カエルアンコウx3

カエルアンコウ。サウスレイテにも、いろんなところにいろんな種類が見つかります。

カエルアンコウ
DSC_8469 この個体は何カエルアンコウなんだか。クマドリにしてはクマが半端だし
カエルアンコウ
真っ白な個体。大きい個体は顔だけ
カエルアンコウ
真っ黒な個体は私はいまだいい感じに撮れたためしがありません

カビ?

クマドリカエルアンコウの黄色個体。体長が10cm以上あったので例によって顔だけ。

クマドリカエルアンコウ

ところどころカビが生えて胞子が出てるようにも見えるけど、まあ違うと思います。たぶんこういう肌ですね。

獲物が寄ってくるのをじっと待つ生態のカエルアンコウがたくさんいる海は豊かな海。サウスレイテにも、カエルアンコウがわんさかいます。

2013年、潜ってみたい海

以下は私が今年行ってみたい海のトップ3(同率2位が2ヶ所)。

1位:レンベ

知る人ぞ知る「世界中のカエルアンコウのキャピタル」ですね。インドネシアのスラウェシ島、マナド(メナド)の近くです。

大瀬崎の湾内みたいな砂地に、毛むくじゃらのカエルアンコウを始めとする希少生物がわんさかいるのだそうな。

何年も前から行ってみたいと思っているものの、いまだ実現していないので、今年こそは。

2位:延岡

宮崎。私が九州で唯一訪れたことのない県です。

レンベが世界中のカエルアンコウのキャピタルなら、延岡はさしずめ「カエルアンコウの日本の首都」かな。とあるポイントでは1ダイブで34匹も確認されたことがあるそうな。

今となってはエビが私のメイン被写体なわけですが、もちろんカエルアンコウも大好きです。泳がない生態のカエルアンコウがそれほどいるってことは、きっと豊かな海なのでしょう。

クマドリカエルアンコウ
クマドリカエルアンコウ クマドリカエルアンコウ。 いっつも両手を左右に突っ張っていて、赤い隈取りの柄とあいまって歌舞伎の見栄みたい。 白個体の方がもっと歌舞伎役者っぽいけど

2位:錦江湾

鹿児島湾の別名が錦江湾(きんこうわん)。桜島のある湾です。

どうやら海の特定の生き物にとって火山灰は栄養満点らしく、それが桜島からふんだんに供給されるので、錦江湾の生態系は別格のように豊かなのだと聞いています。

国内の南国ダイビングといえば何といっても沖縄。沖縄の気候風土は私も大好きなのですが、マクロ写真の観点でいくと、ずいぶん前からサンゴが死にまくっている沖縄の海にはガッカリさせられることが少なくありません。

昨年はたっぷり台風が来たので、これからは海水の撹拌効果による回復が期待できるものの時間はかかるし、台風が来ない年が続けばまた悪化します。

ならば海底のマクロな生態系は、もともとハードコーラルが少ない温帯の海の南九州の方が保たれていてるのではないかと。宮崎も鹿児島も往復航空券は2万円前後〜で買えるので行きやすいし。

てなわけで、伊豆とも沖縄とも違う魅力的な海が広がっているのかどうかを自分の目で確かめに行きたいと思っています。えてして良い話ばかりが伝わってきているかもしれませんので。

ともかく両県とも土地の食べ物と焼酎が美味しそうなので、旅の連れが欲しいところですが。

ホクロの毛

土曜日から久米島に行っていた仲間は(潜れずとも陸の楽しみを堪能して)昨日無事帰ってきましたが、明日から別の仲間が宮古島に行く予定。でも台風の名残でもって明日は波が8mという情報も。

21号、ずいぶん沖縄近海に長居した厄介者でしたが、まあ海水温を下げて生態系を守ってくれるのだから勘弁してあげましょう。どうせ抗えないし。

また、伊豆方面の海況も今週末はボロボロでしょうね。22号に続き21号が近海をかすめて行くので。


リロアンにもカエルアンコウがたくさんいます。こちらは岩のくぼみに逆さまに付いていた1匹。オオモンカエルアンコウかな。

白カエルアンコウの横顔
大きさは約20cm。私のカメラで狙うには大きすぎるサイズです。よって顔だけ

よく見ると口元のホクロ(?)から毛(?)が生えています。

白カエルアンコウのどアップ
正面顔。こちらの方がホクロの毛を確認しやすいかな

人間の場合、「ホクロの毛を抜くと癌になる」は都市伝説のようですが、まあデリケートなのでむやみに抜いたりはしない方がいいようですね。

宮崎は沖縄よりも魅力的かも

今週末、沖縄は台風16号に見舞われます。中心気圧が920hPaで本島の西海上を抜けて行くようなので、15号に続いて今回のやつもまた強烈。3連休は無理して潜れても奥武島とゴリラチョップ限定、ほとんど海に浸かるだけのダイビングってパターンですね。これで沖縄の今年の夏も終わりなのでしょう。


月間ダイバーの今月号に宮崎の特集記事が載っていました。

何でも宮崎県の北部、延岡の海にはカエルアンコウがわんさかいて、1ダイブで33匹も見られたことがあったとか。確かにNHKのダーウィンが来た!のカエルアンコウの回も延岡で撮影されていましたしね。

「世界中のカエルアンコウのキャピタル」はインドネシアのレンベだと言われていますが、日本の首都は延岡なのかもしれません。カエルアンコウは天孫族の末裔なのかも。

早速行き方を調べてみたら、ソラシドエアが羽田⇄宮崎を1日7往復、片道9,870円〜(28日前までのバーゲン価格)で飛んでいますね。もちろんANAとJALも。

ソラシドエアの機体

宮崎空港から延岡までは鉄道でも移動できます。例えば以下のような。

  • JR にちりんシーガイア20号(73分、2,920円)
  • JR にちりんシーガイア20号 & JR 日豊本線(115分、1,720円)

これなら3泊4日で中2日間、無理なく潜って来られそうです。

航空券+鉄道料金+ホテル3泊を個別に手配しても4万円弱。探せばもっと安いパックツアーが見つかるでしょうから、感覚的には沖縄の本島中部に行くのと変わらない感じ。いや、沖縄は首里城よりも北へは車移動しかないので、こちらの方がゆったり行かれますね。

実は、今年の6月、沖縄の恩納村で一緒に潜った韓国人ダイバーの知人は、珊瑚が白化しまくっていて落胆していました。「沖縄の海ってこんなものか…」と。彼はフィリピンの海でもよく潜っているので落差を感じたようです。亜熱帯の沖縄の珊瑚は温暖化、水温上昇には弱いけど、熱帯のフィリピンの珊瑚は高い水温に強い種類なのでしょう。

もちろんひと括りに沖縄といっても島やポイントによってコンディションは違うわけだし、沖縄の雰囲気や食べ物は私も大好き(特にテビチと豆腐ようが好物)なのですが、ついつい沖縄を格別な海と思いがちなのは改めたほうがいいかも。ダイビングの目的次第では沖縄以外の選択肢、特に延岡は十分ありのような気がします。近々試してみないと。石垣牛、泡盛もいいけど、宮崎牛、焼酎もよかろうと。