iPhoneを水中カメラにする

2年前に買ったiPhone 4Sの割賦支払いが終了しました。今後は月々の支払いが2,000円ほど安くなります。

そして来秋にはiPhone 6が発売されるはず。前後して手持ちのiPhone 5の割賦支払いも終了するので、おそらく買い替えるでしょう。

そうするとiPhone 5が余るけど、実は使い道を決めてあります。水中ビデオカメラです。対応の水中ハウジングは何種類も出ているので。

例えばこちら。Nauticam製で私の一眼カメラとお揃いになります。色はイエローとブルー。

NauticamのiPhone用水中ハウジング
黄色とはクラシックな。そう、昔の水中カメラはなぜか黄色が多かったのですよね
Nauticamアプリのアイコン
Nauticamの専用アプリ。カメラ機能の他、ログも付けられるようになっています

さすがにアルミ削り出しではなけど、右側のロック機構やシャッターボタンの形状がいかにもNauticam製。  

あるいはこちら。色はホワイトとブラック。

WaterShot製iPhone用水中ハウジング

うん、こっちの方が落ち着いた色合いで良いけど、シャッターボタンは右手親指かな。  

Watershotのアプリ
Watershotの専用アプリはカメラ機能に特化したシンプル設計

この2種類の水中ハウジングの良いところはレンズ前に32mmのネジ径が切られていてアタッチメントレンズを付けられる点。フィッシュアイレンズを出してくれれば、間違いなく買うな。

さしあたり専用アプリは誰でも無料でダウンロードできるので、アプリの使い勝手を比べてみて決めるのも良いでしょう。

先日、SONYのアクションカムを借りて使ってみたけど、カメラの状態が把握できずに動画が撮れていませんでした。でも使い慣れたiPhoneならそれがありません。録ったそばから再生できるしiMovieアプリで編集も可能です。旅先に持参する充電器もiPhone 6と共通だし。たぶん。

近年、スマホのカメラ性能の向上でコンパクトデジカメが売れなくなったけど、水中カメラの世界でもそうなるかもしれません。

シパダンでのビデオ撮影に失敗

今回のシパダンには仲間から借りたアクションカムを持って行きました。SONY HDR-AS15です。

HDR-AS15

目的は170°の広角でバラクーダやらギンガメアジの大玉を撮ること。シパダンの群れはパラオのそれよりもかなり大きいですからね。二日半の日程のうち1日はシパダンになると解っていたし。

結局、二日もシパダンだったけど…。

で、その動画ですが、見事に撮り損ないました。帰国してmicro SDをMacに挿してみたら1秒も保存されてなくて。でも自動撮影の静止画は撮れていたから撮影操作を誤ったわけではないようです。ミスったのは設定かな。だいたいスイッチは録画ボタンしかないのだし。

無理に休みを取って行ったため事前練習も出来なかったのですよね。まさかアクションカムなのに写真しか撮らないモードなんてものがあるとは思いもよりませんでした。これだったら素直にコンデジで撮るんだった…。

この辺りはアクションカムの難点ですね。特にSONY HDR-AS15は本体側面にモノクロ液晶が付いているだけなので録画の再生はできないし、カメラの動作状況も把握しづらいのですよね。液晶表示の意味も覚えてなかったし。

いかにもSONYって製品設計だ。パワフルなスペックにはこだわるけど、使いやすさへの配慮はお粗末だという。

これがGoProなら背面に液晶モニタをつけた状態でハウジングに入れられるのでカメラの状態にも気付けたと思うのだけど。アクションカムを買うんならやっぱGoProだな。

もっともシパダンで潜ったのは私にとって通算4、5日目。いつもと大差ない顔ぶれだったし、HDR-AS15の画質も確かめられたので、まあいいか。 で、僅かに撮れた写真はこちら。

シパダンの水中写真
バッファローフィッシュ。この後わんさか群れていたのにその様子は撮れてませんでした
シパダンの水中写真
ギンガメアジは水面直下の浅いところで群れていました
シパダンの水中写真
バラクーダはバラクーダポイントじゃないところで小さな渦を巻いていました
シパダンの水中写真
小魚もびっしり
シパダンの水中写真
シパダンのカメは相変わらずデカいです
シパダンの水中写真
休憩場所の取り合いで2匹のカメが張り合っていました
シパダンの水中写真
アケボノハゼ。15cmぐらいまでよったはずなのに、ちらっとしか写ってません

写真は動画と同じフルHDの解像度(1920 x 1080)で保存されていて、このサイズだと解りづらいけど悲しいぐらいのザラッとした画質です。話に聞いていた通り、やっぱアクションカムの水中撮影画質は大したことないですね。

「セノーテみたいに極端にクリアな状況でもなければ、ダイビングの動画目的には向かない」ってのが結論です。それでも像が動いていれば、そこそこ見栄えはするのだろうけど。

シパダンでの水面写真
水から上ってしまえばそこそこきれいに写るのですが…

ちなみに2年前にコンデジ(同じSONYの)で撮ったシパダンの動画がこれ。画角は狭いけど画質の面ではこっちの方が有利です。

ちょっと信じられない水中映像

Defending The Vandenberg

このエントリが公開される頃、私はセブ本島南端のリロアンにいます。ダイビング合宿です。きっとたくさん写真を撮っているはずですが、iPadで写真を加工するのは面倒だし(鳴り物入りで登場したiPhotoアプリも決して実用的とは言い難くて…)、通信事情の関係で満足にblogも更新できないかも。ということでしばらく予約投稿を。

何ヶ月か前に存在を知り、仲間内であれこれ話題になった水中映像です。この人たち、どうなっているんだか。

どこかにタンクとレギュレータを据え付けて吸気ポイントを設けているのかとも考えたけど、それではこの驚異的な機動力は発揮できないわけです。これだけ自在に動き回るには、やっぱ一息でないと肺や血管がえらいことになりますんで。

SONYのNEXが高水準の水中ビデオカメラに!

私はこれまでミラーレスカメラはあまり評価していませんでした。というのも、どうにも水中撮影向きの交換レンズが少ないので。 実際、マクロ系はいまだに淋しいものです。Panasonic & Olympus用に45mmとSONY用に30mmがあるだけ。

オドリハゼとテッポウエビ
オドリハゼとテッポウエビ いつぞやのオドリハゼ。 警戒心が強い個体が多いので、こういうのは30mmマクロレンズでは厳しいかな…。 撮れてもちっぽけにしか映らないはずだし

願わくば、もっと望遠なマクロレンズも発売してほしいところです。

その一方でワイドにも強いわけではないものの、Panasonicから発売されているLUMIX G FISHEYE 8mm/F3.5 H-F008はスペック的には良い感じではないかと。

さて、前置きが長くなりましたが、先日韓国のSamyangがSONY NEX向けの交換レンズを発表しました。

Samyangのフィッシュアイレンズ

詳細や発売日はまだ不明ですが、8mmフィッシュアイでf2.8と先のLUMIX用よりも明るいため、なかなか使いでがありそううな気がします。

なにしろ35mm判に換算すればLUMIX用が16mmなのに対し、APS-Cのこちらは12mm。マイクロフォーサーズより大きなセンサーに、より広範囲を写し込めます。単純に考えれば、こちらの方がダイナミックな絵が撮れそうです。

また、被写界深度が極めて深いフィッシュアイレンズではそもそもピント合わせがいりませんし、マクロレンズ以上に被写体に寄ることもできます。まあそれは頑張って寄らなければ淋しい絵になりがちなことの裏返しですが…。

もちろん構図やライティングにはセンスが要るものの、プロ級のクオリティを求めるのでなければあれこれ考えず単純に撮るだけでOK。というわけで、私ならこのレンズを水中でのフルHDビデオ撮影に使いたいところです。できれば明るめのビデオライトを1〜2灯接続して。

ビデオ用ならカメラ本体はファインダーを持ったNEX-7でなく安価なNEX-5Nで良いでしょう。対応する水中ハウジングも既に販売されています。

安価なフルHD水中ビデオカメラ

先日、SONY NEX-5用の水中ハウジングを発売したサンコーが今度は水中で使えるHDビデオカメラを発売しました。21,800円(税込)。

20M防水FULLHDビデオカメラ

手のひらの中に収まるサイズなので、例えばダイビングショップのガイドスタッフがサービスで水中内外での映像を撮るなんて使いかたにはもってこいかも。

20m防水とは微妙な感じですが、実際はどうなのでしょうね。控えめにうたっているだけで30mぐらいまでいけたりするのかな。20m(3気圧)より深く行った途端に破壊されるなんて造りにできるなら、そちらの方が感心しますし。昔の潜るんです!みたいに深場にいくとボタンが押せなくなるけど壊れたりはしないとかかな?

それにしても、サンコーにはダイバーはいないのでしょうね。それほど防水性を強調していながらサンプルムービーには水中の映像がないので。だったらテストモニターでも募集すればいいものを。「実機一式を1週間貸すので、合計10分以上の動画を撮ってYoutubeにアップすること」とかって条件を付けて。

まあ、そこはいかにも気合いの入っていないサンコーのこと。これのための人件費や手間ひまは発生させず「21,800円なので、人柱感覚で買ってみて」ってなもんでしょうかね。

防水でコンパクトなフルHDビデオカメラの新製品としてはSONYのHDR-GW77Vがあるものの、こちらはお値段が5万円以上する上、水深5mまでの防水耐圧なのでダイビングで使うには別途水中ハウジングも必要になります。

うん、SONYのHDR-GW77Vは川遊びやシュノーケリングの用途向きですね。

だったら、ダイバーはいっそのことフルHD動画撮影が可能なコンパクトデジカメにした方が懸命でしょう。

私の現時点のお勧め機種はこれ。 アフィリエイト広告を貼ってみたものの、辿ってみると実売価格はもっと安価ですね。 Amazon、横着しているなぁ。