夢のスクリュー

昨夜、テレビ東京のWBSを見ていたら、こちらの画期的な攪拌機が紹介されていました。

至ってシンプルな構造ですが、従来のプロペラによる攪拌機よりも安定性が良く、かつパワーの伝達効率が良いのだそうで。そのため非常に強い包括的な特許が取れたそうな。素晴らしい発明品です。

で、番組を見て思ったのは「船の推進力に転用できないか?」ということ。攪拌機は下から液体を吸い上げて横から噴出しているので、これを逆にできれば船の燃費がもっと上がるのではないかと。

昨今、原油価格の高騰によって飛行機の燃油サーチャージが高止まりしています。ダイビングボートについても同様です。この先、各ショップが企業努力では値上がり分を吸収できない時代がきっときますよね。飛行機代が上がり、ダイビング代も上がるようでは踏んだり蹴ったり。結果、「ダイビングって高いよね…」と潜水離れが起きて業界が萎みかねません。漁師さんにしても燃料費は死活問題でしょう。

こういう技術を使うことで、せめて船の燃費が良くなってくれれば…。

濡れることがないウエットスーツ

NeverWetなるコーティング剤があることを知りました。効果のほどはこちらで確認できます。

市販の雨の日用の撥水スプレーどころのレベルではないですね。ビデオを見る限り、およそ何ものも寄せ付けない感じです。

そしてダイバーの私としてはついつい機材の何かに応用できないかと考えてしまいます。例えばデジカメに塗布したら素の状態で海に持って入れるようにならないか?

まあ、さすがにダメでしょうね。稼働部や接合部までは上手くコーティングできないか、ボタン類を動かすうちに剥がれそうです。もちろん撥水効果はあっても耐圧性はないのでしょうし。最初から防水・耐圧設計になっている機種でなければ、あっとういう間にリチウムイオン電池が水没して煙幕で水中がえらいことになりそうです。

ただし、ウエットスーツの表面をコーティングすると「濡れないウエットスーツ」ができそう。なぜそんなものを考えるかというと、ダイビングが終わって機材を洗って干した際に最後まで乾かないのがウェットスーツだから。胴体部分は比較的乾きやすいものの、袖と裾は湿ったままということが少なくありません。よって帰路でスーツケースからポタポタと水が垂れるなんてことも。そんな状態だと宅急便屋さんが配送を受け付けてくれない場合もあります。

でも、ウエットスーツが超撥水構造なら、そもそも水を含むことがないのではないかと。内側にもコーティングしておけば汗も吸いません。

NeverWetは濡れず凍らず腐食や菌にも強いそうですが、先々もし保温効果も備わったなら、ウェットスーツの世界に革命が起こりそう(より薄手のスーツで潜れるようになる)ですが、そこまでは期待できないのかな。

また、マスクのガラス面をコーティングすれば「くもらないマスク」「くもり止めいらずのマスク」ができるのではないかと。私の理解では、マスクがくもる原因は鼻から吐いた息が海水に冷やされてガラスの内側で微細な水滴になるからだと思うので。ガラスが超撥水状態なら水滴はガラス面に張り付きませんよね。うん、こちらの方がウエットスーツよりも現実的かも。

あと、ダイビング関連ではないけど耐久性次第では「汚れないトイレ」なんてもの作れそうです。

ライトフィールドカメラの水中ハウジングに思いを馳せる

来春、LYTROからライトフィールドカメラが発売になります。

外観は「ポップな監視カメラ」みたいなブロック型ですが、これは嬉しい限り。というのも私は水中で使ってみたいので、このシンプルな形状は水中ハウジングをこしらえる上で非常に都合がいいから。本体部分は直方体の箱でOK。そこにシャッターボタンと電源ボタンさえ付ければ。スペックを見るとズーム機構もあるようですが、写真ではどれがそうなのか解りかねます。

ライトフィールドカメラのスイッチ類

他にもカメラの液晶モニタはタッチスクリーンになっているようですが、さすがにこれは無視です。

まあズーム操作のギミックは足すとしても、一般的なデジカメ用の水中ハウジングよりもシンプルな構成にできるはず。つまり安く作れると。IKELITEあたりが早々に水中ハウジングを出してきそうですが、オーダーメイドでもそれほど高くはならないでしょう。

ただし、このカメラにはストロボがないので水中で使うならビデオライトとの併用になりますね。外部ストロボは今のところシンクロで光らせる手段がなさそうなので。というかそもそもピントを合わせないので発光量の調整なんて観念もないはず。その意味でもストロボよりライトの方が相性が良さそうです。

さて、問題になりそうなのは海の中だとシャッターが押しにくそうな点。防水・耐圧のハウジングに入れると躯体が一回り大きくなるわけですが、それを望遠鏡を覗くように持って、人さし指でシャッターボタンを押す方式ではけっこうしんどい作業になるのではないかと。指が凝り固まって腱鞘炎になりそうです。

そこでもし私が水中ハウジングメーカーにオーダーするならボディの箱パーツの下部にピストルグリップを付けますね。そして人さし指で引き金を引くとシャッターボタンがが押されるようにします。レリーズを仕込めばいいだけなので機構的にもそう難しくないでしょう。これなら指が疲れない上、警戒心の強いハゼ&テッポウエビ類に迫る際に片手だけを伸ばして撮ることが可能です。また、被写体と液晶画面の両方を見比べながら撮ることもできますね。ほんでもってハゼとエビのどちらを主役にするかは後で決められると。

オドリハゼとテッポウエビ
こういうシーンで活躍してくれそうだ

ああ、でも逆に被写界深度の深い写真は撮れないのかな。いや、その辺は専用のデータ解析アプリ次第でしょうかね。

ともかく、ピントを気にする必要がないというのは画期的。いち早く実機で試してみたいものです。

Eye-Fiとアルミ削り出し水中ハウジングの相性

以前に買ったEye-Fi Mobile X2のレビューがまだだったので書きます。Eye-Fi Mobile X2はデータの送信機能を持ったSDカード互換製品です。


Eye-Fi Mobile X2 8GB EFJ-MB-8G

旧モデルは無線LAN圏内で使う必要があったのですが、このEye-Fi Mobile X2は単体で写真や動画をiPadなどのWi-Fi機器への送信が可能になりました。そのため、どこであろうとデジカメで撮ったそばからよりも大きな画面で写り具合を確認できます。

使い方も簡単。最近の多くのデジカメにはEye-FiのON・OFF機能があるのでメニューを操作してONにします。次にiPad側のWi-Fi設定でEye-Fiを選んでから専用アプリを起動。するとアプリがEye-Fi上の撮影データを見つけてくれるので、あとは指示に従って取り込むだけです。

さて、気になっていたのはアルミ削り出し製法で作られた水中ハウジング内からiPadにデータを送れるかどうか。結論を言うと大丈夫ですね。金属の箱は電波を通しづらいと聞きますが、水中ハウジングのレンズポート先端や液晶パネルの位置に透明の樹脂が使われているためか、途中つっかえることも無くデータ転送が完了します。

というわけでEye-Fi Mobile X2をデジカメ用のSDカードとして使えば水中ハウジングを開けることなく写真や動画を撮り出せます。水没する可能性が減るのでダイバーにはお薦めの方法です。

もっとも液晶モニタがファインダ代わりのコンパクトデジカメは電池の消費が早いので、電池交換のたびにハウジングを開けざるを得ませんが…。

『飛び出せ!科学くん』打ち切り

科学くんTBSの『飛び出せ!科学くん』が今月で終了するそうな。好きな番組だったので残念。

深夜枠でスタートした当時、始めて科学くんを見たときはすごく気持ち悪いと思ったものですすが、人間、慣れるものですね。

CSのナショナルジオグラフィックやアニマルプラネットも良いのですが、輸入した番組ソースは総じてドキュメンタリータッチで楽しさが欠けます。

その点、適度にバラエティ要素が加味されている科学くんは、いかにも日本的でバランス良くできていると思っていたのですが。

確か上原美優の元気な姿が最後に放映されたのも、この番組だったかと。

このまま番組が消えてなくなるのは惜しいので、年に1〜2回ぐらい単発の特番として放送してもらえないかなあ。


飛び出せ!科学くん ~地球大探検!謎の珍怪生物に挑め!~