日本通信、iPhone 4向けマイクロSIMよりも…

iPhone 4をdocomoの回線で使えるようにするサービスの詳細が発表されました。

確かに導入すれば通信エリアは改善するでしょうが、一方で速度は300kbpsかそこららしいので何とも痛し痒し。加えてSIMフリーのiPhone 4を入手する手間やサポート体制の不透明さを考慮すると私はあまり現実味を感じません。故障しても即時交換か、修理待ちの間、代替機を貸してもらえるぐらいの体制が整えば、そのときは改めて検討しましょう。

それよりも日本通信にはモバイルWi-Fiルータの方の注力に期待したいところです。例えば、iPhone 4向けのバッテリジャケットと合体させるとか。iPhone 4をセットしたまま一度にiPhoneとバッテリジャケットの両方に充電できれば、多少厚くなるにせよ見かけ上は単体で運用できるようになります。その上、専用クレードルが用意されればかなり便利そうです。


神子元にハンマー現れず

8/17日、今年はハンマーヘッドシャークの当たり年だということで、知人に誘われて初めて神子元で潜ることになりました。16日の夕刻、仕事を終えて新宿発小田急線で小田原。JRに乗り換えて熱海、そして伊東。さらに伊豆急行で伊豆急下田へと4時間弱の大移動。私の場合、これが最も安価なルートでした。23時過ぎ、先発の仲間に合流し、ショップのクラブハウスでしばし宴会。ショップは神子元ハンマーズです。

さて当日、相変わらずお天気と波の具合は良し。私が海に出向く時はたいていそうです。平日ながらすし詰め状態のボートを走らせること15分、ポイントのカメ根に到着。そこからまるで田植機で稲を植えていくような、ボートを移動させながらの矢継ぎ早のジャイアントエントリ。このスタイルは私は初めてでした。タイミングが遅れると水面移動の距離が長くなるため、ちょっと緊張してしまいます。自身の機材は船尾付近に置かれていてラッキーでした。でも、手渡ししてもらえないので、ここでは大きなカメラセットは禁物ですね。ひょっとしてゲストが少ない時は違うのかもしれませんが。

水温は21℃。少し冷んやりとしますが、暑がりの私には2mmのウエットスーツ(もちろんフードもインナーもなし)でも快適に潜れる温度です。ただし透視度は終止3~5mほど。根の付近には1cm大のミナミハコフグの幼魚をはじめ、マクロ生物がたくさんいる感じなのですが、そこは店名にハンマーズと銘打ったダイビングショップ、ガイドは目もくれず捨てていきます。ならば、あわよくばと緑色がかった濁った海でときおり水面方向を見渡してみるも、お目当ての奴らの影すらなし。カメラを持って入りながら1枚も写真を撮らなかったのはこれが初めてです。

ただし、エキジットのときだけはちょっと感激。船尾が電動タラップになっていて、四人が横に揃って立つとせり上がるノンステップバスならぬノンステップボート。これ密かに憧れていました。確かパラオで遠目に見た記憶があって。

でも海がそんな感じだったので、仲間内で申し合わせて皆二本目のダイビングをキャンセル。21℃は私には快適でも他の人には6.5mmでも寒いそうですし、これだけ濁っていればハンマー君達がいたとしても見られるはずはありません。後から別チームに訪ねても、やはり二本目もめぼしいものは見られなかったそうなので止めといて正解でした。

聞くところでは、どうやら先週の台風の前後で海の状態が変わってしまったようで。日本海側を通っても伊豆半島の南端まで影響が出るものなのですね。7月頃のハンマー大当たりは、ここに来て小休止でしょうか。日にちを置いてリベンジすべきかどうかは悩ましいところです。そもそも私のスタンスはマクロ寄りなので、是が非でもハンマー見たいって感じでもないですし。

結局、一泊二日で飲みに行っただけのような旅でしたが、今回の収穫はショップの水槽に飼われていたハナオコゼかな。名前はオコゼでもそこはカエルアンコウ科、FROGFISH。やっぱりパイプの付近で両手(胸びれ)を突っ張ってました。

iTVはクラウド型なのか?

最近の噂を総括すると、Appleは9月中旬にスペシャルイベントを開きAppleTV改めiTVを発表するとのこと。iTVは16GB程度のフラッシュメモリを搭載したクラウド型のデバイスで$99、HD(720p)動画に対応ですか。私の予想(というか願望)は「320GBのHDDとWi-Fiルータ機能を搭載し、Win PCやMacの代わりにiPhone/iPad/iPodの母艦になりうるセットトップボックス」なので、ちょっと違う方向性ですね。

でもAppleは巨大なデータセンターを建設していたので、確かにクラウド型というのも信憑性が高いように思えます。現状だとmobilemeユーザへの割り当てはデフォルトで20GBですが、一気に「無料の広告ありプランでも50GB、有料の広告なしプランなら500GB」といったサービス形態に拡充されるのかもしれません。

またクラウド型の利点として、コンテンツのバイナリデータではなく、視聴権、閲覧権を売ることもできますよね。権利を買った音楽やビデオは、いつでも何度でもダウンロードして楽しむことができると。これならディスクスペースを圧迫せずに膨大な市販コンテンツのコレクションを持つことも可能になります。しかも盗難や故障、バックアップの心配も要りません。

それに、SDやHDで買った映画のフルHD版が出たら小額でアップグレードできるとか(かつてのiTunes Plusのときのように)。コンテンツをコレクションをしていて悩ましいのは、何と言ってもメディアの世代交代でしょう。20年ほど前は映画はVHSやレーザーディスクで買うものでしたが、次第にDVDに置き換わり、今日ではBlu-Rayが勢いを増しています。でも、お気に入りの作品だからと、その都度買い直さなければならないというのもナンセンス。それに主流になることなく消えていったメディアも多々ありますし。物理メディアに縛られるのは個人的にはもう勘弁願いたいものです。そう考えると、Appleが頑にBlu-Rayドライブを搭載しないことにも納得がいきますよね。商用コンテンツはオンラインで買うなり借りるべきだと彼らは考えているのだと。やはり私はBlu-Ray機器は買わないでおこうと思います。

ああ、でもHDDはともかく、Wi-Fiルータの機能は搭載しておいて欲しいなあ。

Excelで旅行申し込みなんて…

先日、とある旅行会社に海外ツアーを申し込んだところ、所定のExcelファイルに記入して送り返してくれと言われました。社内文書じゃあるまいに。どうもパソコン(それもWindows。圧倒的なシェアがあるので)に慣れた人(会社)はそれが普遍的だと思う傾向があるのではないかと。つまり「Web経由で申し込むような人は皆パソコンは使えるはず。ならば当然MS Officeも入っている」といった具合に。解らなくもないのですが、ちと無理もあろうかと。

例えば、近年はコンプライアンスや情報漏えい対策の観点から、データ類を持ち帰れない会社も増えていると聞いています。そのため日頃からパソコンを使っている人であっても、自宅にはパソコンを持っていないか、持っていても趣味に使うだけなのでMS Officeを入れていない人も大勢います。Open Officeなどの無料の代用製品もありますが、そもそもそういった人は自宅でまでその類いものを使いたくないからこそインストールしていないわけです。

結局、その旅行会社に交渉して、パスポートのデジカメ写真と緊急連絡先を知らせるだけで良い事にしてもらいましたが、この先もパソコンよりケータイ/スマートフォンが重要な役割を担う傾向が進むのですし、いくら何でもExcelはないでしょう。

今の時代、以下のような手順がベストだろうと思います。

  1. 代表者がツアーを申し込んだらツアー参加者用のURLが書かれたメールが送られてくる
  2. 代表者は参加メンバーにメールを転送する
  3. メールを受け取った人は、パソコンまたはケータイからサイトにアクセスし、Webフォームに必要事項を入力する
  4. 参加メンバーの誰かが入力を完了すると、代表者にお知らせメールが届く

こうすれば、代表者がメンバー各人から個人情報を集めて申し込ような手間もなくなります。


iPhoneがdocomoの回線で使えるようになる?

日本通信株式会社が輸入iPhone/iPadをdocomo回線で使えるようにするとのこと。まあ、いいでしょう。MVNOではあってもdocomoがiPhoneの国内販売権を手に入れる話とは違うので。と言うか歓迎します。

私は東京デジタルホン→J-Phone→Vodafon→Softbankと継続的に10年以上使ってきましたが特に愛着はありません。むしろSoftbankにはやや不信感を抱いています。二年前にiPhone 3Gが発売された際、前日になって予約を一方的に取り消されましたし、翌日その店舗の抽選に並んだものの外れ。しかも抽選の前には店員が「外れても次回入過分の予約が可能」と言っていたにも関わらず、抽選後には「予約不可」と。まったく統制が取れていないだけでなく、接客業としての基本教育すらなされていないことが見て取れました。その頃のSoftbankには、その手の風評がたくさんありましたよね。今はどうかは解りませんが、嫌な思いをした時の印象は強く、後々まで記憶に残るものです。

そういうわけでiPhone/iPadの取り扱いにライバルが現れ、Softbankに緊張感が生まれることは好ましく思います。こちらが流行ればSoftbankは懸案のインフラの増強計画を強化せざるをえないでしょうから。私はちょうど白モデルを待っていたところなので興味深く動向を見守っていきたいと思います。

ただし、気掛かりは輸入iPhoneが壊れた場合。Appleは通常、外国で買った同社製品も修理対象にしているようですが、さすがに輸入iPhoneだと銀座や渋谷のAppleストアで即時交換とはいかないでしょう。輸入業者に託すも、繋ぎの代替機も貸してもらえずに修理待ちなんてことであれば、ちょっと契約するのがおっかないです。このあたりがこのサービス最大の課題かなと。