スクリーンレスメディアの発展を望む

TBSラジオの荻上チキ Session 22を聴いていてScreenless Media Lab.なるサイトの存在を知りました。彼らによると、近頃耳で聞く音声情報の有効性が注目されてきているとのこと。同感です。表示される情報だと利用中ずっとスクリーンに向き合う必要があるから。

Screenless Media Lab.

それに音声には大きな利点もあって、例えば私はこのblogなどでテキストを書いた際、時間に余裕があればMacやiPhone、iPadのスピーチ機能を使って読み上げさせています。黙読だと脳で補正しながら読んでしまうけど、音声なら「てにおは」や文法のおかしな言い回しなどにも容易に気づけるから。

ただし、現状だと固有名詞や複数の読み方がある漢字などはかなり読み間違えます。例えば「悠仁様」は「ゆうじんさま」、さんざんニュースに登場する「辺野古」も「へんのいにしえ」と読んでしまうのですよね。私のアプリ「XOR」も「ゾー」だし。

よってWebの世界に読み上げ用のマークアップが導入されるのを心待ちにしています。例えばこんな感じに書けば読み間違われなくなるような。

  • <phonic><pb>辺野古</pb><pt>へのこ</pt></phonic>
  • <phonic><pb>XOR</pb><pt>エックスオーアール</pt></phonic>

ちなみに「phonic」は辞書によると「音(声)に関係のある」という意味らしいです。他にいい案があればもちろん置き換えてもらって構いません。

また、こんな指定もできるといいかと。

  • <p>このたびの改元は英語圏メディアでも「<phonic lang=”en”>Reiwa era began</phonic>」と報じられました</p>

日本語の文中に英文を挿入したい場合に便利です。そこだけ意図的に英語の読み上げエンジンで読ませられるようになると。もちろん他の言語の組み合わせもあり。英文は漢字ほど読み間違いがないにしても、文中で外国語を引用することはあるだろうし。

もっと言うと、こちらも。

  • <phonic lang=”ja” dialect=”osaka”>なんでやねん</phonic>
  • <phonic><pb>何ばしよっと?</pb><pt lang=”ja” dialect=”hakata”>なんばしよっと?</pt></phonic>
  • <phonic lang=”en-au”>I go to hospital today.</phonic>

そしてニュースサイトやテキストメインのWebサイトでは必ず「読み上げボタン」が設置されて、クリック(タップ)するとマークアップを踏まえて一連のテキストが読み上げられるようになってほしいです。

もちろん記事の書き手は読み上げが怪しい箇所に対してことごとくタグ付けする必要があります。どのエンジンでも同じように読み上げさせるのは大変だけど、ある程度までは作業を半自動化できるでしょう。

これ、地道な作業だけど将来に向けて大事なステップだと思うのですよね。例えば2001年宇宙の旅のHAL 9000やスタートレックのコンピュータを実現するためには避けて通れないだろうと。

しかも現存するテクノロジー水準でも仕様を策定して音声読み上げエンジンとWebブラウザのメーカーが対応してくれさえすれば割とあっさり実現できそうな気がするし。

ELECOMのワイヤレスキーボードが使えなかった話

私のMacBook Air(2018)はBootCampを使ってWindows 10を入れて、必要に応じてWindows環境を使えるようにしてあります。

それは完全なWindowsとして動作するもののキーボードがMac版のままでは不便です。なにしろMacにはPrint Screenはないし、Ctrキーの位置も違うからショートカットを押し間違えやすくて。

そこでこちらのキーボードをAmazonで購入。これを選んだ理由はテンキー付きでキーストロークが浅いものが欲しかったので。

ELECOMワイヤレスキーボード TK-FDP099TWH

でも、接続を試みたものの成功しませんでした。

まず、Mac環境で繋ごうとしたらキーボード設定アシスタントが表示され、[Z]キーを押せと促されたので押したけど反応なし。しかたなくその画面を閉じたら、以後はアシスタントがまったく表示されなくなりました。設定が完了していないのだからキーボードは使えるようにはなりません。

それでもWindows環境で使えさえすればいいのだからOSを切り替えて試したけど、ドライバーのインストールまでは成功しているっぽいものの、所定の[Fn]+ [Q]で無反応。やはり繋がらないようです。

原因はわかりません。MacBook AirのUSBポートはType-Cだけなので受信機をHUBに接続しているからかもしれないけど、ともかく私の環境では使えないようです。動作条件に「MacBook Air(2018)非対応」とは書いていなかったはずだけど、検証がされていなかったのかも。

まあそういうこともありましょう。返品させてもらいます。こんなことになるとは思わずAmazonの箱と緩衝材を潰してしまったので面倒だけど…。

代替品は有線にしようと思います。その方が無難そうだから。

iMacを捨てないと

先日、こちらのチラシが自宅のドアの郵便受けに入っていました。

廃品無料回収のチラシ

「壊れていても大丈夫」だそうな。無料回収品目はこちら。

廃品無料回収の対応品目

そんなわけでiMacを捨てることにしました。1年前にGPUが故障して満足に使えなくなり、修理には中古の上位モデルを買う以上の費用がかかりそうだったので、いい捨て方を探していたのですよね。普通だと有料なはずだし。

よって渡りに船。すでにHDD(1TB)は抜いてあったので、箱詰めしてチラシを貼って回収してもらいました。

無料回収してもらったiMacなど
iMacの箱の後ろの黒い物体は液晶テレビ

ついでに32インチの液晶テレビも一緒に。業者の人は見つけた時に嬉しくなったかもしれないけど、アナログなので放送は写りません。それでもAmazonのFire TV StickやGoogleのChromecastを使えば専用機にはなるけど。

この手の業者、動くものは再販、動かないものは部品取りやリサイクルに回すのでしょうね。どうにもならないものが真っ当に廃棄されているかは解らないけど、その点を信じるならいいサービスです。

XOR 《PDF差違検出ツール》

先日、自身で企画して開発したMacアプリ『XOR』をリリースしました。

XOR's App icon

Mac App Storeバッジ

このアプリは商用のドキュメンテーション分野に向けたユーティリティで、簡単に言えば「間違い探しアプリ」です。修正前と後のPDFを重ねて微細な差異を100%の精度で検出します。

以前、こちらのPhotoshopプラグインを公開したけど、これだと1ページずつの比較になってしまい冊子ものの比較には向かなかったので、その課題を解決すべく単体のアプリとして実現しました。

サブスクリプションですが30日の試用期間があるので、よかったら試してみてください。テストデータはこちらをどうぞ。

PDF icon
サンプルPDF(zip)

使い方はPDFを二つ選んで表示させたらスペースキーを押すだけです。詳しくはサポートサイトでご確認ください。

MacBook Airがちょっとだけ快適に

最近このblogで使っているAmazonJSプラグインが上手く機能しません。Amazonの商品リンクを貼ろうとしても検索はエラーになるし、過去に貼った商品リンクもホイールが回ったまま。Amazon側で仕様変更があったのでしょうかね。Amazonアソシエイト本家で作ったリンクなら表示されるけど…。


昨年11月にMacBook Airを買って以来、32インチの外付けモニタに繋ぎ、本体の液晶モニタを閉じたクラムシェルモードで使用してきたのですが、問題がいくつかあります。

まず、スリープ中に時々外付けHDDのアンマウントとマウントが起こります。他にも、スリープすると外付けキーボードを操作しても復帰しないし、液晶を起こして本体側のキー操作をしても復帰しないことも。スリープのはずが勝手に終了することがあるようです。おそらくT2セキュリティチップが余計なことをしているのでしょう。

Macbook Air 2018

で、スリープさせた後、いちいち液晶を開くのが面倒だったのでこちらの商品を買いました。液晶を常時オープンにしておくためです。机上に置くと邪魔だから。

さっそく組み立てて設置した結果、外付けキーボードから確実にスリープ復帰できるようになりました。スリープ中の勝手な終了も出なくなりましたね。

ただし、外付けHDDの不意なアンマウントだけはいまだに起こります。これだけは鬱陶しいなぁ。その度にアラート音が鳴って、画面が明るくなるので、夜中だと邪魔なのですよね。昔のMacBook Airでは起きなかった現象なので早く改善してほしいものです。