コウワンテグリ

コウワンテグリだと思います。先日の恩納村で撮影。

コウワンテグリ

切り立った岩場の穴に潜んでいてカメラが入らなかったので、顔から撮ることはできませんでした。


追記:

改めて図鑑で調べてみたらヒメテグリのような気がしてきました。

iPhone 5用の充電ケーブル&アダプタ

iPhone 5用Lightningケーブル類が割と潤沢に出回るようになりましたね。ノーブランド品を扱う秋葉原とかのお店の話ですが、もちろんネットで簡単にお取り寄せできます。送料無料のところも多々ありますし。

Lightningコネクタには”謎の制御チップ”が搭載されているので、コピー商品は後のiPhoneのOSアップデートでMacやWin PCと通信できなくされる可能性もありますが、電力までは遮断されないのではないかと。出先では充電ができれば良いので、純正のケーブルは自宅用に1本あれば十分。買い足すなら安価なサードパーティ製がいいでしょう。

差し当たりmicro USB→Lightningの変換アダプタが良さそうです。私が使っているEMOBILE端末がmicro USBを採用しているので、旅行時に携行するケーブルを共用できます。

ああ、でも来月ソフトバンクのテザリングが始まればEMOBILE端末は不要になるかも。

だったら、私のiPadはDockコネクタのモデルなので、Dock→Lightningの変換コネクタの方がいいかな。こちらも純正品よりかなり安く買えますね。

もちろんケーブルも安価なものが出回り始めました。

水中カメラを再検証

沖縄でGallery Hの及川さんに「そのクローズアップレンズ(UCL-330)は逆効果なのでは?」と問いかけられました。おぅ、そうなのか?

続けて「僕は使ってないからはっきりしたことはわからないけど…」とも言われたものの、彼はダイビングサービスの主催者兼ガイド兼プロカメラマン。しかも理工系の学位も持っているような理論派です。決して無根拠とも思えません。そこで帰宅後に調べることにしました。

私の水中カメラのレンズは105mm マイクロ。主にハゼを撮ろうとこのレンズにしたものの、次第に関心がエビに移り、焦点距離が長い分、やや持て余し気味ではあります。60mmにしとけばよかったかな。

恩納村のヤシャハゼ
恩納村のヤシャハゼ。105mmマイクロレンズはハゼ撮りには重宝するのですが…

105mmマイクロレンズは最短撮影距離が31.5cm。よってハウジングに入れた状態だとレンズポートの先端から20cmぐらい先まではピントが合わないと思っていたものの、正しくは13.5cmまででした。意外に寄れたわけです。どこで記憶違いをしたのか…。

だったら確かにUCL-330で最短距離を縮めるのはナンセンス。陸上ながら試してみても、ほんの僅かしか接近効果はないようです。無駄な努力をしていたのか。及川さん、気づかせてくれてありがとう。

ならば、これからはUCL-165M67を一枚持って入ればいいわけです。こちらはUCL-330の2枚分で、撮影距離の短縮にも効果があります。

ああ、UCL-330もUCL-165M67に重ねて3枚相当にすれば使い道もあります。被写体はクマノミ類の卵とかに限られそうだけど。

トウアカクマノミの卵のどアップ
UCL-330とUCL-165M67を重ねると、肉眼では点にしか見えない2mm長の卵もこんな風に写ります (トリミング無し)

Eye-Fiを止めてFlashAirを導入

水没の可能性を減らすべく、一度セットした水中ハウジングは極力開けないのが鉄則。よって無線でもって画像を取り出せるSDカードは重宝します。

ただし、Eye-Fiはおっかなくて使えなくなったので代替品を導入しました。東芝のFlashAirです。

Eye-Fiは私のNikon D7000ではメニュー操作でON/OFFでき、そのためのインターフェースを持っている分、作りが複雑なのかなと。一方のFlashAirは単にカメラから電力が貰えたら勝手にWi-Fi機能を起動する仕様のようです。詳しくは調べていませんが、Eye-FiよりもSDカードとしての独立性が高いのではないかと。

もちろん画像の取り出しはハウジングを密閉したまま可能です。ただし、私のD7000の場合、カメラをライブビューモード(動画撮影用に液晶モニタを表示した状態)に切り替える必要があります。通常モードだと省エネ設計のためすぐに電力供給が切れるのでしょう。

さてFlashAirの使い勝手はなかなかのもの。9ダイブで使った限りはエラーも出ませんでした。

ただ、Eye-FiがパソコンやiPadの専用アプリで画像を受け取るのに対し、FlashAirはWebブラウザからカードにアクセスする方式。ブラウザ内に写真の一覧が表示されるのですが、個々の写真をiPadに保存するには面倒な手間が発生します。

そこでAppStoreを検索してみたところ、前の週に専用のiPadアプリ(450円)が販売開始されていました。

FlashAir-DL-HDアプリ

さっそく購入。こちらを使うとEye-Fiの専用アプリと同様、簡単なボタン操作でiPadに写真を取り込めます。しかも転送速度はEye-Fiよりも格段に速いですね。

ということで現時点ではEye-FiよりもFlashAirをお勧めします。

無線機能を持たないデジカメでも、スマホとFlashAirさえあれば、ハウジングを空けずともダイビング直後にFacebookにUPできるようになります。FlashAir、買いです。

私の写真のFacebookページ:FROGFISH.JP

コナミスポーツが手放そうとしているもの

KONAMI SPORTS CLUBコナミスポーツが来春でダイビング事業をやめてしまいます

もちろん私は同社の内情を知る立場ではないものの、それでも拙い決断を下したように思えてなりません。なぜなら、よりによって底堅い事業を切り捨てて先細りしそうな事業にリソースを集中させようとしているように見えるので。

「サービスツーリズム」という概念がありますよね。中でも最も有名なのは医療ツーリズムでしょうか。例えば中国の富裕層が日本に来て、自国では受けられない医療サービスを受けるといった感じのものですね。

そう、目的を明確に絞った旅行分野は大昔から行われており、この先も有望です。たとえ取り巻く環境が悪化しようとも「そのためにならお金を払っても良い」と思ってもらえるので。

一方で、漠然としたお買い物ツアーなんかは先行き厳しいでしょうね。中国人観光客が大型バスで銀座やらに乗りつけ、各人が何十万円も買い物して帰るなんてことはいずれ減るのではないでしょうか。この先、貿易や物流が発展すれば目ぼしいものは来日せずとも買えるようになるので。

これからの時代のキーワードは「他では得られないサービスを提供しているか?」および「個別のニーズに柔軟に対応できるか?」です。それは何も旅行に限った話ではありません。

コナミスポーツの主たる事業はもちろん全国90万人規模の会員を誇るフィットネス。でも、同社のフィットネスクラブは定番の4大要素を中核に成り立っています。

  • 有酸素系(エアロバイクやトレッドミルなど)
  • スタジオ(エアロビクスやヒップホップダンス、ボディパンプ、ヨガなど)
  • マシンジム
  • 水泳

これらのニーズを包括的に満たすように設計されているわけですす。つまり、大勢が似通った価値観と運動意欲を持っていることが前提のビジネスモデルです。

でも、最近では女性専用フィットネスのカーブスや街のヨガ教室なんかが流行っています。既にフィットネスに対するニーズは細分化しつつあるわけです。なるほど泳がない人にプールは要らないし、筋トレが嫌いなら本格的なマシンジムも不要です。ヨガやピラティスでも、総合フィットネスクラブのお試し的なそれよりも専門点の方が良いでしょう。それでいて総合フィットネスクラブよりも会費が安かったりもしますし。

プールなど過剰な設備を持たず、商業ビルの1フロアで少人数を相手に展開できるそれらでは、マンツーマンに近い小回りの利いたサービスが可能です。一方、施設が大きく、大人数を相手にした総合フィットネスクラブは、どうしても「放牧監視型」になりがちです。各人の個別のニーズに対応するのは短時間だけ、もしくは有料オプションという感じで。

加えて、昨今の経済状況からしてこの先も福利厚生を絞る企業は増えるので、必然的に総合フィットネスクラブの法人会員は減ります。そして「自費なら安いところに行く」という人は多いはずです。

今後、総合フィットネスクラブのビジネスは、先に挙げたような目的限定型の小規模フィットネスに容赦なく切り崩されていくことでしょう。あるとき再開発で商業ビルが建つと、その中に小規模フィットネスがオープンし、そちらのサービス内容で満足できる会員が続々と移るといった流れですね。

ただし、総合フィットネスクラブにも対抗策、生き残る術はあります。それは「メニューを充実させること」です。よそにはない多くの選択肢から選べ、自由に組み合わせできることこそが大型店の存在意義なので。

中でもプールを使うものが有望でしょう。これだけは小規模フィットネスでは到底真似できません。逆に、他の有酸素系、スタジオ、マシンジムなどは既存の商用ビルにも出店可能です。

よって、コナミスポーツがダイビングスクールを手じまうのは得策ではありません。というか、厳しい時代を戦い抜くための武器の一つを自ら放棄するに等しい、明らかな戦略ミスです。フィットネスの会員をダイビングに誘い、自前のプールで講習を行うなんてのは、小規模フィットネスや街のダイビングショップにはできない優位点だというのに。

おまけにダイビング事業はサービスツーリズムそのものです。スタッフが同行するショップツアーは主にビギナー&シニア向けのものですが、慣れない人、誰かに頼りたい人にとっては、費用がが高くなっても利用したいと思ってもらえます。ライセンスを取るまではもちろん、取った後も遠くの海に出かけて実際に潜る際の手厚いサポートは付加価値として確実にお金になります。

従って、もし私がコナミスポーツの経営陣ならば、いきなり廃止するようなことは絶対にやりません。ローコストな小規模フィットネスと競争条件面で足並みを揃えてどうするんだと。

仮にダイビングスクールを社内に抱え続けられないにしても、いったん分社化して様子を見ますね。高齢化が進む日本では、例えば「もう運動はおっくうだけど、南の海でのスキューバダイビングならやりたいと思う」というシニア層が増えないとも限らないわけです。もし全国19店舗が負担過剰なら適切な規模に再編成すればよいだけなのだし。

どうも経済界ではリストラをすると株価が上がり、経営陣が高く評価されるような風潮があったりしますが、それも有望な事業を残せてこそのもの。それができなかった国内大手電機メーカーは、いまや存亡の危機に見舞われています。

後になって「実はダイビングスクールが意外に重要だった」「ダイビング部門を残しておけば、生存競争に有利だった」などと後悔してみても遅いのだし。

コナミスポーツが手放そうとしているものは、彼らにとっての生命線の一端のように感じられてなりません。