NHKをスクランブル放送にしよう

新国立競技場の建設が安倍総理の意向で白紙に戻されました。安保法案で支持率が低下しているためとも言われるけど、ともかく歓迎すべきことです。

新国立競技場の想像図

十分な時間がない点は逆手にとれば良いだけ。「機能的」と「後世に負担を残さない」はもちろんだけど、必然的に「安上がり」と「短期間で作れる」が条件に付くわけだから、案外「TOKYOモデル」と呼ばれそうな外国が真似したがるような案が出てくるのではないでしょうか。

でも、これで解ったことは「首相の決断で大きな事業が止められる」ということ。ならば私はぜひやっていただきたいことがあります。NHKのスクランブル放送化です。

あまり知られてないけどNHKは3,000億円以上もかけての新社屋建設を画策しています。もちろん財源は国民から徴収した受信料です。それでいてテレビだけでなくPCからも受信料を取ろうとする思惑も見え隠れします。

だいたいテレビを持っているだけで受信料を払う義務が生じるという点が理解に苦しみます。本来、見る人だけから取るか、逆に国営放送に対する税金として全国民から徴収するべきです。英国のBBCなどは後者ですね。

でも私は前者の方がいいな。NHKはスクランブル放送にして受信料を払っている人だけが見られるようにすると。現時点でも有料放送なのだから視聴者に抵抗感はないし、地デジでB-CASカードが導入されたので技術的にも難しくないはずです。

そして今回の新国立競技場の問題で明らかになったように、国民の関心が高く、反対も多ければ公共事業はストップできるわけです。NHKは民間放送局とは違うのだから国民の意向で止められます。

さしあたり社屋の建て替えの前に、あるべき姿に移行していただきましょうよ。スクランブル放送になれば受信料支払い訴訟なんて馬鹿げたこともなくなります。新社屋うんぬんはそからの話です。

ついでに言うと私はNHKの番組にも注文をつけたいと思っています。現行の「総合」と「教育(Eテレ)」という分類ではなく、ニュースやドキュメンタリーの「社会」と「文化・教育」でチャンネルを分けて欲しいと。その場合、私は社会チャンネルだけ契約するでしょうね。歌番組とかドラマとかは要らないから。

安保法案より派遣法改正の方が気になる

wordpress-logo安保法案が与党の強行採決で衆院を通過しました。まあそうなりますよね。前々回と前回の総選挙で自民党に巨大議席を与えてしまったのだから。私は自公には投票しなかったけど。

ちなみに私は集団的自衛権には賛成で、これを戦争のための法案というのは的外れだと思うものの、憲法改正が前提であるべきという立場です。解釈で乗り切ろうとするのは裏口入学みたいな反則。時の政権の思い込みで自衛官に命を懸けて活動してもらうわけにはいきません。

でも、この法案が2ヶ月後に参院から差し戻されて成立しても憲法裁判のステージが待っているし、自衛隊が即座に紛争地域に出て行くことはないと思われるので、むしろすっかり話題にされなくなった労働者派遣法の改正案の方が気になります。

こちらにも私は反対です。いや、労働市場の流動化などメリットも言われているけど、企業がさらに派遣労働者を使いやすくなれば、10年後、20年後に「家も貯金も持ってない人」を大幅に増やす結果になるだろうから。

特に東京圏は地方から労働力をかき集める形で繁栄を続けてきた反動で将来は大勢の生活に困窮した高齢者を抱えることになります。でも個々人に生活保護を給付しては財政が持ちません。ならばとホームレス対策のシェルターを造れば地方から貧しい高齢者をかき集めることになるかもしれません。東京圏が象の墓場ならぬ困窮労働者の行き着く場所と化いすと。厄介なことになりますよね。

ならば、ここらで発想の転換が必要ではないでしょうか。例えば、派遣労働者を使いにくくして所得の底上げを図るような。

働かざるものも食うべし

mascot of FROGFISH.JPご存知の通り、先日71歳の男性が東海道新幹線内で焼身自殺テロを敢行しました。女性乗客一人が巻き添えになり、各方面にも多大な損害を与えた許しがたい行為です。

犯人は「月6万円の年金では暮らせない」と周囲にこぼしていたそうですが、何をか言わんや。その額未満で生活している人は大勢いるし、生活保護を受ける選択もあっただろうから。

ただし、考えさせられることもあります。その一つは「高齢者の貧困」。一説では日本の高齢者貧困率は19%もあるそうで。もちろん貧しい高齢者が必ずしも犯罪を犯すわけではないものの、中には貧困から誰かや社会を逆恨みしたり、自暴自棄になって良からぬことを引き起こす輩が出ないとも限りません。

あの新幹線のテロ犯は高度成長期やバブル期にも現役だったのだから生活の困窮には自業自得感がなくもないけど、近年は派遣労働など不定期かつ低賃金労働者が増えているので必然的に老後に資産を残せない人も確実に増えていきます。ただでさえ後の世代の年金給付開始年齢は先送りにされ、額も減らされていくのに。

加えてテクノロジーの進歩で、ある種の職業は縮小もしくはなくなる可能性も。

例えば先日GUの某店舗に立ち寄ったらレジが自動精算機に置き換わっていました。半年前はレジカウンターに販売係が何人も張り付いていたのに、今では数台の自動精算機の近くに一人いるだけ。まあGUはそもそも低価格路線なので必然的だし、人件費の圧縮が物価高騰の抑止になればありがたいけど、応分の頭数の雇用が失われたわけです。

別の例では自動車市場。遅くとも20年後ぐらいには完全自動運転車が走行しているでしょう。今はまだ不安が大きいものの、実用性が一定の水準まで達したら、むしろ当然視されると思います。何しろ飲酒運転やスピード違反、その他人為的な危険運転の可能性がなくなるから。街で酒を飲んでも自動運転車に乗り込むと後部座席で寝てる間に自宅前まで送ってくれると嬉しいですよね。あるいは海外にダイビングに行く際、レンタル自動運転車に迎えに来させ空港で乗り捨てるとか、深夜に帰国した際も寝ながら帰れると。

そんな時代になればタクシーや長距離輸送トラックのドライバー職はかなり減るはずです。路線バスはそれ自体が無くなるかも。そればかりか人々の所有欲がなくなって自家用車向けの市場も縮小し兼ねません。その時々で都合のいいタイプの自動運転車を借りて自宅に送迎させれば、わざわざ自分用の車を持つ必要はないのだから。結果、自動車の運転や販売関連の雇用はかなり縮小するのではないかと。運転免許を取る人も減るので教習所の多くは潰れるでしょう。

まあ、この予想通りになるかはともかく、今ある仕事が将来もあるとは限らないわけです。この点でも老後に向けた資産形成の環境はますます厳しくなっていくでしょう。

折しもEUはギリシャのデフォルト問題で揺れています。でもお荷物だからと安易にギリシャを切り捨てればEUの存続も危うくなります。増してや日本は国内の貧しい高齢者を見捨てることなどできません。

話が長くなったけど何が言いたいかというと「お金がない人も暮らしていかれる道を作っていかないとたいへんな事になるのでは?」ということ。

解決策は健康ランドみたいなシェルターとフードスタンプでしょうかね。最低限、寝る場所とお風呂と食事だけは保障すると。あるいはもっと他の施策があるのかな。

ともかく国立競技場にギリシャの債務額以上のとんでもない建築費を浪費するようなことをしていられる場合じゃないです。

証明写真のjpegが欲しい

関連エントリ:jpagで受け取れる証明写真

もうすぐ私の多摩動物公園の年間パスポートが切れます。多摩動のパスには顔写真が必要です。福岡市動物園のパスだといらないのだけど。

オランウータンのキュー
私ではありません。でも同い年のオランウータンです

それで思い出しました。証明写真の撮影ボックスって街に点在していますよね。昔は1回400円ぐらいだったけど最近は800円もしているようです。なのに今でも貰えるのはプリントのみ。今のご時世、データを貰えるようにしてほしいと思いません?

先日、ホリエモン氏が「手書きの履歴書はゲンナリする」と言っていました。さもありなん。悪筆が読みにくいってだけでなく、最低限のITスキルや活用志向がないと言ってるも同然だから。よって少なくともIT関連企業に提出する履歴書ならPCアプリやWebサービスなりでの作成が必須でしょう。

その場合、ちょっとハードルが高いのが証明写真の撮影。デジタルデータが必要だからと自宅でデジカメやスマホで自撮りしても、あまりいい仕上がりにはなりません。理由は光。撮影ボックスのように反射壁に囲まれていないため、蛍光灯の光が不自然だったり、ストロボを炊いてもどこかに余計な影が出たりします。

そんなわけで証明写真撮影のボックスにUSB端子かSDカードスロットが付いていて撮影データを持ち帰れるといいなと。いや、撮影後にQRコードが表示され、スマホで読み取るとダウンロードできる方式がいいかな。

業者にしてみれば、プリントなら数に限りがあるので使い果たしたらまた利用してもらえるとの思惑があるのかもしれないけど、利用する側の具体的なニーズって重要ですよね。じゃないと今後は証明写真撮影のボックスでお金を払わずに自撮りする不届きな連中が続出しないとも限らないし。

YAMADA多摩センター店が閉店

先月、ヤマダ電機が「46店を閉店する」と発表したときは「ああ、ど田舎の店が潰れるんだろうな」と思ったものです。

でもたまたま多摩センター店を通りかかったら5月末で閉店していました。

YAMADA電気多摩センター店閉店
YAMADA電気多摩センター店の入り口

多摩ニュータウンはいわゆるニュータウンの走りだったので高齢化の進行が他所よりも速く、端の方から次第に廃れてきているという話は前々から聞かされていました。でもニュータウンの中心的な多摩センターでこれとは。近辺には大学も多いというのに。

まあこの店舗は駅前ではなくクロスガーデンという少し外れた場所にあり、駅からは徒歩で10分ぐらいかかるかと。よって高齢者と車を持ちたがらない若者が増えた今となっては立地がよろしくないのかも。どうせ車で行くなら二駅隣の若葉台の方がヤマダ電機とnojimaとケーズデンキが隣接していて価格競争がありそうな気がするし。

まあでもそんなもんか。東京都といっても本当に都心っぽいのは中心部のみだもの。多摩ニュータウンも昔は求心力があったけど、もはや都心近くのタワーマンションに取って代わられて久しいし。

それに家電量販店は以前ほどワクワクさせられるところでもなくなりました。昔は大きなテレビ、高性能なビデオデッキ、高品質のオーディオセットなどは人々の憧れだったけど、もはやそんなところにお金を使おうって人はめっきり減ったもの。