東京五輪は大丈夫?

リオデジャネイロ五輪が終了しました。私の友人の一人は事前に「リオ五輪、ちゃんと開催できるか危うい」なんて言っていたけど、まあ彼は聞きかじった風評を鵜呑みにしてしまうタイプ。対して私は「途上国なりのクオリティでしっかりやり切るから問題ない」という予想だったけど、その通りになりましたよね。さあ、これからパラリンピックだ。

でも、本当に開催が心配なのは4年後の東京五輪の方。実際、今年だって五輪終了間際に3個の台風が発生し、内1個が関東をかすめて行ったのだし。しかも今年は台風が少ない年です。4年後は、五輪・パラ輪の大会期間中、東京に台風が一つ二つ接近することも十分に考えられます。競技がことごとく順延になり、閉会式のスケジュールが何日も繰り下がるなんてことも想定しとかないと。

それに日本の8月の猛暑は強烈。私などはフィリピンに涼みに行きたいと思うぐらいだし。ならばマラソンなんか朝4時とかの早朝スタートになるのでしょうかね。選手も見る側も時間調整が難しそうだ。

もっと言えば、築地市場の跡地を選手村に転用する方針らしいので豊洲への移転が難航すれば計画の練り直しだし、五輪の開催条件である受動喫煙防止条例の制定すら都議会の老議員らの反対で可決できないでいます。一々利権が絡むので事情は複雑です。

それにスタジアムの聖火台の問題は解決したの?更には開閉会式の演出家もいまだ発表されていませんよね?

日本はまがりなりにも先進国でいまだ経済大国だし、二回目の開催でハードルも高くなっています。東京大会の方がよっぽど前途多難です。

東京2020大会エンブレム

WORLD SHOOTOUT Unerwater Photo Grand Prix

いやぁ、テレビは五輪とSMAPのみ。事件、事故なんて発生していないのだろうか…。

今月初め、WORLD SHOOTOUT Unerwater Photo Grand Prixの案内メールが届きました。いわゆる水中写真のフォトコンです。

WORLD SHOOTOUT Unerwater Photo Grand Prix

ただしこのフォトコンはチーム戦のようですね。6枚を持ち寄って提出するのだとか。なるほど日本だとダイバーの活動はたいてい個人か友達同士、せいぜい馴染みのダイビングショップ単位だったりするけど、欧米だとコミュニティが成立しているとも聞きます。ポケモンGOにしても、日本ではコレクションやゲームがメインだけど、欧米ではコミュニケーションの触媒になっているとも聞くし。

で、こんな感じでいろんな部門に分かれていますね。

  • Dive distination
  • Wide Angle
  • Macro and Super MAcro
  • Amateurs
  • Wrecks of the World
  • Sharks
  • Video Clip

ちなみに2015年の入賞作品はこの通り

マリンダイビングフェア併設の地球の海フォトコンテストとは趣が違って面白いです。

土用の丑の日は廃止しようよ

昨日はいわゆる土用の丑の日でした。なぜかうなぎを食べる日ってことにされています。でもうなぎはもはや絶滅危惧種。我々日本人が食べ尽くそうという勢いです。しかも現在のうなぎは稚魚の密漁と密流通によって支えられていて、国内外の反社的会勢力の資金源にもなっているらしいし。

ちなみに私はイオンで売られた「近大なまずの蒲焼」を試してみたかったけど、新百合ヶ丘店は販売対象外でした。残念。

で、こちらの写真はそのイオン新百合ヶ丘店の午後10時頃のもの。閉店1時間前だというのにこの通り。

イオン新百合ヶ丘店のうなぎコーナー

値引きシールが貼られているのに在庫たっぷり。もとが高値ですからね。

で、売れ残ったうなぎ、いくらかは翌日販売用のうなぎ飯なんかに加工されるかもしれないけど、その他は廃棄されるのでしょう。食べないのに絶滅危惧種を大量に消費するってのは何とも馬鹿げた話です。しかも違法なことを黙認してまで。

よって私はうなぎは完全養殖が実現するまで、うなぎ専門店のみ扱えるライセンス制にするべきだと思います。今みたいに、スーパーはおろか、コンビニや弁当屋、牛丼チェーンに至るまで一斉にうなぎを季節商品にするなんてとんでもない話です。

そして土用の丑の日にうなぎの風習をやめるべきですね。

アカハチ

昨夜、ポケモンGOの合間をぬってコナミスポーツで運動後、八重山の風アカハチへ。新百合ヶ丘にある沖繩食堂というか居酒屋です。

八重山の風アカハチの看板
アカハチの看板。ランチをやっているっぽいけど営業時間は書かれていません

この日は沖繩出身の漫才コンビしゃもじとピン芸人1、2の大心(いちにのたいしん)が来店し、盛り上げてくれました。

しゃもじ、なかなか漫才の腕前を上げてきていますね。今のままでもM1グランプリの予選でいいとこまで行きそうな力量を感じました。

しゃもじ
たーにー(左)としゅうごパーク(右)。しゃもじは昔、沖繩のラジオのPodcastで聞いて知っていました。

一方の大心はすべり芸。ますだおかだの岡田圭右や流れ星のちゅうえいみたいな。面白くないギャグを連発してすべってから客をいじって場を盛り上げる感じ。私が苦手なタイプです。頑張ってたけど、これでは投げ銭はあげられないなぁ。

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1、2の大心はまったく知りませんでした。

なお、私は彼らのショーを見届けたらすぐに退店。ポケモン探しに戻り、ニャースをゲットしました。

ポケモンGOの画面
アカハチに出没したビードルとタッツー。この手の撮り方はブームになるかも

さて、アカハチは新百合ヶ丘住民でもまだ知る人ぞ知る感じのお店。何しろ入りにくいのですよね。雑居ビルの2Fで、外から中の様子が見えない作りになっているし。

でも、沖繩の糸満出身の気さくなマスターが連日一人でお店を切り盛りしています。聞くと年中無休で昼夜営業しているのだとか。ただし、東京近郊に沖繩料理店が出展する際は駆り出されたり、沖繩でお祭りがあるときは休むのだとか。

ただし、いまだに公式Webサイトがなく、休業日や営業時間すら客には解らないのが難点。しゃもじの来店だってちゃんと告知したいところですよね。まあ客が20人も入れば満員なのだけど。

とはいえ2年後の開店5周年記念には近所の昭和音楽大学のホールを借りてBEGINを呼ぶ計画らしいし、Webサイト開設は必須要件のようなもの。

仕方ない。私が手を貸してあげようかな。

東京都民受難

東京都知事選がまた始まりました。もはや2年ごとのお祭みたい。都民じゃない私は傍観者だけど。

東京都知事選

実は先日、某Webサイトで見知らぬ人とちょっとした議論になりました。相手方の主張は

都知事選に立候補した増田寛也氏が総務大臣時代に導入した「地方交付税特別枠」によって、東京都は過去7年間累計で1兆円以上の税収を失った。地方に流れるこのお金を止めれば都には年間2,000億円規模の財源が生まれ、保育所や介護施設の拡充、耐震対策などに使える

というもの。まあそのシンプルなロジックは解らなくもないけど視野が狭いですよね。東京とて独立独歩で存続できるわけではないのだから。

仮にそれが実現し、税の再配分による支援が途絶えて地方の漁村が見捨てられ漁師たちが廃業すれば魚介類の流通量が減り、東京で売られる際の価格が高騰します。農家なら農産物がそうなります。また、近隣県の山村が打ち捨てられれば東京の花粉症も今以上に酷くなるかもしれません。水だって他県から引いているので水源近隣の環境保全は万全に望みたいところ。つまり地方を財政的に支えることは東京の為でもあるわけです。地方に仕送るお金をケチって都の予算が増えても、東京に届く食料品の価格がことごとく値上がりしようものなら庶民の暮らしは余計に苦しくなり兼ねません。

「東京都の税収は都だけで使う」を個人に準えれば「収入が多い人も少ない人も同じ所得税率にしろ」と言っているようなもの。それでは国が成り立ちません。そもそも東京は明治以降に半ば国策で企業の本社を集めたことで発展を遂げてきたのだから、言わば他の道府県から経済の牽引役を託された存在であり、富めるところから貧しいところに税収を再配分するのは国の在り方として当然です。

それに、そもそも東京に保育園や介護施設が少ない原因は税収の一部を地方に回しているからではなく、ひとえに都市計画のお粗末さと優先順位を間違ったままやってきた結果でしょう。「保育園落ちた。日本死ね」が騒動になって初めて保育園不足の深刻さに気付いたとか。でもそれって「大型マンションを建てる場合、3km以内に新たな保育所を確保しなければならない」といった条例を作っていれば、状況はかなり変わっていたはずです。

介護施設不足の問題にしても、過疎が始まって久しい多摩ニュータウンなんか、まばらな住民をどこかに住み替えさせて再開発する動きをとっくに進めていてもよさそうなものですが、それはしない一方で近年も都内のあちこちに高層マンションや商業施設は建てられてきました。ひたすら商業効率優先で福祉はそっちのけだったど、いよいよ困って財源を探したところ地方交付税特別枠という埋蔵金が見つかったと。

今回の都知事選にも地方に流れる都税を取り戻すと訴える候補がいるけど、なるほど彼がジャーナリストとしての評価が低い理由が解ります。

いや、もちろん地方側でも自助努力は必要で、とりわけコンパクトシティは最大眼目。人口を都市部に集積させれば地方でもそれなりに経済に厚みが生まれるし行政効率が高まります。でもそれって多摩ニュータウンの再開発話と同じ。必要性は解りきっているけど、地権者や住民との利害調整はもちろん予算面でも簡単にはいかないわけです。ましてや地方は東京よりも財政が脆弱なのだし。

ちなみに私は都税を地方に回すのは賛成だけど、増田寛也という人物には懐疑的。氏の著書『東京消滅』を読むと、彼の思想が「共存共栄のために東京から地方にお金を回すべし」ではなく「東京の不都合を解消するために地方を都合よく利用しよう」だと解ります。「一極集中の副作用で今後急激に増える東京の後期高齢者は持参金付きで地方に押し付けてしまえ。地方にはどうせ職の口がないんだから、ありがたく受け入れろ。ただし所得税を払ってくれる現役世代は渡さないよ」と。彼は東京生まれの東京育ち。岩手県知事時代には県の借金を倍増させたし、本質的に地方の将来や発展には無関心な人なのでしょう。

まあ誰が新しい都知事になっても東京都は問題山積。近いところではまともに機能しそうにない豊洲への築地市場の移転の落とし所。中期的にはもちろん予算が青天井に膨らみ続ける五輪・パラ輪の負担をどうするかなど。またぞろ商業効率優先で五輪までは建設ラッシュが許される空気も醸成されたけど、だからと何かを建てればその維持費が以後延々とかかってくるし、その多くは東京都民につけ回されます。よって東京では遠からず税率が上がるか、おかしな名目の税金が新設されそうな気がします。

この先、都内に引っ越すのは止めた方がよさそうです。