コールマンズシュリンプ

サウスレイテには「Little Lembeh(リトルレンベ)」というダイブサイトがあると聞かされていたので、リクエストしました。

行ってみると民家にも近い内海で、あたり一帯の水深が浅く、予定のダイブタイムも70分。飽きたり寒くなったら勝手にボートに上がるパターンです。暑がりの私は80分以上潜ってましたが。

なるほどレンベの名がつくだけあって、それっぽい砂地にはマクロ生物がわんさかといますね。

例えばコールマンズシュリンプ。これが伊豆で出ようものなら甲殻類好きの間で騒ぎになるというエビです。まあフィリピンでは普通に見られるわけですが。もちろんリトルレンベでも簡単に3ペア見つかりました。

コールマンズシュリンプ

コールマンズシュリンプ

コールマンズシュリンプ

実はリトルレンベでのダイビングは海の3日目(帰国日の前日)に設定されていて、もし初日のジンベイザメが不発だったら再チャレンジのため流れる予定でした。でも運良くジンベイザメも見られたので無事潜れることに。しかも、レンベの名に恥じないだけの充実ぶり。1ダイブのみだったけど、願わくば1日中ここで潜っていたいと思ったぐらいです。

ああ、楽しかったけど途中でクラゲに手首を刺されたなぁ…。

黄色いピグミーシーホース

今回のサウスレイテでの一番の目的はジンベエザメではなくピグミーシーホースでした。それも黄色の。何しろいつものマクタンではお馴染みのピンクしか見ないから。

で、成果はこちら。もちろん体長は1cmちょっとです。

ピグミーシーホース

ピグミーシーホース

ピグミーシーホース

二年前にも見たけど、あの時は出発間際に届いた水中ハウジングを使いこなせてなくて、不本意な写真しか撮れなかったのですよね。

でも、あれから100ダイブあまりを潜ってカメラセットにも慣れたので、私としてはまあまあ満足のいく写真が撮れました。

一緒に潜ったマクタンのダイビングショップのオーナーは、さすがに同じような条件でもはるかに見事な写真を何枚も撮ってましたが、まあ、そこは張り合っても無駄というもの。私とはダイビングと撮影の両方のスキルに雲泥の差があるので。

とりあえずジンベエ

サウスレイテのレジャーは到着翌日のホエールシャークウォッチングで幕開け。バンカーボートで海域を往復しながらジンベエザメを探し、見つかったらボートを近くに寄せて、シュノーケリングでアプローチします。

で、結果から言うと、時間内に2トライして1匹ずつ2回(ひょっとしたら同じ個体かも)見られました。時間にして計30秒ぐらいかな。私の体は海水でも浮きにくいので(体脂肪も多いけど、それ以上に筋肉が太いからなぁ)、たったそれだけでもヘトヘトです。

写真はこちら。

サウスレイテのジンベエザメ

実はガイドにカメラを託して撮ってもらった1枚です。何しろ深いところを泳いでいて。私は2回とも上から見下ろす状態だったので、肉眼では見えてたけど、カメラにはまったく写らず。

でもそこは海洋民族フィリピン人の腕利きガイド。ほんの2秒かそこらで水深10mぐらいまで潜って一枚撮ってきてくれました。

なお、この日は2回だったけど、日によっては見ららる個体数が二桁だったり、逆にゼロだったりもします。でもそこは野生動物。セブ島のオスロブのように餌付けはしてないから。

そう、そのオスロブのジンベイザメの餌付けですが、やはり問題が多くて欧米の環境保護団体に目を付けられてるらしいので、遠からず全面禁止されるか大幅に制限されないとも限りません。

サウスレイテにしても、2年前とは違ってジンベイザメウォッチングの船には必ずレンジャーが乗り込むようになったみたいだし。この日も20代ぐらいの白人女性のサリーさんが乗船して、「4m以内には近づくな」といったブリーフィングと行動監視を行っていました。実際のところ自力で4m以内に近づくのは至難の業ですけどね。

ということで飼いならされたジンベエザメに興味がある人は早く行った方がいいですよ。たいていは水面で餌をねだる立ち泳ぎ状態ですが、ときおり水中に潜ってジンベエザメどうしが体当たりするなど、野性的な瞬間が見られることもあるようだし。

牡蠣食って復興を応援しよう

早いもので今日で震災から丸2年ですね。少しでも被災者の方々の痛みが癒えていればいいのですが。

かつて一年中ダンゴウオが見られることで有名だった志津川の佐藤長明さんのダイビングサービス《グラントスカルピン》は、昨夏、函館に居を移して再稼働しました。ドライスーツを持たない私はちょっと利用しづらいですが…。

また、福島原発の被災者に対しては支援を思いつかないのですが、津波にやられた漁業者の方には微力ながら支援の方法があります。

ということで、シーズンも終盤ですが、このblog右下にも被災地応援リンクを貼っておきます。

牡蠣ギフト

牡蠣って美味しいですよね。

マクロなパラオ

パラオといえば大物のイメージの強い海ですが、実はマクロの生物層も充実しています。魚類発祥の地とも言われるフィリピンとも近いですしね。

普段は軽視されがちだけど、1日の最後のダイビングや遠くにボートを出せないときなどは、マクロポイントに潜ることもありますよね。

で、先日、https://oceana.ne.jpで『マクロ限定!? パラオ1,400の魚達に会いたい。』というPDFが公開されました。

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表紙によると1,400種とは、日本の4,000種の三倍以上。だったらやはりパラオはマクロをメインにしても十分成立するだけのポテンシャルを持っているわけだ。あとはマクロ派のダイバーがたくさん訪れるようになれば、これまで大物一辺倒だった紹介の文面や写真、そして現地サービスのガイディングも次第に変わっていくでしょう。

うん、またパラオに行きたくなりました。行くならローシーズンがいいな。

セグメンテッドブレニー
3年前に撮ったセグメンテッドブレニー。この頃はまだ私もマクロに目覚めてなかったよなぁ