エネループのスタミナを検証

私は水中カメラセットを少しでも軽くするため、S-2000ストロボに単4エネループ電池を使用しています。

過去にぶっつけ本番で使ってみて何となく200回ほど発光させたら終わりかと思っていたのですが、気になっていたので改めて自宅でスタミナテストを行ってみました。

まずはNikon D7000カメラをハウジングにセット。光が減退する水中と同じ条件にはならないので、代わりに部屋を少し暗めにしてストロボが強めに発光するようにします。次に被写体に見立てたオウムガイのフィギュアにフォーカスライトを当て、その状態で光量を+1に設定したS-2000を向けてシャッターを切り発光させます。

結果、フル充電状態の単4のエネループは1,000回以上発光できることが解りました。S-2000のチャージにもたつく様子も見られません。一方でD7000の内蔵フラッシュの方は10枚ほどの連写でチャージ待ちになります。もっとも水中でフラッシュを炊きながら10枚連写するなんてことはないので、その点は無視できますが。

実際のところ被写体をじっくり狙いたいマクロダイブ1本で100枚撮るのは無理。だとすれば3日間9ダイブぐらいなら一度も充電しなくても大丈夫。念のため2日使ったらチャージするぐらいがいいペースかな。

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ギンガメの群れは見れたけどバラクーダは見られなかった…?

私の知人がフィリピンのどこかの海に潜りに行って帰ってきた際に「何が見れました?」と訊ねると、皆たいてい「ギンガメの群れは見れたけどバラクーダの群れは見られなかった」と答えてきます。ま、そういうことなんでしょうね。つまり、仲間と一緒に南国の海で潜ることがテーマだったため、特に目的もなくガイドにも注文を付けなかった結果、幸運には見舞われなかったと。確かに私もフィリピンではバラクーダは数個体単位でしか見たことがありません。でも、バラクーダのトルネードが見たければ他にもっといい海があるので、そちらに行けばいいのに…。

パラオのバラクーダ
パラオのバラクーダ パラオのバラクーダ

まあ私も昔はそうでした。特に目的もなく「年に1〜2回リゾートの海に行かれればいいか」ぐらいの感じだったので、行きやすいショップツアーに参加して、ただただ見せられたものを漠然と写真に撮るだけで…。彼らも必ずしもバラクーダの大群が見たかったわけでなく、おそらくブリーフィングで「ここでは運が良ければバラクーダのトルネードが見られますよ」などと聞かされながら見られなかったので、そんな感想になったのでしょう。

そんな私の指向性が変わったのは一人でパラオに通うようになってから。特にパラオスポートの母船からブルーコーナーまでテンダーボートで15分という快適さを知り、「だったらリピーターになってもいいよな」と。以来、場所と目的とダイビングサービスを限定するようにになりました。

パラスポ号とテンダーボート
パラオスポート号とテンダーボート

でもそのパラオも何となくハズレと思うことが多くなって、今ではすっかりセブをホームグラウンドにするマクロ派ダイバー。きっかけはセブ州マクタン島のショップに知り合いのイントラが勤めることになり、そちらがマクロ専門店だった影響で。そこで初めて「自分がやりたいダイビングはこれだったんだ!」と気付いた次第です。何しろフォトジェニックな被写体をこれでもかと探して見せてくれたので。

2mm大のカエルアンコウ
全長2mmほどのゴマ粒みたいなカエルアンコウ

これはあくまでも私見ですが、ワイド写真はスキルもさることながらよほどの幸運に恵まれないといい具合に写ってくれないものだと思います。それがマクロの場合、多少の濁りもへっちゃらで、少し修業すれば魚類、ウミウシ、エビカニ類の色つきのドアップ写真が撮れるようになります。これは大物限定ではない水中生物好きには堪んないですよ。ギンガハゼを引っ込ませずに15cmぐらいまでほふく前進で接近するのも楽しいチャレンジです。

ギンガハゼ
ギンガハゼ。今年の5月にセブで。次回は背びれが立っている瞬間を狙うことにしよう

というわけで私は特に馴染みになったビギナーダイバーはセブに誘ってあげることにしています。もちろん最低4日間必要で都合が合わず行かれない人も多いですが、来てくれればマクロ生物てんこ盛りのダイビングを保証できるので。しかも晴れ&べた凪の海の(私は計何十日も潜っていて、いまだ一度も日中雨に降られたり時化にあったことがありません)。

トゲツノメエビのペア
今私が一番見たいのがトゲツノメエビ。昨年6月にセブで撮影

いや、もちろん中には地形派(私には何が面白いのかまったく理解できないけど…)やひたすら大物指向の人もいるので誰もが満足させられるわけでもないでしょうが、いずれにせよ早いうちに自分のダイビングスタイルを見つけられれば、それに向いた海、シーズン、仲間、潜り方を選んで、より充実したダイビングライフを遅れるようになるはずです。マクロを楽しめる素養がある人なら、僭越ながら私が導いてあげることもできましょう。

Canon EOS KISS X5用Nauticam製ハウジング

7月のマリンダイビングフェアで展示されていたCanon EOS KISS X5用Nauticam製ハウジングが米国市場で発売になったようです。

EOS KISS X5用ハウジング(前面)

D7000用から大きく進歩した部分はないと聞いていますが、凝り性のエドワードさんのこと、やはり細かな改良を加えてきています。例えば動画撮影はD7000のピアノキーではなくレバー式になりました。

EOS KISS X5用ハウジング(背面斜め上)

謎なのは左右のアームから本体に伸びるアルミ版。こうして掲載する以上、単なる飾りとは思えないので、アーム固定用のブリッジでしょうかね。ならばマウントベースの固定には今までよりも長めのボルトが必要になりますね。

フィッシュアイのページにもすでに価格だけは掲載されています。同社のデジイチ用ハウジング(ミラーレス用を除く)で最小サイズということもあり、価格はD7000用よりも5万5千円安いです。

Nikonは中級機に定評があるのに対し、CanonはKISSの出来がよすぎて中級機がかすむほどとも言われます。Nauticamのハウジングの出来の良さは私も使って実感しているので、例えばNikon D7000よりも少し安く新たにデジイチ水中カメラセットを揃えたいような人には特にお勧めですね。

AIR2を換装してみた

再来週海に行くので、先月買ったBCDのパワーインフレータをAIR2に換装しました。

KNIGHTHAWK BCD and old AIR2

昔のBCDとはホースの接続機構も長さも違うので先っぽだけを交換。最新モデルのBCDに19年目の傷だらけのAIR2という組み合わせも一興でしょう。

そうそう、BCDをいじっていて今さらながら隠しポケット(?)の存在を発見しました。

KNIGHTHAWK BCDの背面ポケット

サイドリリースバックルを外すとフタが開き、ポケットにアクセスできるようになっています。このポケットは手持ちのシグナルフロートが何とか入るサイズ。これを活用することにしましょう。位置的には腕の後ろなのでBCDを着たままでは手が届かなそうですが。

PromoからLUMIX GH2用ハウジングが登場

Promo’s factoryからPanasonic LUMIX GH2用の水中ハウジングが登場しました

Promo GH2用ハウジング(前面)

例によってレンズポートはフロントパネルごと交換する仕様。Oリングによる接合部分が1ヶ所しかなく、その分水没の危険性とメンテナンスの手間が減るという仕組みです。

Promo GH2用ハウジング(パネルオープン)
私が知る限り、ビューファインダを内蔵したミラーレスデジイチカメラは今のところPanasonicのGH2とG3のみ。GH2はその二つの上位機の方です。ビューファインダは特に明るい水中で液晶が見づらいときに威力を発揮してくれます。

マイクロフォーサーズ規格なので出遅れ感のあるSONYのEマウントと違って対応レンズもそこそこ揃っています。45mmマクロは35mm判換算で90mmに相当しますし。

また、フラッシュ内蔵なので普通のデジイチと同じ感覚で使えます。ミラーレス機にはフラッシュ外付けの機種もいくつかありますが、うっかり家に置き忘れてきたりすると目も当てられませんので内蔵は嬉しいところです。

なお、同社のハウジングは樹脂製なのでアルミ削り出しのNauticam製ハウジングよりも軽く、安価になるはずです。

というわけでPromo’s factoryのPanasonic LUMIX GH2用の水中ハウジングは良い選択なんじゃないでしょうか。塗装次第でシャア専用水陸両用カメラにもできます。

惜しむらくは、そう遠くない時期に次のLUMIX GH3が出てしまうんじゃないかという憶測ができること。GF3はGF2の発売からわずか半年で出ちゃいましたし。多くの人は新設計のカメラを買いたいでしょうから。

それと、どうせならより小振りかつ安価で発売が新しいG3の方のハウジングを出して手軽さをアピールした方が良かったのではないかと思うのですが、プロカメラマンのこだわりでしょうかね。どうなの鎌田多津丸さん?