謎のダイビングサービス?

このblogにも時おり風変わりな広告が表示されます。最近目に付いたのはこれ。 一見、普通のダイビングサービスのテキスト広告ですが、書かれているURLがそれっぽくありません。どう見ても電気屋さんです

不思議な広告
うん、確かに激安ツアーだ。「伊豆ファンダイビング10円」だもんな…。 誰かカンマの使いかたを教えてあげないと

リンクを辿ってみるとそれっぽいお知らせページが表示されるものの、1階層上に登ると真和電気のサイトに辿り着きます。「電気工事のことなら真和電気にお任せください。」といった普通の電気工事屋さんです。それでいてイメージ写真はことごとく水中写真(それもヘルフリッチやバファローフィッシュの正面顔などもある)だし、ダイビングツアーなんぞも開催しているわけだ。

で、ここからは勝手な想像。かつてダイビングショップに勤めていたインストラクターが埼玉の実家の電気屋さんを継ぎつつ、余暇と副業を兼ねてダイビングサービスも実施しているとかかな?

まあ、そのパターンも悪いとは言わないものの、マクロ生物の写真を撮りたい私としては、できれば休日だけのガイドではなく、潜る海の最新状況を実際に見て把握している現地常駐ガイドに案内をお願いしたいものです。

エアーピルエクスプレス改め

3/11時点では、マニラ⇄タクロバン間はフィリピン航空とエアーピルエキスプレス(AirPhill Express。フィリピン航空の子会社のLCC)のコードシェアとして運行されていました。機体はフィリピン航空だけど、ターミナルやスタッフはLCCのエアーピルエキスプレスを活用することで、コストを下げているのでしょう。

フィリピン航空とエアーピルエクスプレスの共同運行便
機体はフィリピン航空
エアーピルエクスプレスの機内サービス
LCCといいつつも1時間ちょっとのフライトに機内サービスがあります。 コーヒーはお湯の入ったカップとインスタントの粉が渡されました

よって注意点は以下の通り。

・ターミナルが違う

日本からマニラに行く場合、フィリピン航空なら第2ターミナル、JALは第1ターミナルに到着します。

タクロバン行きの便は第3ターミナルなので、どちらで行くにせよ荷物を持って移動しなければなりません。ターミナル間に鉄道やシャトルバスの類いはないので、移動には車を手配する必要があります。

ちなみに成田からのANA便は第3ターミナルに着くものの、夜の到着なのでその日のうちに乗り継ぐことはできません。

・預け荷物の重量制限は10kg

エアーピルエキスプレスは預け荷物の重量制限は10kgです。フル機材を持ったダイバーには到底足りません。

ただし、エアーピルエキスプレスでは+15kgの重量枠を買えます。事前購入なら1,000ペソ(約2,400円)。25kgは微妙だけど、団体なら合算してもらえます。

なお、成田と名古屋以外からのリピーターダイバーは、きっとフィリピン航空のスポーツプラスに入っていることでしょう。こちらは+20kgまで預けられます。

よって航空券を購入する際、個別の手配が可能ならスポーツプラス会意はフィリピン航空で、それ以外はエアーピルエキスプレスの便として買うのが良いでしょう。

どちらで買っても乗る飛行機は同じです。エアーピルエキスプレスはフィリピン航空と同じマイレージサービスを採用しているのでマイルを貯め損なうこともありません。

…などと書いていたら、3/15付けでエアーピルエキスプレスは「PAL Express(パルエクスプレス)」というブランド名に代わり、フィリピン航空との統合がさらに進んだようです。

ちなみにオレンジ色を基調としたエアーピルエキスプレスのWebサイトはフィリピン航空カラーの紺色に変わっています。内容はほぼ同じのようですが。

と、ここで一つ疑問が。

・便が遅れたときは待ってくれるの?

例えば成田→マニラが遅れたとき、同じフィリピン航空どうしなら多少は待ってくれていました。逆にタクロバン→マニラが遅れたときも然り。でも、これからはそういった時間の融通もなくなるかもしれませんね。

まあ、フィリピンではいろいろローカルルールがありそうだから、確かなことは解らないけど。

カビ?

クマドリカエルアンコウの黄色個体。体長が10cm以上あったので例によって顔だけ。

クマドリカエルアンコウ

ところどころカビが生えて胞子が出てるようにも見えるけど、まあ違うと思います。たぶんこういう肌ですね。

獲物が寄ってくるのをじっと待つ生態のカエルアンコウがたくさんいる海は豊かな海。サウスレイテにも、カエルアンコウがわんさかいます。

野生のミジンベニハゼ

ゴーストタウンのミジンベニハゼ。 この通り、貝殻に寄り添って生活しています。

ミジンベニハゼ

ミジンベニハゼ

どうにも空き瓶や空き缶に住んでいる印象が強い魚ですが、昔は瓶なんてなかったわけだから、こちらが本来の姿ですね。

廃れた街

サウスレイテで有名なダイブサイトの一つがゴーストタウン。かつてゴーストパイプフィッシュ(ニシキフウライウオ)がたくさんいたためにそう名付けられたのだと聞いたことがあります。

このゴーストタウン、以前はミミックオクトパスが頻繁に出るという評判だったのですが、腕利きガイドのペドロによると、もうすっかりいなくなったそうで。ミミック目当てに人が入りすぎたのでしょうかね。

シルト状の海底は相変わらずですが、水中生物、とくにハゼ類の個体数も2年前より目に見えて減った印象です。

サウスレイテではちょうど2年前にノバ・ジンベエクラブという日本人経営のショップがオープンしたのですが、何か影響したのかな?

何というか、まだ楽しめなくはないけど、以前ほどの豊かさはありませんね。次回は行くかどうか…。

ピクタスブレニー
ピクタスブレニー。フィリピン辺りの固有種だそうです