大光量水中ストロボが登場間近

Sea&Seaのblogで水中ストロボの新製品が予告されています。

SEA & SEA YS-D1の予告写真

もったいぶっていますが、何のことはない、昨年のDEMA Showでは展示されてたし、同社のアメリカ向けサイトでは2ヶ月以上前からとっくに紹介されていました

YS-D1

この通りSea&Sea製品のオーソドックスなフォルムとLEDターゲットライトは保ちつつ、従来機よりも前半分がぐっと短くなっています。YS-110αと比べて奥行きが39mm減だそうな。それでいてガイドナンバーは最大32(!)。一般向けの製品ではあのでっかいYS-250PROに並ぶ最高値ですね。

  YS-D1 YS-110 YS-250 Z-240
ガイドナンバー 32 22 32 24
幅×高さ×奥行き(mm) 87x135x111 88x115x150 107×130×223 99x122x100
重量(陸上) 610g 700g 1,780g 583g
重量(水中) -10g -10g -80g 77g

これが来月発売になるとのこと。ちなみに米国での価格は$750。 国内ではSOLAライトのラインナップ一新とともに来月のダイブビズショーでお広めとなりそうです。 ということでINONの次の出方も楽しみになってきました。そろそろ新製品が出て良い頃だろうし。

レンベは意外に近いかも

今月いっぱいでマレーシア航空の羽田⇔コタキナバル便が運休になるため、もし東京近郊からシパダン方面に行くとなるとクアラルンプールかシンガポールを経由することになります。

シンガポール経由の場合、曜日によっては時間のロスも多く(トランジットに約6時間とか…)、リゾート滞在日数も減るため、かなり気合いを入れないと行きづらくなりました。せめて成田からのコタキナバル便が復活するまでは私は行かれないかも。残念です。

でも意識を切り替えれば良いことも。これまでは遠い印象だったレンベ行きが現実的に思えてきたので。

シパダンの各リゾートに行くには成田/羽田→クアラルンプール/シンガポール→コタキナバル→タワウと飛行機を3便乗り継ぎ、さらに陸路とスピードボートで2時間ほど移動しなければなりません。

一方、レンベだと飛行機が成田/羽田→ジャカルタ/デンパサール/シンガポール→メナド。それから陸路とボートで約80分。便や経由地によって所要時間は違うものの空路が一区間少なく、移動の面では、もはやシパダン方面よりも楽に行かれる感じです。

もしレンベに行くのなら私は強引にでも休暇を取ります。ならば残す課題は連れ。一人で行くと1万円/日ぐらでツアー代が上がるので。とは言えレンベはおよそ南国リゾートには似つかわしくない大瀬崎の湾内みたいな砂地が広がる海らしいです。ダイナミックなドロップオフや大物なんかまったく期待できないんじゃないかな。誰が来てくれるだろう…。

それでもレア生物の宝庫ですし、何といっても「世界中のカエルアンコウのキャピタル」なんで。陸のリゾートも素晴らしいらしいので一度は行く価値はあると思うのですが。

セブのカエルアンコウ
こちらはセブのカエルアンコウ

ただし、6日間のツアーでも燃油代込で20万円は超えそう。以前よりも近くなったように思えたけど、価格面でのハードルはちょい高めだなぁ。まあシパダンでも来月からはそれぐらいか、もっとしてしまうけど。

ワイドはどうしよう

私はマクロ派ダイバー。自身の好みで行くときはマクロが充実した海、その指向性の強いショップを選びます。

とは言え誰かに誘ってもらったとき、ショップツアーに参加するとき(誰かのお別れツアーなど)、あるいは仲間の誰かからのリクエストを受けてプランを立てるときはその限りではありません。前回のようにマブールに潜りに行ったら予想外にシパダンの日が多かったりということも…。

現状、マクロを捨てて潜るときはSONY CyberShot HX5VをSeatool製ハウジングで使っています。2年前の同社最上位機種なので性能的に特に不満はありませんが、せっかくの海でNikon D7000を寝かせておくのも。私のNauticam制ハウジングではカメラをセットしたまま簡単にレンズを交換できますし。

HX5Vで撮ったバラクーダのトルネード
HX5Vで撮ったバラクーダのトルネード HX5Vで撮ったバラクーダのトルネード。どうにも面白みが乏しい…

そこで追加レンズの選択肢を物色してみます。

まず、ズームレンズは却下。私にとっては中途半端な代物なので。そもそも海の中だとストロボ光は1mかそこらまでしか届かないわけで、被写体を発色良く撮ろうとすれば近寄るのが鉄則。光が届きにくい以上、ズームをかければ鮮明さが失われるの水中で高倍率ズームは無用です。十分に寄った上でのズームなら有効ですが、それだったらマクロレンズの方が何かと有利ですし。

しかもズームレンズでは撮影倍率が1/3以下(多くのズームレンズではそれ以下)に小さくなります。ならば効果的なのは大きな魚の全身を入れたいときぐらいでしょうか。あるいは水中での記念撮影か。でも、そんな用途ならコンデジの方がよほど取り回しが良いわけです。わざわざデジイチでコンデジ風の絵を撮っても…。

ということで、海用にもう一本レンズを選ぶならやっぱりフィッシュアイ系ですね。当然ながらズームレンズよりもさらに広範囲を写せてダイナミックさを追求できますし、マクロレンズ以上に被写体に接近して撮れるのでワイドの海でも壁面に寄れたり安全停止を兼ねて棚上で時間を使う際にワイドマクロを楽しめます。被写界深度がきわめて深いので、ピントのことを気にせず絵作りに集中できますし。

目ぼしい候補はこちらの二つ。

  • Nikon AF DX Fisheye-Nikkor 10.5mm f/2.8G ED


Nikon AF DX Fisheye Nikkor ED 10.5mm F2.8G ニコンDXフォーマット専用

  • SIGMA 10mm F2.8 EX DC FISHEYE HSM

 
シグマ 10mm F2.8 EX DC FISHEYE HSM デジタル専用 ニコン用

どちらも似た仕様で実売価格も同じぐらいですが、撮影倍率はNikonが1/5でSIGMAが1/3.3。マクロ(大写し)指向の私にはSIGMAの方が良さそうです。 ならば次に決めるのはレンズポート。3通りある中で最も安いのがNA 200ドームポート(59,850円)とNAエクステンションリング(13,650円)の組み合わせ。

8.5' fisheye dome port #18802(NA 200ドームポート)
NA 200ドームポート
Extension ring 10(NA エクステンションリング10)
NAエクステンションリング10

私はワイドには大してこだわりがないので、これで十分です。

でも、レンズと合わせて15万円コース。いつになったら買えるかは解んないや…。

機材軽量化計画(5)〜水中カメラ編〜

先月のセブで改めて痛感したのは水中カメラの重量。

D7000のハウジングセット(フル装備)
私の水中カメラセット。 実際にはライトを1本減らし、クローズアップレンズUCL-330を足してあります

両手が使えるときはいいのですが、足場のないところでピグミーシーホースを狙う際は左手で壁面を掴み、右手だけでの撮影を強いられました。その水深に留まれる約10分間で写真を撮りまくるものの途中から右腕や親指が強ばってきて。

ピグミーシーホース(見切れ)
手元が狂うとこんな写真になったりして…

もちろん水中では陸上7kg超ほどの重量感はないのですが、それでも撮影に支障が出る以上、重すぎることになります。

まあカメラを軽くする方法は簡単。海水よりも比重が軽い何かを付け加えればいいだけです。陸上の重量は増えるものの水中では浮力が増します。

順当なのはフロートアームの交換。現在はMサイズ×2本なので、これをLサイズに替えれば150gの浮力増加。メガフロートアームSなら510g(!)増加です。


INON(イノン)メガフロートアームS

ただしどちらも約12,000円の出費になる上、おそらく長さや太さの都合でストロボをレンズの真横に持ってくるのが難しくなります。とは言えアームと間接を増やせばまた重くなるわけで…。ダメだな。

ならばと一瞬だけ考えたのがバブルシート、いわゆる「プチプチ」ですね。でもあれが水圧に耐えられるとは思えないので却下。

 安全クッションバー(スリム)次に考えたのがウレタン素材。うん、これが良さそうです。発泡スチロールのブロックなんかを加工するよりも簡単そうだし。

さっそくダイソーで『安全クッションバー』(→)なる商品を購入。もちろん100円です。別途30cmの結束バンドも用意します。

クッションバーは全長が40cmあるので真ん中から二つに切断。それを結束バンドでS-2000ストロボに接着。ちょうどストロボカバーのようにも見えま す。その役割も果たしてくれるでしょう。

さらに安全クッションバーをもう一個買ってきてフロートアームにも装着してみました。

浮力調製済みのストロボとフロートアーム
クッションバーを装着したS-2000とフロートアームM

この状態でフルセットを組み立ててお風呂に浸けて成果を試そうかと考えたものの、塩か入浴剤で海水の比重を再現するのが面倒なので止めました。次回の海でぶっつけ本番になりますが、これで極端に浮力が増すとも思えないので大丈夫ででしょう。

そしてこの方法の良いところは後からいくらでも調整がきくこと。浮力が足らなければもう1枚足せばよく、逆に浮力が過大なら部分的に切り取ればOK。ダイビングサービスでハサミかカッターを借りれば現地でも調節可能です。仮に最初からやり直しても数百円ですし。

これで10分間耐久の片手撮りが楽になるかな。

アミメイボウミウシ

おそらくアミメイボウミウシ。

アミメイボウミウシ

私はイボウミウシ系は見つけてもあまり撮らないのですが、この個体はイボウミウシに多い楕円形ではなく、体長が10cmぐらいあったのと、背中がつんつるなのが気になって写真に収めました。

ちょっと不思議な感じもしますが、ピンクがかったグレーの体色はアミメイボウミウシそのもの。上半身(?)がびよーんと伸びてるためイボイボの間隔が空いて背中がつんつるになった感じでしょうか。

また、こうして見るとスカートの内側に黒いヒダヒダが見て取れます。今度見かけたら裏返して見てみようかな。