マニュアルフォーカス撮影を試してみる

7月のダイビングはフィリピン、セブ州マクタン島。私にとってのホームです。

初日の一本目はヒルトゥガンというポイント。いざ水中で写真を撮ろうとしたらD7000のオートフォーカスが効かないという事態に直面。確かにモードダイヤルは「M」ですが…。仕方なくマニュアルフォーカスで撮影。でも付け焼き刃だと上手くいかんもんですね。

まずピント合わせに時間がかかってしまいます。ダイヤルを必至に回してようやく像がクリアになるところまで持っていくものの、そこから微調整しつついざシャッターを押そうとしたら被写体が移動していたりします。

それとマニュアルフォーカスだと被写体との距離が解りません。私のカメラセットは105mm microなのでレンズ端から約20cmのワーキングディスタンスが必要です。オートフォーカス時は被写体との距離が近すぎるとピントが合わないのですぐに解るのですが、マニュアルフォーカスの場合、ファインダを覗きながらだとピントが合ってないのか距離が近すぎるのかの判別がつきません。どうやら私にはフルマニュアル撮影は無理なようです。

ニシキフウライウオ
ニシキフウライウオ 動く被写体は難しい。真横を撮るつもりだったのに…
サラサウミウシ
さすがに動かない被写体ならバッチリ

海から上がりよくよくセッティングを確認したら、ハウジング前面左のAF/MF切り替えスイッチがMFに切り替わっていました。てなわけで以降はオートフォーカス撮影。ギアはAF後の微調整に使うだけに留めるのが正解ですね。

カエルウオマンション

梅雨明け直後なので昨日に続き今日も晴れダイブ。我ながら晴れ確率の高さに感心します。多分、過去のダイビングでは7割ぐらいが晴れ、2割がどんよりな曇り、1割が雨って感じです。特に自分で選んだ日程の場合、晴れ間が見られなかったことはほとんどないですね。

さて、今日の2本目は座間味の知志(ちし)。洞窟ポイントですが、私はリクエストしてカエルウオがわんさかいる根っこに置き去りにしてもらいました。こういうところに来ると私はガイドに個体を探してもらう前に撮影体制に入ります。何しろ根っこのそこら中に直径1〜2cmの穴がたくさん見つかるので。水深3mぐらいのそこは、いたるところにカエルウオが顔を出しているマンション状態。20分ほど仲間と二人でひたすらカエルウオを撮りまくり。洞窟なんかに興味はないっす。

イシガキカエルウオ
イシガキカエルウオ
ヒナギンポ
ヒナギンポ
ヒナギンポ
ヒナギンポ
ネムリブカ
ネムリブカ

そういやモンツキカエルウオもたくさんいると聞いていたものの、写真を撮ってたのはヒナギンポばっかり。ま、いいか。お馴染みのモンツキほどカラフルではないけど、こっちの方が目がつぶらでカワイイので。 以下、その他の写真。

エリグロギンポ
エリグロギンポ
タテジマヘビギンポ
タテジマヘビギンポ
ガラスハゼ
ガラスハゼ ガラスハゼ
ゾウゲイロウミウシ
ゾウゲイロウミウシ

慶良間の透視度はMAX!

今回の沖縄はあえて梅雨明け直前を狙ったつもりだったのですが、期せずして沖縄入り当日に梅雨明け。一番暑い時期に当たってしまいました。

では海の方はというと、透視度が35mm以上とおよそこの海ではMAXクラス。これなら少々はぐれてもへっちゃらです。

慶良間諸島渡嘉敷島黒島北
ひたすらブルーな海。左側に小さく別グループのダイバーが写ってます

いや、逆にこれほどの透明度は厄介だったりしますね。ガイドがあれこれ見つけて皆に見せようと動き回るので。重めのウェイトを付け、7kgのカメラセットを携える私はBCにかなりのエアーを入れなければならず、華奢な女性ビギナーダイバーにすら追いすがれません…。

ということで皆がイソマグロやマダラトビエイを追っているときも、たいてい私はイシガキカエルウオやタテジマヘビギンポなんぞをファインダで狙っていました。 さて今回の写真はこんな感じ。

イシガキカエルウオ
イシガキカエルウオ
アオイソハゼ
アオイソハゼ。尻尾が見切れてしまいました
岩をひっくり返すカメ
お食事中のタイマイ。 何とも図太いやつで人間なんぞお構いなしに、 岩をひっくり返しては一心不乱にガリガリやってました
コールマンウミウシ
コールマンウミウシ。アングルに工夫がない図鑑向きの一枚
カクレクマノミ
カクレクマノミ
ハナヒゲウツボ
ハナヒゲウツボ

マクタンの海 May ’11(ハゼ・ギンポ・カエルウオ編)

今度はハゼの写真などを。

今回の旅の成果の一つがこのギンガハゼの写真。

ギンガハゼ1

前々からハゼ撮りの常道として「50cm以内に近づけ」とは言われていたものの、コンデジの頃は諦めていました。寄れたところでまともに写らないだろから。接写じゃないとマクロコンバージョンレンズは役に立ちませんし、像が小さいからとズームを掛けすぎてもやはりそれなりにしか写らなそうなので。

でも、カメラを一眼レフに替え、105mmマイクロというレンズを持ったことで意識が一変。ほふく前進での接近に挑戦してみようと。やや遠めに陣取り、うつ伏せになてまずは1枚撮影。以後、少しずつ近づいては撮ってを繰り返します。最終的にはレンズ端で20cmぐらいまで近づくことに成功。トリミング無しでこのサイズで撮れました。

同じく角度を変えての1ショット。

ギンガハゼかな?

さらに接近して。

ギンガハゼかな?

こちらは失敗作。ピントが目から外れてしました。でもこれもトリミングなしの一枚なので次回に期待です。

同じく、接近して撮影した別種。ブラックシュリンプゴビーでしょうか。

ブラックシュリンプゴビー1

ブラックシュリンプゴビー2

これもたぶんハゼの一種。アカスジウミタケハゼかな。

ホヤとアカスジウミタケハゼ

こちらもハゼかな。

珊瑚とハゼ

カエルウオ。

カエルウオ

ギンポの仲間。

ニジギンポ

そしてタテジマヘビギンポ。今回の旅のベストショットがこれです。

タテジマヘビギンポ