五輪の野球で日本が金メダルを獲ったけど

東京オリンピック2020の野球で日本がアメリカに2-0で勝利し、金メダルを獲得しました。野球が公式競技になってから初めての金メダルですね。素晴らしい。

オリンピック 野球 日本が金メダル アメリカに2-0で勝利
NHKのWebサイトより

ただし、素直に喜べないところも。

まず、米国からはMLBプレイヤーが参加していないこと。MLBは五輪期間中もリーグ優先なので選手を出しません。だから大谷の試合が見られるのだけど。

対して日本はNPBオールスターの布陣で挑んだのだから優勝して当然です。もちろん自国開催のアドバンテージもあるし、日本の日本による日本のための競技だったなと。

そして何より絶望的なのは参加国が少ないこと。全6カ国だから参加国の半分がメダル獲得ってどうなのだか。あのキューバも出てなかったし(予選ってあったんだ…)。同じく大人数団体競技のサッカーは16カ国が参加しているというのに。

で、私が思うに野球は五輪に向かないと思うのですよね。転用が難しい球場や専用の道具が必要なこともあって世界的には競技人口が少なく、今後の発展も期待薄なので。

3年後のパリ大会ではまた公式競技から外れるし、7年後のロスアンジェルス大会でも外れたままになるんじゃなかろうか。「ベースボールならMLBを見ろ」とばかりに。

よって五輪は男女ともソフトボールの方が五輪には相応しいと思います。

SHOHEI Hey!

大谷翔平の規格外の活躍ぶりはすでに語り尽くされている気もするけど、自分なりの考察を。

大谷翔平
公式Twitterから引用

水島新司さんの漫画作品に『光の小次郎』というものがあります。架空の12球団で繰り広げられるプロ野球の話です。

主人公は新田小次郎。投打で抜きん出た彼は、高卒ルーキー(1年浪人してプロ入り)ながら、投手としてはMAX160km/hの速球を武器に並みいる強打者を手玉に取り、打者としてはDH専門の選手を押しのけて打席に立ち、ホームランをかっ飛ばします。

30年以上前の発表当時は「漫画の話だ。投打分業のプロにこんな選手は現れないよな」と思って読んでいたのだけど、ご存知の通り、今年の大谷はそれ以上のことをやってのけているですよね。しかもメジャーリーグの舞台で。球速は160kmhにとどまらないし、ホームラン数は独走、長打率も脅威のハイアベレージ。今年のボールは飛ばないと言われているのに。

さて、漫画の中の新田小次郎は、あるとき偶然、奇跡的な一球を投げたがために、その再現にとりつかれて急激に調子を崩していきます。推測するに、物語としてはそれ以上の活躍の描写が難しく、そういう展開にせざるを得なかったのかもしれません。

一方、現実の大谷は、どんなに信じられない成績を上げても、ひたすら賞賛されるだけで「話の展開がつまらない」とは言われません。

よって怖いのは怪我だけですね。ただし、不本意だった過去3シーズンが、今年の驚異的な活躍の礎になっているわけだから、今シーズンを無事に乗り切ってくれるのではないかと。

最終的な成績は9勝、本塁打62本、.280くらいだと予想しておきます。

SLAM DUNKの新作映画に期待すること

先日、SLAM DUNKの新作映画が作られると発表されました。

slamdunk movie

SLAM DUNK、私は読んでいなかったのだけど、昨年になってフィリピン人の英語の先生たちと話を合わせるためにアニメを一気見しました。フィリピンではバスケ自体が人気スポーツだし、日本のアニメも親しまれています。

で、なるほど確かにSLAM DUNKは名作の座に値する作品ですね。ごく短い期間の物語で終わったのが残念だけど。

実は私もNBAのオールドファン。差し当たり赤木のモデルはパトリック・ユーイング(ニューヨークのキングコングと呼ばれていた)で、桜木のモデルはデニス・ロッドマンか。ユニフォームもシカゴ・ブルズ風ですね。いやあ懐かしい。そういやロッドマンは自分ではほとんどシュートせずにリバウンドばっかり獲っていたのだよな。ゴール下では比較的小柄(身長2mぐらい)で不利なのに。

さて、今になって映画化されるのだからアニメ未公開のエピソードを望むとして、他にも希望があります。ぜひ「3DCGにしてほしいな」と。キャプテン翼とかもそうだけど、アニメはアニメ。スポーツの試合には見えないのですよね。一人二人がフォーカスされたら他の選手が止まっているかのようで。

でも、せっかくSLAM DUNKの原作は射実的な画風なのだし、試合中の全シーンのプレーをデザインして実際の選手に再現させて、それをモーションキャプチャで、かつ360°カメラなんかも駆使して、実写さながらのバスケットボールを表現してもらいたいなと。

巨人軍の時代の終焉

福岡ソフトバンクホークスが読売巨人軍を今年も4タテで破り、4年連続日本一に輝きました。

福岡ソフトバンクホークス4年連続日本一

ホークスの強さもさることながら気になるのは巨人軍の負けっぷり。力の差は歴然。しかも巨人軍はペナントレースで独走しての優勝だったのだから、これはもうセリーグ全体の問題です。つまるところ今でも巨人軍+その他5球団の「接待リーグ」なのだろうと。セリーグ球団が日本一になる日はもう来ないのでは?」とも思えてしまいます。

じゃあどうすべきかというと、巨人軍には球界の盟主の座を降りて普通の球団になってもらうしかないですね。具体的にはNPB全体で贅沢税を導入し、ドラフトでの完全ウェーバー実施、そして球団数拡張。それらを他球団と連携しながら積極的に進め、競争の条件を整えると。

もちろん巨人軍(タイガースなども)はこれまで通りFA補強できるけど、時には贅沢税が発生し、それは球団数拡張など球界全体に還元されます。

そしてドラフトは下位チームから指名。くじ引きなしです。まあ、ドラフトは巨人軍が有利なわけではなく、むしろくじ運は良くない印象だけど、下位チームから順に指名する方式なら、より競争がフェアになります。

そうやって巨人軍が有利になる条件を削いで、その上で優勝できるぐらいにならないと、とてもじゃないけどホークス、あるいはパリーグの優勝チームには勝てないでしょう。もし来年もホークス対巨人軍の日本シリーズになって、三度スウィープなんてことになれば立ち直れないし。

安倍、原、白鵬

安倍総理大臣が辞職意向を表明して一週間。新首相の専任は再来週らしいけど菅氏に決まりですよね。岸田氏はパッとせず、石破氏も20人の推薦人すら集まらないかもとも言われているし。

安倍晋三内閣総理大臣
Wikipediaから引用。

さて、私には安倍総理が原巨人軍監督、そして横綱白鵬とも重なって見えます。安倍総理と原監督の共通点は共に返り咲きで、業界のプリンス的な存在である点。そして対抗馬が弱い点は白鵬とも似ています。皆、一強多弱の盟主の座を謳歌してきました。

ただしそれは好ましいことではなく、その業界の先細りを意味します。明確な有力後継者が見当たらないので。原監督が身を引く話はないけど、白鵬は高齢と怪我で引退が近いはずです。鶴竜も先は長くないし、今の大関陣には安定感がありません。

もっと言うと、三者とも強引さが目立つような。安倍氏の国会運営、原巨人軍のなりふり構わない大型補強、白鵬の横綱らしからぬ振る舞いなど…。我々は混迷の時代に突入することを覚悟しなければならないかもしれません。

ただし、政界では菅氏が大化けする可能性はあるかもしれません。自民党の有力者には珍しく世襲ではない叩き上げの彼にはアンチもあまりいないだろうし、これまでは名参謀タイプと目されていたけど実は上に立てば優れたリーダーシップを発揮するかもと期待しています。でも、トランプ大統領が再選されれば、苦労するかも。ゴルフもやらないらしいから。