくさん見かけます。

そして圧巻だったのがこちら。へアリーフロッグフィッシュ(別称でフェアリーフロッグフィッシュとも)。見ての通り毛むくじゃら、モジャモジャのカエルアンコウです。

ヘアリーフロッグフィッシュ(ボンボリカエルアンコウ)
サンセットダイブ(途中で日が暮れてナイトダイブに突入)でガイドが見つけた個体。 右向きに1本飛び出ている毛はエスカではなく…

私は実物を見たことがなかったので今回の旅の一番の目的だったのですが、無事ダイビングの初日に見ることができました。

ヘアリーフロッグフィッシュ(ボンボリカエルアンコウ)
顔先、口の直ぐ上に太い棒状の機関が見られます。こちらがエスカかな

これでダイバーとしての目標を一つ達成。いつかこちらの種類も自分で撮ってみたいものです。

赤と黄色

赤いテッポウエビと黄色いテッポウエビ。共生しているハゼの種類は違うものの、海老の方は同じ種類の色違いですね。

ダテハゼとテッポウエビ
共生相手はダテハゼ
テッポウエビとヤマブキハゼ
共生相手はヤマブキハゼ

虫、虫、虫

先日のマクタンで私がリクエストしたのは、一つがホヤカクレエビ、もう一つがヨコエビ類でした。「ヨコエビ」なんて聞きなれない人も多いだろうけど、たとえばこちら。

Ladybug Ladybug from Mike Elliott on Vimeo.

そう、このテントウムシ風の生き物。マクタン島でトップクラスとも言われる目利きのフィリピン人ガイドに訊いたら「割と見かける」らしいのですが、このときは見つけられませんでした。色柄も同じのがいるかは不明です。

で、見つけた似たやつがこちら。

ヨコエビの仲間
テントウムシほどはかわいくないなぁ…

で、ついでに撮ってみた虫。体長1mm。

SPONGE ISOPOD

トリミングしてみると、ちょっとウサギっぽい形。

SPONGE ISOPOD

でも、気持ち悪いぐらいうじゃうじゃいます。

SPONGE ISOPOD

マルガザミのファミリー

マルガザミ。よくイソギンチャクの触手の根っこに住んでいますが、これらの個体はナマコに付いていました。

マルガザミ

しかも合計3体。まるでお父さん、お母さん、子供。

マルガザミ

でもカニの親子なんて聞いたことがないし、子供は卵から孵った段階でプランクトンとしてどっか行っちゃうんだろうから、まあアカの他人(他ガニ)ですね。