五輪の歴史は終わるかも

wordpress-logo2022年の冬のオリンピック・パラリンピック開催地が北京に決まりました。これで2018年から平昌、東京、北京と東アジアの三国が続きます。

また、2024年の夏のオリンピックに対して、ボストンが予定していた立候補を取りやめたそうな。1984年のロサンゼルス大会以降、米国にとって五輪は儲かるってことだったのに、もう違うみたいですね。どうしても財政的に無理をしがちになるからなぁ。

まあ、無理もないか。アメリカと東アジアは時差が大きく、それが三大会も続けば人々の意識から五輪の中継を観るという感覚もかなり薄れているだろうから。下手すると以後アメリカが五輪開催に積極的にならなくなるかもしれません。もちろんアメリカの事情が最優先ではないけど、最も影響力の大きなアメリカで盛り上がらないのは痛いですよね。やはり韓国の直後の開催地に東京を選んだことが拙かった気がします。

その東京にしても、新国立競技場建設計画はリセットされ、その他の競技場の整備費も当初予定より大幅に膨らんでいることが露呈しました。「コンパクト開催」というコンセプトは招致のためだけの嘘だったのか…。ああ、東京オリンピック・パラリンピックの開催権、出来ることなら返上したいなぁ。

差し当たりIOCの今後の開催地選考では「立候資格は前回大会から時差○時間以上」といった条件を設けて競技開催の時間帯が偏らないようにすべきですね。

辺野古は中止して普天間は県内移設しましょう

wordpress-logo翁長雄志沖縄県知事が辺野古の埋め立て承認を取り消すようです。取り消しの法的な実効性は私は解らないけど、国と沖縄の対立はいよいよ深まることになります。また、移設ができなくなって「世界一危険」とされる普天間飛行場が温存されるのも困りものです。

とはいえ政府は引けませんよね。すこぶる評判の悪い安保法案を見ても解る通り、現政権もアメリカとの約束が何よりも優先みたいだから。

それにもし民意に押されて普天間の基地機能の県外移設が実現すればその後も続き兼ねません。オール沖縄と言っても県民の意見統一が為されているわけではないと聞くけど、基地の跡地の商業転用が成功しようものなら、その流れは顕著になるでしょう。米軍に出ていってもらえば経済が潤って雇用も増えるのだから。

でも、そうして米軍の沖縄配備が薄まれば喜ぶのは中国。沖縄の漁場は荒らされまくり、尖閣を含む離島を占拠され軍事拠点を作られてしまうことでしょう。

よって私の意見は「辺野古の生め立ては中止し、普天間の機能は嘉手納もしくはキャンプ・ハンセンなどの既存の基地と併合する」です。アメリカと再交渉して計画変更を飲んでもらうと。アメリカとて居心地も使い勝手も悪い辺野古に移るよりはと承服してくれるのではないでしょうか。

ただし、それらの案は握りつぶされた過去があるのですよね。なにしろ辺野古埋め立てのように大きなお金が動かないから。言い換えるなら、このまま辺野古の埋め立てを続けるのは、アメリカとの約束を口実に利権の構図を守ろうとしているだけです。

ともかく新国立競技場の建設計画はギリギリのタイミングで白紙撤回できたのだから、安倍総理には辺野古の件でも思い切った決断に期待したいものです。

猫とみたらし団子

wordpress-logo先日、飲み会の席で知人と激しい口論になってしまいました。その場に居合わせた仲間とお店の人には申し訳ない。

相手は先日、長年可愛がっていた愛猫を突然亡くしたという50代の女性。当然、酒の席でも思い出話が多くなります。生前のその猫はみたらし団子が好きだったそうな。でもその流れで「猫には甘味を感じないとされているので不思議」という私の何気ない発言に「それは単にあなたの主観(見解)でしょ!猫になったこともないくせに!」と激怒されました。これにはびっくり。

私の感覚では、猫が定説通り甘味を感じないかや他の個体がどうなのかは重要ではなく、その子が好きだったならそれでいい話。なので何を怒っているのかが一向に解らず説明を求めたら、それがまた怒りに火を注ぐことになって。傷癒えぬままの彼女はその猫の生き様か何かを否定されたように感じたのでしょうか。人の心は解らないものです。

そして彼女はどこかから「猫も経験によって甘味の味覚が養われる」という説を聞いていて、それを強調してきました。まあそれもいいでしょう。動物にまつわる定説なんて時代とともにアップデートされていくものだから、私とてその可能性がないと言う気はありません。

ただし、本当に猫が甘味を好むかは検証してみないと解りませんよね。例えば砂糖、果物、蜂蜜、シロップ、人工甘味料各種。そういう甘味を持った食品を与えたら、それを欲するようになるかの統計ですね。それと食べ慣れたキャットフードやらとの食いつきの比較。加えて餌やりのタイミングとの関連。空腹時なら普段食べないものも食べたがるかもしれないから。その亡くなった猫にしても、みたらし団子が甘いから好きなのではなく、食感だか風味だか、あるいは飼い主が美味しそうに食べているから自分も好きになったとかじゃないかと推測するのですが。いや、旨味は感じるらしいから、それかな。もしくは逆で、みたらし団子の匂いが嫌いだから消し去ろうとして舐めているとか。

いずれにしても、そもそも猫に甘いものを与えていいんだろうかという疑念が。人の食べ物の中には他の動物には毒になるものもあって、確か犬猫にチョコレートはダメなはずだけど砂糖醤油だったらいいの?

「人と猫が一緒に食べられるスイーツ」なんてのを聞かないので、やっぱ与えるのは避けるべきなんじゃないかと。肉食の猫には自然界で糖分を摂取する機会はないので、甘いものは肥満の原因(ひいては心臓に負担がかかる)になったり、体内でビタミンが破壊されるとも聞きます。早い話、それって猫虐待だろうと。

少量なら問題ないと思うかもしれないけど、人間にはちょっとの分量でも体重数kgの猫には相当な摂取量になるし、寿命が人間よりもずっと短い猫には想像以上にダメージが蓄積され兼ねません。人の食べ物を食べるのが可愛いからという飼い主の軽率な行動が猫を早死にさせる原因になるかもしれないですよね。みたらし団子を与えた猫と与えない猫の寿命の比較なんて実験はやりたくないよなぁ。

ああ、彼女が怒り始める前に私が「生き物はいつか死ぬんですが、いざそうなると泣きますよね」とは言った気も。それが伏線となってたのかな。聞きようによっては冷酷に聞こえなくないから。後半を聞き漏らしたら特に。

でも彼女の話はそれで終わらず、なぜかスピリチュアルな方向にこじれて「じゃあ何で心霊写真が存在するの!?」と。私が「光学的なエラーでしょう」と答えたら「大槻教授と同じじゃないか!」とさらに怒りだしました。それが何であれ自分が信じていることを否定されると許せなかったのでしょうか。よく解らんです。

もっともスピリチュアル否定派の私とて、その役割や必要性は認めています。なにしろ科学は親しい誰かと死別した悲しみを癒してくれないけど、霊魂やら天国やらの話は心の支えになってくれるから。だからこそ宗教が儲かったり、それにつけ込む怪しいマルチ商法やらが横行している面もあるのだけど。

ともかく私も猫好きなので、その猫にも猫全般に対しても何ら悪くは言っていなかったはずなのだけど。何だか普段の通り道を歩いていて地雷を踏んだ気分です。 後に他の仲間に尋ねたら「我が子同然の猫を亡くして情緒不安定だから」「間違ったこと言ってないけど、タイミングが悪かったのだろう」とのご意見。はぁ、そうなのか。

一応、仲直りの握手はしたし、その後は互いに平然と話していたから私としては一過性の出来事だったと思っているけど、この先も今まで通りに楽しく酒を飲めるかは解りません。何が彼女の逆鱗に触れるのか、沸点がどこなのか解らないから。

安保法案には私も反対

wordpress-logo先週衆議院を通過した安保法案は政権の支持率を大いに下げ、新国立競技場の白紙化でも起死回生とはなりませんでした。9月に可決する頃には支持率はもっと下がっているかもしれません。

安保法案について関心のある国民の意見はおおむね三種類に別れるかと。

  1. 賛成。集団的自衛権も合憲だ
  2. 反対。そもそも軍事行動にアレルギーがある
  3. 反対。内容は賛成だが憲法改正が先

ちなみに私は3番目です。集団的自衛権が違憲か合憲かはひとまず置くとして、この法案はダメでしょう。「自衛隊員に軍人の身分を与えないまま紛争地域に送り出すかも」って話だから。

後方支援に徹しても交戦の可能性はあります。いや、むしろ兵站が狙われるかもしれません。そうして仮に自衛隊員が捕えられても、この安保法案下では彼らは軍人として扱われません。友国軍は自衛隊を同格と見なしてくれても敵対国は矛盾を突いてきます。「軍人なら国の命令で動いたのだから捕虜として丁重に扱う。だが軍人でなければ自主的に戦争行為に加担したゲリラだ」と。仮に日本が対外的には「自衛隊は軍隊だ」と言い張っても軍法が存在しないのだから通じません。結果、相手国が自衛隊員を犯罪者として裁くのを指をくわえて見ているしかないということが起こり得ます。しかも自衛隊を軍として認めるかどうかの踏み絵を突きつけて日本に揺さぶりをかけられます。

今回の安保法制の10法案の中には「武力攻撃事態における捕虜等の取扱いに関する法律」が含まれているけど、それはこちら側が捕虜を捕らえたときの話。逆の場合に捕まった自衛隊を軍人として扱ってもらえるものではありません。

安倍政権としてはこれが終着ではなく、いずれ憲法を改正するための橋頭堡にしたいのかもしれませんが、その時を待たずこの法律下で集団的自衛権を行使せざるをえない事態が起こらないことを願うばかりです。

なお、私は日本が守るべきなのは憲法9条の精神であって9条そのものではないと考えます。従って正式に軍隊を持ち、そのかわりに軍事能力は極めて抑制的に行使するように縛りを掛けるのが正しいあり方だろうと。よって安保法案ではなく憲法改正が必要という立場です。

「軍を持たなければ攻め込まれない」という理論は残念ながら「自分が安全運転していれば事故に巻き込まれない」と同じ理屈だと思います。

参考:

社民党の吉田議員が「もし後方支援中に自衛隊員が捕まったら戦時国際法下でちゃんと捕虜として扱われるのか?」と訊いたのに対し、麻生国務相は「そもそも危ないことはしないからそのような状況になることもない」と明言を避けています。YESとは答えられない、つまり戦時国際法で自衛隊員は軍人と見做されないと言ったも同然です。

フィッツミー

フィッツミーのロゴフィッツミーなるフィットネスクラブが流行っているみたいですね。あのタニタが展開しているのだそうな。私の生活圏には店舗がないのと女性専用なのでこれまで視野に入っていませんでした。

でもタニタは今後も積極的に展開していくとのこと。中でも福岡の薬院店はタニタ食堂と併設だそうな。これ、アリですね。

例えばライザップの徹底的な食事管理で痩せさせるメソッドは問題も噴出してます。なかなか続けられないし、やり遂げてもリバウンドもしやすいと。それに利用者は期間限定なので回転が命綱。飽きられたら途端に立ち行かなくなるビジネスモデルです。

でもタニタの健康的な食事との組み合わせなら無理もなく、生活習慣として続けられます。

何が言いたいかというと「コナミスポーツのライバルが続々増えているなぁ」と。テーマがフィットネスだったりヨガだったり。スイミングプールも持たず商業ビルの1フロアで展開できる小規模フィットネス店舗は今後も増殖するでしょう。そうして旧来型の総合フィットネスクラブの客層をチビチビと削っていくわけです。

ならばコナミスポーツは生き残りのために総合型なりの特色を出す必要があるはず。ここはぜひ3年前に無くなったダイビング事業を復活してもらいたいものです。