PDFは無駄にデカい

amazonでKindle向けに電子書籍を配布・販売するにはmobi(Kindleフォーマット)ファイルで出品しなければなりません。

Kindleダイレクトパブリッシングという専用サイトでEPUB3.0(固定レイアウト)をアップロードすれば自動的にmobiに変換されるものの、フォントと半透明画像に不具合が出ます

そこで代替手段としてKindle Comic Creatorを使ってPDFをmobiに変換する方法を教わったものの、まったく上手くいきません

でも、そもそもPDFは電子書籍には不向き。なぜならファイル容量が大きいのですよね。

写真集『FROGFISH.JP』のInDesignデータを各オプションで出力した場合のファイルサイズはこの通り。

フォーマット 出力設定 ファイルサイズ
PDF JPEG2000(劣化あり)72ppi最低画質 65MB
JPEG2000(劣化あり)72ppi低画質 68.3MB
JPEG2000(劣化あり)72ppi中画質 72.5MB
JPEG2000(劣化あり)72ppi高画質 76.9MB
JPEG2000(劣化あり)72ppi最高画質 95.5MB
JPEG2000(劣化なし)72ppi 191.6MB
EPUB 72ppi(低画質) 42.6MB
72ppi(標準画質) 43.8MB
72ppi(高画質) 61.4MB
72ppi(最高画質) 103.1MB

PDFは写真の画質を犠牲にしても高画質のEPUBより大きくなます。 なお、Adobe AcrobatでPDFを開き、別名保存で「Adobe PDF ファイル(最適化)」を選ぶとPDFのファイル容量を縮小できます。

保存ダイアログの「Adobe PDFファイル(最適化)」を選択
保存ダイアログの「Adobe PDFファイル(最適化)」を選択

試したところ191.6MBのPDFが70.6MBに縮小されました。これなら容量的には許容できるかもしれません。 ただし、写真の画質が損なわれます。

iBooksで表示したEPUB
iBooksで表示したEPUB
最適化して保存したPDF
最適化して保存したPDF

例えば黒い背景との境目付近に着目すると、最適化後のPDFはグラデーション部分がブロック状に単純化されています。ちなみにEPUBを低画質で出力した場合もこのような画像になりますね。

よって写真集電子書籍にはPDFよりもEPUB3.0(固定レイアウト)が適しています。

KindleがEPUB埋め込みフォントを使えなかったりアルファチャネル付き画像を正しく描画できないのは、単に対応が遅れているだけのはず。早く対応した新バージョンをリリースして欲しいものです。iBooksでもGoogle Playでもそれらにはとっくに対応しているのだし。

Ambon Crinoid Shrimp

エンガニョのAmbon Crinoid Shrimp、和名はバサラカクレエビです。

Ambon Crinoid Shrimp(バサラカクレエビ)
Ambon Crinoid Shrimp(バサラカクレエビ)

体長2cmかそこらのエビも、Nauticamのスーパーマクロレンズを使えばこのサイズに写ります。

もう1mmほど下を撮りたかったな。そうすれば左のハサミの先っちょまで絵に入ったから。