iPhone 5じゃなかったのね

てっきりiPhone 5が出ると思いきやiPhone 4Sですか。形もほとんど変わっていませんし、名前が示す通り中間リリース版という感じかと。ハードウェア性能は上がっていますが進歩のほとんどはiOS 5によるもの。ならばiPhone 3GSでも恩恵は受けられるわけで。

iPhone 4S

また、待望のNFCは見送られました。Appleが乗り出せば世界の趨勢がまた変わっただろうに。もっともNFCを使うためにはインフラ側の整備も必要なので、今しばらくはGoogle Wallet陣営の模様眺めといった感じでしょうかね。

というわけでiPhone 4Sにはこれといって魅かれる点はないのですが、私のくたびれたiPhone 3GSをあと1年持たせるのは厳しそうなので4Sは買っておこうかな。次(今度こそiPhone 5か?)にNFCが載ったらまた買い替えることになるでしょうが。

明後日から予約受け付けが始まるようですが、やはりau版の発売はSoftBankよりも遅れるのかな。私はSoftBankのままでもいいと思っているので、この際4Sの購入希望者がたくさんauに流れてくれれば割とすんなり買えて、かつトラフィックも分散してありがたいです。auのiPhoneがたくさん売れてくれることを期待します。

それと、晴れてau版も発売された暁にはSoftBank vs. auのiPhone客争奪戦は見物ですね。SoftBankには3年分の実績がありますが、現状、auの方が繋がりやすさで優れています。ただし例のプラチナ周波数帯がSoftBankに割り当てられればまた事情も変わってくるでしょう。通信速度はSoftBankの方が断然速いという話も出てきましたしね。

Eye-Fiとアルミ削り出し水中ハウジングの相性

以前に買ったEye-Fi Mobile X2のレビューがまだだったので書きます。Eye-Fi Mobile X2はデータの送信機能を持ったSDカード互換製品です。


Eye-Fi Mobile X2 8GB EFJ-MB-8G

旧モデルは無線LAN圏内で使う必要があったのですが、このEye-Fi Mobile X2は単体で写真や動画をiPadなどのWi-Fi機器への送信が可能になりました。そのため、どこであろうとデジカメで撮ったそばからよりも大きな画面で写り具合を確認できます。

使い方も簡単。最近の多くのデジカメにはEye-FiのON・OFF機能があるのでメニューを操作してONにします。次にiPad側のWi-Fi設定でEye-Fiを選んでから専用アプリを起動。するとアプリがEye-Fi上の撮影データを見つけてくれるので、あとは指示に従って取り込むだけです。

さて、気になっていたのはアルミ削り出し製法で作られた水中ハウジング内からiPadにデータを送れるかどうか。結論を言うと大丈夫ですね。金属の箱は電波を通しづらいと聞きますが、水中ハウジングのレンズポート先端や液晶パネルの位置に透明の樹脂が使われているためか、途中つっかえることも無くデータ転送が完了します。

というわけでEye-Fi Mobile X2をデジカメ用のSDカードとして使えば水中ハウジングを開けることなく写真や動画を撮り出せます。水没する可能性が減るのでダイバーにはお薦めの方法です。

もっとも液晶モニタがファインダ代わりのコンパクトデジカメは電池の消費が早いので、電池交換のたびにハウジングを開けざるを得ませんが…。

iPhone 5はiPhoneで買えるようにしてほしい

フィリピンのボホール島に行っていた知人は何とか昨日の内に成田に辿り着けたそうです。ただし、私は28日(水)帰国予定と聞かされていたものの本当は27日(火)だったらしく、ストライキで1日延泊させられたとのこと。私には言い間違えてたのでしょうが、結果的にその通りだったわけですね。遠巻きながら台風に遭った上、ストですか…。踏んだり蹴ったりだ。私も台風の可能性は前の週に告げていたものの、さすがにストの勃発までは予見できませんでした。

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来週の火曜日深夜、日本時間の水曜日未明にいよいよiPhone 5が発表される見込みです。新しいiPod touchなども出るかも知れませんが、iPhone 5とiOS 5、そしてiCroudがメインになるでしょう。

実は私もiPhone 5をなるべく早く買いたいと思っています。iPhone 4はパスして3GSを2年余り使っているのですが、さすがにくたびれてきたので。もちろんAndroidに乗り換える気はありません。

中にはauの出方待ちという人が少くないようですが、私は同日発売でもない限り継続してSoftBank版を買うでしょうね。SoftBankは好きではないものの今さらメールアドレスを変えたりするのも面倒なので。そもそも私はあまり通話しませんし、データ通信はWiMAXで補完できるようになったのでSoftBankでもさほど不自由は感じていないのですよね。

それでも発売日にApple Storeや家電量販店、SoftBankのお店に並ぶようなことをしたくはありません。手続きの時間だけで手に入れたいところです。いや、その手続きさえもできれば省きたいなと。

App Storeアプリのアイコンそこで思いました。先日せっかく日本でもApp StoreのiOSアプリが出たので、これを使ってiPhone 5の購入ができると最高だなと。

その上、お店に出向くことなくiTunesを使ってアクティベーションができれば言うことなし。実際、2007年に米国で最初のiPhoneが発売されたときは自宅でアクティベーションする仕組みでした(システムがトラブってたけど…)。

今回、W-CDMAとCDMA2000の両対応機が出ると仮定すれば、従来のようなSIMを採用していないはずです。ああでも4年前は全員が新規購入だったので今とは大きく事情が違うか。

ともかく、iPhoneももう6世代目になるわけですし、各国で事情は異なるにせよ膨大な数のユーザーを掴んでしまっているのですから、買い替え需要を上手く裁かないと販売ペースにも悪影響を及ぼし兼ねません。

ならばiPhoneアプリを使って購入⇒手続きのお店と日時を予約できるぐらいの周到さがあっても良さそうなものです。

Nikon 1は水中カメラには向かないかも

デジカメWatchにNikon 1の発表会での写真がたくさんUPされました。 まず、スピードライトを接続したV1はこんな感じ。

Nikon 1 V1 & SB-N5 もしハウジングを作るとなると、これ全部を覆わなくてはなりません。バランス悪そ…。 かといってJ1の内蔵ストロボも潜望鏡のようで。

Nikon 1 J1(ストロボポップアップ時)

V1ほど極端ではないけど、背面から見てL字型のハウジングにせざるを得ないようですね。同社のコンデジのP7000みたいに、ちょっとだけせり上がるタイプを採用してくれたらよかったのですが、角度が欲しかったのでしょうか。水中ハウジングを作る際はその分だけ容積とアルミニウムなりABS樹脂なりの使用量が増えてしまいます。

いや、V1の方は光シンクロではなくホットシューから信号を横取りする手がありますね。ハウジング側に信号を取るための接続ケーブルと制御回路が必要になるものの、一眼レフカメラ用にはそういうハウジングも存在します。もちろんメカニカルなだけのハウジングよりも高価になりますが。

それからマクロレンズのモックアップもちゃんと展示されていました。

Nikon 1マウントマクロレンズ

発売時期と焦点距離は書かれていませんが、この径と長さからするとけっこう長い中望遠マクロではないかと。

ただし、Nikon 1シリーズで残念だったのはズームレンズが沈胴式であること。10-30mm標準レンズもご多分に漏れず、焦点距離を変えるとレンズが伸びるタイプです。まあ、カテゴリ的に安くしなきゃならないですからね。

Nikon 1 10-30mm標準レンズ(10mm端)
10mm端
Nikon 1 10-30mm標準レンズ(30mm端)
30mm端

だとするとレンズポートの仕様が悩ましいですね。30mm(35mm版換算で81mm)に合わせた最小サイズに作るか(10mm側だと四隅がケラレる)、あるいは長さはそのまま口径を大きくして10mm側(35mm版換算で27mm)でもケラレないようにするか。でも極太レンズポートは容積も増えますし、コンバージョンレンズを使うためのアダプタも必要になります。水中で脱着することを考えるとやっかいです。まあ、ダイバーだけの都合ですが。その他大勢のハウジングに入れない人には使うときだけレンズ長が伸びる方が合理的ですし。

というわけでNikon 1シリーズ、現段階では水中カメラとしてはちょっと微妙。ハウジングが発売されることになっても単焦点のマクロレンズやワイドレンズが出るまでは薦めづらい感じです。

話題のタブレット2機種を触ってみた

昨日は6時間かかってようやく自宅に帰り着きました。早めに会社を上がったものの電車がことごとく運休していて…。

先の沖縄行きの中止に続いて今回の鉄道麻痺と、同じ台風に二回もさいなまれてしまいました。まあ6時間といっても途中会社に戻ったり、家電量販店で気になっていた製品を弄ったりもしたのですが。

でもなあ、台風は仕方がないにしても東京圏には人口が多すぎますね。個人的には早く南国のリゾートで半リタイヤ生活を送れるようになりたいものです。

さて、気になっていた製品とはSONY TabletとシャープのGARAPAGOS。

SONY TabletはさすがにSONY。ハードウェアはいかにもSONY製品っぽい美しさに仕上げてありますね。それに引き換えAndroid上で動いているソフトウエアにエレガントさは微塵も感じられませんでしたが。ホーム画面上に同じアプリのアイコンが複数個散らばってましたし…。まあ、それでも動作に引っかかる感じはなかったのでアンチAppleの人には受けるかもしれません。Windowsにさして不満もなく平然と使ってきた人たちなら使えるのではないでしょうか。

ソニー タブレット WiFi Sシリーズ メモリ16GB SGPT111JP/S

次に近くに置いてあったGARAPAGOSを触ってみました。もうすぐ販売が終了してしまうやつです。そういや一度も弄ったことがなかったなと。使ってみた感想は「まさかSHARPはこんなのでiPadに対抗しようとしてたのか…」。あの反応の悪さと表示の固さには愕然としました。こちらはSONYとは逆に「ハードウェアよりもコンテンツ」という思想だったのでしょうかね。結果は見ての通りです。

ちなみにシャープはGARAPAGOSを「ものづくりではなくサービス」と言っていますが、それは強がりでしょう。サービスが主体なら独自ハード向けだけでなく、iPad用のGARAPAGOSアプリを出していたはずなので。

スマートフォンではAndroidがiPhoneの出荷数を上回りましたがタブレットの世界では苦戦しています。この市場のシェアの実に7割がiPad2だそうで。もう地力の差が出ちゃってますね。ケータイメーカーの中でAppleだけが自前のパソコン用OSを持っていますので。対するAndroid陣営の各メーカーは良くも悪くもGoogleと一蓮托生。Windows Phoneに乗り換えることもできましょうが図式的にはGoogleがMicrosoftに置き換わるだけです。

かといって新たなOSを一から作るのも、有望なOSを買収して育て上げるのも非現実的。なにしろシェアが大きくモノを言う世界なので。Androidよりも安く配布することはできませんし。何とかなりそうならHPはWeb OSで勝負しているはずです。

近いところではANAが6,000人の客室乗務員にiPadを配布すると発表しましたし、この手の話はよく聞かれます。タブレットの市場では今後もiPadが中心的かつ圧倒的な強さを発揮し続けるでしょう。

かつてWindowsがシェア90%超を占めたときもありましたが、ハードウェアは各社製、自作も可能でした。でもiPadの場合はハードもOSもApple製。

はたしてiPadの牙城に各社挑むも死屍累々となるのか、それともiPadに拮抗できる製品が現れるのかは注目したいところです。前者だった場合、皮肉にもAppleがBig Brother化してしまうかもしれません。