帰国

帰国日のスピードボートの出発は11:30。リゾートでは10:30頃に軽食が出ました。道中、16:30発の羽田行きの飛行機の機内食まで食事にありつくタイミングがありませんしね。

軽食
この通りの軽食だけど2時間前には朝食をたっぷり食べてるので十分かな

マブール島→センポルナ→タワウ空港→コタキナバル空港と来たときの逆を辿り羽田へ。途中、タワウ→コタキナバルの国内線が若干遅れたものの、羽田には予定通り23:00に到着。

キナバル山
キナバル山

昨年はコタキナバル→羽田便の初フライトだったため、式典やら何やらが執り行われていて手荷物検査も無かったのですが、今回コタキナバル空港では手荷物検査が2回ありました。出国手続きの直後と搭乗の直前です。マレーシアは麻薬系の取り締まりが一際厳しい国ですしね。

機内食はこちら。

マレーシア航空の機内食(2011年11月23日)
マレーシア航空の機内食(2011年11月23日) この容器なので茶そばのワサビは注意しないとむせます

なお、帰りのシートは12列のFでした。12列と14列は非常口に面しているため前のシートとの距離が大きく空いているラッキーゾーン。窓際席からもトイレに行きやすくていいですね。

ただし、前列シートのトレーはガッチリ固定されていて使えず、替わりに自席の袖からあの頼りない折り畳みのトレーを展開して使うことになるので、飛行機が揺れると機内食やワインをこぼしそうになります。それと、タッチパネル式の液晶モニタへの距離が遠のくので、ちょっと大きな動作が必要になってしまいますね。足下に荷物も置けないし。広さの代わりに不便なこともありました。

それとラッキーシートの窓際席の斜め前方には緊急時にハッチを開けるためのレバーが設けられています。もちろんみだりに弄ってはいけないものですが、この位置だともし飛行機が大きく揺れたらうっかり掴んで引っ張ってしまいそうな…。

緊急時ハッチ解法レバー
このレバー、ちょうど自動車のドア上のハンドルのような位置にあって

それと飛行機が羽田に到着してから手荷物を受け取って到着ロビーに出るまで40分ほどかかりました。私の自宅最寄り駅までの終電は23:11。欲を言えばタワウ→コタキナバル→羽田の便がもう1時間ずつ早くなってくれると嬉しいのですが、無理でしょうかね。

ダイビング最終日

ダイビングの最終日。「いよいよマブールでのマクロ三昧だな!」と思いきや、まさかのシパダン。これには愕然としました。いや、シパダンも決して悪いわけではないのですが、何というかマクロ派ダイバーの感覚からすると大味で…。

シパダンで見られる生きものの代表格はバラクーダ、ギンガメアジ、カンムリブダイなどの群れやウミガメ類。確かにカメの個体数は多く、バラクーダやギンガメアジのトルネードはパラオのそれよりも巨大なのですが、パラオの海のあのスカッと抜けるようなブルーがここにはありません。シパダンの海の中はたいていクリーミーな色なので、少なくとも私のコンデジではワイドの写真を撮ってもあまり気持ちよくないのですよね。

バラクーダの大群
大群を育む芳醇な海はプランクトンも多く、概してクリーミー

それにそういった群れはドロップオフのある南国の海には割とありふれた景色。バラクーダはどこに行ってもバラクーダです。アオウミガメだってそう。シパダンだからと別段変わったことはありません。

アオウミガメ
保護区だけあってデカく育った個体が多く、しかもかなり接近できたりはしますが…

例えるならフランチャイズレストラン店のメニューみたいなものでしょうか。せっかくの旅先なのに他所でも食べられる定番メニューを食すってのもどうなんだか。その点マクロダイブなら、たとえ顔ぶれが同じでも環境要因に左右される面が多く、その土地土地の特色のある味わいが堪能できます。

まあ、中には定番メニューが初めての人や、ひたすら気に入ったものばかり食べたがる偏食家もいるのでしょうが。それにマクロを楽しむには着底したり、お宝探しや観察のスキルが要求されますしね。

てなわけでチーム編成を変えてもらいたかったものの、この日の3チームのうち2チームはシパダン組。もう1チームがマブール&シアミルでしたが既にゲストが11人の定員いっぱい。移籍は適いませんでした。

おまけにこの日はトルネードなし。欲張るものじゃないですね。

それでも中層ダイビングの隙を見て、コンデジで頑張ってこんなのを撮ったりはしましたが。

アカホシカニダマシ

アカシマシラヒゲエビ

フタイロカエルウオ

リトルスター

三日目はシアミル&マブール、マクロ派ダイバーにとってはいよいよ本番という感じ。 圧巻はシアミルでの二本目のこちら。

ピグミーシーホース(デニス)
ピグミーシーホース(デニス) ピグミーシーホースの一種、Hippocampus denise。 もちろん口先から背中までは10mm弱のサイズ

ピグミーシーホース類は季節的に海流に流されてどっかに行っちゃってると聞いたものの、まだ残っている子がいました。

残念ながらこの向きから動かなかったので他のポーズは撮れませんでしたが、まあ良いでしょう。本日最大の収穫です。

シパダン

二日目はシパダンで4ダイブ。この海域に来たからにはマクロ派でも1日ぐらいは潜っておくべきですよね。

ただし、我々の集合は8:15と遅いスタート。4:30 からの早朝ダイブには中国人のチームが参加してました。Buffalo fish(カンムリブダイ)の行進狙いです。去年はそのパターンで行ったらエントリ時には行進が過ぎ去る直寸前だったのですよね。

まあ、今回は早起きしなくても安全停止直前、5mくらいの浅瀬で数十匹の小さな群れには出くわしました。

カンムリブダイの群れ(遠景)

しかも1mぐらいまでは無理なく接近できる感じです。そこまで寄ると連中と目が合いますね。

カンムリブダイの群れ(接近)

もちろんシパダン名物の壁のようなキンガメアジの大群やバラクーダのトルネードも見られました。

ギンガメアジのトルネード
ギンガメアジのトルネード
ギンガメアジのトルネードの接写
近づくとギンガメアジがすし詰め状態
バラクーダのトルネード
バラクーダのトルネード
バラクーダのトルネードの接写
近づくとやっぱりバラクーダがびっしり

なお私の一眼レフの水中カメラセットは105mmマイクロレンズの完全なマクロ仕様。さすがにシパダンでは持て余すので、この日の写真はコンデジ撮影。設定が悪かったのか総じて白飛び気味になってしまいました。

マブール初日

昨夜は23:00頃に空港内のシャワー室でさっぱりしてから01:20のフライトでコタキナバルに。よせばいいのについつい映画を観てしまいました。そのうち飛行機で観ればいいと思ってた『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』がラインナップにあったので。まあ変な時間と言えば夜中の3時に機内食が出るのですが。その前後にはウイスキーやビールも供してくれますしね。

マレーシア航空の機内食(2011年11月19日)
往路の機内食。 フィリピン航空ではもう出なくなった素麺もあります

でもマレーシア航空は座席エンターテイメントが離陸前から利用できていいです。これがフィリピン航空だと、国際線でもエコノミーには座席に液晶画面すらなかったり、あってもLinuxのシステムリブートを繰り返して、いざ映画を観てもラスト前に時間切れになったりすることも。羽田からの飛行機は最新鋭機だし。

トランジットのコタキナバル空港では約一時間後にタワウ行きの国内線で飛ぶことになるので時間を持て余すこともありません。その後、タワウ→センポルナまでは車、センポルナ→マブールはスピードボートでそれぞれ小一時間。順調に昼前にはマブール島に到着しました。

昼食後、マブール島の近隣ポイントにボートを出してチェックダイブ。まあ普通に潜るだけです。幸い寝不足で足がつることもなく無事終了。うん、初日機内泊のツアーも問題なさそう。これは使えます。来年は大人数のツアーを企画しようかな。

チェックダイブのポイントにはこんなウミウシや….

ウミウシ1
ウミウシ1 横向きなのにぼかして撮ってしまった…

こんなのがいました。

ウミウシ2
解りにくいけど反時計回りにぐるっと巻いています。 これまたもっと絞って撮るべきだったな

どちらもムカデミノウミウシでしょうか。 そして二本目は桟橋からエントリしてのビーチダイブ。どうやら到着日に2ダイブというのがボルネオダイバーズ・マブールリゾートでのお決まりのコースのようです。

セミホウボウ
セミホウボウ
ジョーフィッシュ
ジョーフィッシュにはレギュラー感があります

それからマブールのビーチポイントには1.5m級の巨大なアオウミガメがごろごろいますね。