TBSラジオCLOUD vs. ポケモンGO

昨日、私もポケモントレーナーになりました。すぐ飽きるとは思うけど、知りたいことがあって。

2年前、ポケモンGOの前身であるIngressもやったけど、あれはつまらなくて早々に止めたのですよね。「歩いた距離がモノを言う陣取りゲーム」という性質上、先に始めてた上級者が幅を利かせていたので、後から参入しても楽しめなくて。

で、さすがにポケモンは、どのレベルの人でも楽しめるように作られているのではないかと。少なくとも登場ポケモンのコンプリートまでは続けたくなる工夫がされているかも。

でも噂ではどこか遠くに行かないと出ないポケモンがあるらしいし、割と身近な場所で目ぼしいところが集められなければ、やはりがっかりして止めてしまう人も多かろうと。某テレビ番組ではポケモンを求めて東京から名古屋まで旅していたけど、そういうのは誰だってできることじゃないから。

そのあたりのゲームデザインの出来栄えは興味深いです。

コナミスポーツでポケモンGO
コナミスポーツでエアロバイクを漕いでいたらコラッタが出現

他方、6月いっぱいでTBSラジオのPodcastが終了したため、7月に入ってからはしかたなくTBSラジオCLOUDのストリーミングで番組を聞いていたのですが、それも止めてしまうかも。というのもポケモンGOが頻繁に通信するためパケットを節約したいから。私は格安SIMなので3GB/月しかないし、通信枠は買いたくないので。

この点でもTBSラジオCLOUDはダメですね。

大橋巨泉死去

大橋巨泉さんが亡くなりました。享年82歳。ご冥福をお祈りします。

大橋巨泉オフィシャルサイトの写真
大橋巨泉オフィシャルサイトの写真

私にとって大橋巨泉さんは憧れでした。キャリアの後半、「セミリタイヤ(英語として通じるのかな?)」という言葉を掲げて年に少しだけ働き、あとは季節ごとに外国と日本を行き来しながら暮らすというのは理想的です。もちろん資産も短期に高額を稼ぐ技もない私には真似できないのだけど、この生き方は模範に思えたのですよね。

そう、巨泉さんが折りに触れて批判していたのが讀売新聞の渡辺恒雄氏と中曽根康弘元総理。いつまでも立場を後身に譲らず権力を行使し続ける2人はこの国の老害の象徴であると。確かにそうだ。高齢の既得権者が日本の改革を阻んで将来を怪しくしている面は多々あると思うので。

それにしても今年は国内外のビッグネームの訃報が続きますね。因果な年だ。

東京都民受難

東京都知事選がまた始まりました。もはや2年ごとのお祭みたい。都民じゃない私は傍観者だけど。

東京都知事選

実は先日、某Webサイトで見知らぬ人とちょっとした議論になりました。相手方の主張は

都知事選に立候補した増田寛也氏が総務大臣時代に導入した「地方交付税特別枠」によって、東京都は過去7年間累計で1兆円以上の税収を失った。地方に流れるこのお金を止めれば都には年間2,000億円規模の財源が生まれ、保育所や介護施設の拡充、耐震対策などに使える

というもの。まあそのシンプルなロジックは解らなくもないけど視野が狭いですよね。東京とて独立独歩で存続できるわけではないのだから。

仮にそれが実現し、税の再配分による支援が途絶えて地方の漁村が見捨てられ漁師たちが廃業すれば魚介類の流通量が減り、東京で売られる際の価格が高騰します。農家なら農産物がそうなります。また、近隣県の山村が打ち捨てられれば東京の花粉症も今以上に酷くなるかもしれません。水だって他県から引いているので水源近隣の環境保全は万全に望みたいところ。つまり地方を財政的に支えることは東京の為でもあるわけです。地方に仕送るお金をケチって都の予算が増えても、東京に届く食料品の価格がことごとく値上がりしようものなら庶民の暮らしは余計に苦しくなり兼ねません。

「東京都の税収は都だけで使う」を個人に準えれば「収入が多い人も少ない人も同じ所得税率にしろ」と言っているようなもの。それでは国が成り立ちません。そもそも東京は明治以降に半ば国策で企業の本社を集めたことで発展を遂げてきたのだから、言わば他の道府県から経済の牽引役を託された存在であり、富めるところから貧しいところに税収を再配分するのは国の在り方として当然です。

それに、そもそも東京に保育園や介護施設が少ない原因は税収の一部を地方に回しているからではなく、ひとえに都市計画のお粗末さと優先順位を間違ったままやってきた結果でしょう。「保育園落ちた。日本死ね」が騒動になって初めて保育園不足の深刻さに気付いたとか。でもそれって「大型マンションを建てる場合、3km以内に新たな保育所を確保しなければならない」といった条例を作っていれば、状況はかなり変わっていたはずです。

介護施設不足の問題にしても、過疎が始まって久しい多摩ニュータウンなんか、まばらな住民をどこかに住み替えさせて再開発する動きをとっくに進めていてもよさそうなものですが、それはしない一方で近年も都内のあちこちに高層マンションや商業施設は建てられてきました。ひたすら商業効率優先で福祉はそっちのけだったど、いよいよ困って財源を探したところ地方交付税特別枠という埋蔵金が見つかったと。

今回の都知事選にも地方に流れる都税を取り戻すと訴える候補がいるけど、なるほど彼がジャーナリストとしての評価が低い理由が解ります。

いや、もちろん地方側でも自助努力は必要で、とりわけコンパクトシティは最大眼目。人口を都市部に集積させれば地方でもそれなりに経済に厚みが生まれるし行政効率が高まります。でもそれって多摩ニュータウンの再開発話と同じ。必要性は解りきっているけど、地権者や住民との利害調整はもちろん予算面でも簡単にはいかないわけです。ましてや地方は東京よりも財政が脆弱なのだし。

ちなみに私は都税を地方に回すのは賛成だけど、増田寛也という人物には懐疑的。氏の著書『東京消滅』を読むと、彼の思想が「共存共栄のために東京から地方にお金を回すべし」ではなく「東京の不都合を解消するために地方を都合よく利用しよう」だと解ります。「一極集中の副作用で今後急激に増える東京の後期高齢者は持参金付きで地方に押し付けてしまえ。地方にはどうせ職の口がないんだから、ありがたく受け入れろ。ただし所得税を払ってくれる現役世代は渡さないよ」と。彼は東京生まれの東京育ち。岩手県知事時代には県の借金を倍増させたし、本質的に地方の将来や発展には無関心な人なのでしょう。

まあ誰が新しい都知事になっても東京都は問題山積。近いところではまともに機能しそうにない豊洲への築地市場の移転の落とし所。中期的にはもちろん予算が青天井に膨らみ続ける五輪・パラ輪の負担をどうするかなど。またぞろ商業効率優先で五輪までは建設ラッシュが許される空気も醸成されたけど、だからと何かを建てればその維持費が以後延々とかかってくるし、その多くは東京都民につけ回されます。よって東京では遠からず税率が上がるか、おかしな名目の税金が新設されそうな気がします。

この先、都内に引っ越すのは止めた方がよさそうです。

頑張れドゥテルテ

フィリピン国旗フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ新大統領はマニラ⇄クラーク、そしてマニラ⇄バタンガス間に鉄道を通す話に乗り気のようです。これ、いいですね。

今のところアニラオにダイビングに行く際はマニラからリゾートまで車で二時間半ほどかかるのだけど、途中高速道路に乗ることもあって車代が往復で1万円以上します。しかも一人だと割高になるのですよね。

それが途中まで鉄道で行かれるなら楽。一人旅でも値上がりしないし。

そして車よりも鉄道の方が旅の風情があります。乗る前にジョリビーで何か買って車内でのんびり食べるのもいいな。

まあフィリピンのことだからドゥテルテ氏の在任中に実現するかはおろかか、着工にこぎ着けられるかも怪しいところですが。

でも、ぜひ中国ではなく日本と組んで実現してほしいものです。中国は2年で作るといっているらしいけど、インドネシアを始め各国で鉄道計画が頓挫しているし、バタンガスは先の大戦の戦地でもあったのだから、日本のODAでもって日本のクオリティを導入して欲しいな。

これが来たるべき未来だと思う

HP Elite x3という製品が近々発売されます。これ、未来の来たるべき姿だと思うのですよね。

HP Elite x3
HP Elite x3

HP Elite x3自体は高性能スマホですが、外付けモニタを繋いだドックに挿せばデスクトップPCに変貌します。WebやOffice系の軽い作業ではサクサク動くのでしょう。

HP Elite x3
HP Elite x3 + デスクドック

でもそれだと机上作業限定だから会社や自宅に1台ずつモニタ類一式が必要になるので、ノートPC型のドック(液晶モニタ&キーボードの構成。CPUやメモリなし)も用意されているとのこと。これなら出先で作業できます。

HP Elite x3のノートドック
HP Elite x3 + ノートドック

このスマホはOSがWindows 10 Mobileだけど、今秋にはChrome OSでAndroidアプリが動くようになるので、他社からAndroidの同等製品も登場するでしょう。Chrome OSでAndroidアプリを動かした場合はマウスカーソルが表示され、PCと同様に使えるようになるはずです。

これらによって企業はPCとモバイルのOSを統一して保守のコストを減らせるようになります。厳密にはChrome OSはAndroidではないけどAndroidアプリが動くなら同一視されましょう。

じゃあWindowsとAndroidのどちらが勝つかといえば、Androidでしょうね。それも地滑り的に。なにしろシェアが段違いだもの。モバイルファーストとなると、Windowsの強みであるPCの圧倒的な出荷台数、膨大なPCアプリ、対応デバイスといった点は評価されません。

唯一、Microsoft純正のOfficeが使える点はメリットだけど、Windows 10の使い勝手の評判は芳しくないのでOfficeはOffice Web Appsで済まそうと考えるユーザーも多かろうと。Windowsである必然性は見当たらないのでAndroidによる侵食を食い止める方法はちょっと思いつきません。

ちなみにAppleはというと、幸か不幸か昔から企業ユースではWindowsに大負けしていたので、この点でWindowsほど食われることはありません。でも、だからといってメインストリームには立てず、覇者の交代を見守ることになると思います。

そうしてWindows PCやMacは、特定の作業用途でのみ使われる代物に成り下がっていくのでしょう。