子ダンゴウオ、どこに撮りに行こうか?

昨日、南伊豆のダイビングショップ・サーフサイドから「小笠原行かない?」というお誘いがきました。いいですね小笠原。何年ぶりだろう。

でも日程を聞いたら2/14(木)〜25(月)とのこと。小笠原丸2航海分、10泊12日のロングツアー。行くには休みが8日も必要なので、残念だけど断りました。さすがにリタイヤ組でもなければ無理ですよね。私は3月のサウスレイテ行きにも休暇が必要だし。

いや、そもそも2週間前になって私に声を掛けてきたということは、きっと予定メンバーに欠員が出たのでしょう。私も前後半のどちらか1航海だけなら参加できなくもないけど、まあ今回は他者に譲ります。

ついでに言うと、小笠原は物価が高いし、中10日も潜って飲み食いしたら相当お金を使ってしまいます。その意味でも、やっぱシニア向けのツアーってことですね。あの海なら老眼でも大丈夫だし。

さて、これでその期間はサーフサイドがクローズしてしまうことが解りました。実は2月はダンゴウオの稚魚、幼魚がわらわら出始める頃と聞いていたので、当てにしてたのですが。

差し当たり、2/9(土)〜11(月)の三連休で、天使の輪を持った子ダンゴウオを撮りたいと思ってたけど、今年は親魚の出現からして遅れているみたいなので出てくるかどうか。でも、それを逃すと来月までおあずけだ…。

谷津のダンゴウオ
また親魚でも良いけど…

ならば他のエリアに出向くべきでしょうね。ダンゴウオは近場だと南伊豆〜葉山あたりまで、いたるところで見られるらしいけど、要はミリ単位の被写体を探し慣れた目の良い現地ガイドがいるかどうか。

でも長年リゾートダイバーだった私には、サーフサイドの他には当てがありません。

というわけで、どなたか最新のダンゴウオの出没情報と、稚魚、幼魚を探すのが得意なガイドがいるショップを教えていただけると幸いです。

サラサウミウシではなくなったのか…

新しいウミウシ図鑑を買いました。中野理枝さんの『ベータ版日本のウミウシ』です。ダウンロード販売で3,150円。

ベータ版日本のウミウシの表紙

購入すると約61MBの低解像度版と700MBを超える高解像度版の両方がダウンロード可能になります。

PDFなのでiPadなどに入れてどこにでも持ち出し可能。文字検索もできるし、今どきの図鑑はこうでなくちゃ。

書籍としてはデザインやレイアウトには凝らず、シンプルな組版で質実重視の必要十分な作り。紙の図鑑のように1ページにたくさんの情報を詰め込まないため写真が大きく、拡大表示もできて、とても見やすいです。

また、すでに全1,123ページという力作ですが、ベータブックスという手法を採用していて、向こう3年間で10回程度の更新を予定しているとのこと。これも紙の本にはない利点ですね。中には写真入手待ちや掲載許可待ちの項目もあるので、次第に充実していくはずです。

ただし、難点もあってPDFの閲覧時にパスワードを訊かれます。この煩わしさは何とかして欲しいですね。

そして注目なのはこの図鑑が最新の分類に基づいていること。例えばかつてサラサウミウシと呼ばれていたこちらのウミウシ。

チリメンウミウシ

最近ではチリメンウミウシという別の種類になったとのこと。このように、かつて覚えた知識が古くなっている可能性があります。よって現役のガイドさんなんかは必読の一冊ですね。

同じく中野理枝さんの『本州のウミウシ』には定番感があるものの、これはもうところどころ内容が古くなったようです。

レンベにも2日休めば行かれる!

ダイビング仲間の一人がGWのメナド&レンベ行きを決めたようです。お財布に響くGWでなければ頼み込んで私も同行させてもらったのですがね。まあ、彼には下見してきてもらいましょう。

ウミウシ?
ウミウシ? いまだ正体解らず。5mmサイズのウミウシ?ヒラムシ? レンベにはこんなのがたくさんいるらしい

そう、私にとって憧れの地でありながらも何となく行きづらいと思っていたインドネシアのレンベですが、ツアーを調べてみると良いのが見つかりました。3泊6日のコースです。

木曜日の夜に羽田に集合して火曜日の早朝(5時過ぎ)に羽田に帰国するパターン。木曜日は仕事上がりで羽田に直行して、火曜日も帰国したその足で出勤するなら、金曜日と月曜日の2日間を休むだけの実質3泊4日同然で行ってこられます。往復シンガポールを経由するため機中ではそれなりに長く眠れるし。

足掛け6日間でダイビングが中2日間だと寂しいものの、実質4日で二日間、6ダイブ(+1ダイブ?)ほど潜れるならまあ良かろうと。

ツアー代金も燃油代込みで16万円ぐらい。フィリピンやパラオの安ツアーに比べれば安くはないけど、思っていたほど高くもありません。

ただし、一人で行くと3泊で27,000円も上がってしまうため是非とも連れが欲しいところ。ただ、他ならぬレンベなので、旅の道連れは根っからのマクロ派か、もしくはマクロも好きな人ってことになるでしょう。この点が私にとってのハードルですね。

私はいつでも強引に休みを取る覚悟です。お値段が高くなる大型連休以外なら。

さて、今年中に行かれるかどうか…。

ハルゲルダバタンガス

セブの海で頻繁に見つかるウミウシの一つがハルゲルダバタンガス。

ハルゲルダ・バタンガス

ハルゲルダ・バタンガス

今までの経験だと、ミゾレウミウシとこの種が頻繁に見かけるトップ2かな。

私が知る限り和名はまだありません。「バタンガス」はフィリピンの州の名前なので、フィリピン特有かとりわけフィリピンに多い種なのだと思います。

左ヒラメで右カレイ?

マクタン島近海のトゲダルマガレイ。

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近縁のモンダルマガレイかとも思ったけど、図鑑で見るとモンダルマガレイは両目の間隔がもっと広いので、この写真はおそらくトゲダルマガレイです。

それにしても「左ヒラメで右カレイ」という覚え方は当てになりませんね。腹側を手前にすると頭が左に向くのがヒラメとのことですが、この通りトゲダルマガレイは左向き。

ではヒラメもカレイも同じ生物(サケとマスのように)かといえばそうではなく、食性も決定的に違うようです。ヒラメは魚を食べ、カレイは虫の類いを食べるとのこと。

いや、でもWikipediaによると「ヒラメ科とダルマガレイ科に属する魚の総称」がヒラメだそうな。ならば名前はカレイだけどヒラメなのか。実はエイの仲間のサカタザメのような。