はんだくん

今月からTBSではんだくんってアニメが始まってますね。

はんだくん

はんだくんの原作は同じ作者ヨシノサツキさんのばらかもんのスピンオフ漫画。ばらかもんが引きこもりの若き書道家半田が謹慎のために送られた長崎県の五島で愉快な日々を送るコメディなのに対し、その半田の高校時代を描いたのがはんだくんです。五島生まれの私としては自身の原体験に通じるローカル色豊かなばらかもんほど愛着はないし、笑いの系統も違うけど、これはこれで面白いですね。

五島に移住した23歳の半田は性格に難がありながらもそれなりに社交性を身に付けているけど、高校生の半田君は極度に捻くれたネガティブ思考の持ち主。それでいてやることなすこと裏目というか、回りの人々にことごとく好意的に受け取られて祭り上げられ、それがますます半田の心の壁を強固にしていきます。

なお、アニメ第一話では冒頭に半田軍秘密基地の会議という原作コミックにはない余計な寸劇が入ってて違和感があったけど、ふと目に付いた月刊少年ガンガン8月号をめくってみたら事情が解りました。寸劇に相当する漫画が載っていたし、アニメ制作者のインタビューで、ヨシノさんのネームを元にアニメを作ったと答えています。アニメの掴み用に画き下ろされたのですね。なるほど、漫画とアニメでは劇中劇アニメの絵柄が随分違うもんな。

でもなあ、はんだくんもいいけど、ばらかもんのアニメ第二シーズンを早く作ってもらいたいものです。じゃないと子役が成長して声が変わってしまいそうだし。

ONE PIECE 82巻

ONE PIECE 82巻について。

以下ネタバレ多数。連載は読んでいないので、ひょっとしたら理解が食い違っているかもしれないけど、ご容赦を。

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まずは感想から。いやあ面白かった。話が大きく進むと読了感がいいです。ONE PIECE、個性的なキャラクターによるドラマと想像力豊かなファンタジーの冒険譚はいいけど、バトルシーンが長々と続くとゲンナリしてくるのですよね。

以下、考察です。

ジャックは何の魚人?

ズニーシャに蹴散らされ海の藻くずとなったジャックの海賊船団。ジャックは海に沈んでも溺死せずに救助を待っています。つまり魚人ですね。能力者だから海中では動けないけど呼吸はでき、水圧にも耐えられると。ヘッドギアが壊れてギザギザの歯があらわになったので鮫の魚人かな。ホーディがホホジロザメだったから、それ以上ということでメガロドンの魚人でしょうか。悪魔の実と同じく血筋も古代種で。いや、しらほし姫のペットがメガロドンそのものだったっけ?

ナワバリウミウシ

電伝虫で受信可能な念波を発するナワバリウミウシなる便利な生きものが登場しました。なるほどウミウシは海のナメクジ。つまりカタツムリとは近い生きものなので、その特性を持っているのですね。生物好きをニヤッとさせるギミックです。

ローラじゃないの?

サンジを護送する船にはスリラーバークで会った求婚のローラそっくりの人物が乗っていました。でもサンジが「似てるんだけど」と言っていることから、ローラ本人ではないのかも。50巻のローラと見比べると歯が欠けてないし、髪の編み方も微妙に違います。ビッグ・マムには35人以上の娘がいるのだから双子とかかな。名前はローズとか?

もしローラ本人だったらビッグ・マムはルフィたちに感謝、心酔しているかも。サンジの婚姻の理由もそれだったりして、あっさり麦わら海賊団と同盟を結んで友達関係になるのかな。魚人島から持ち帰った宝箱はもう爆発した?

でも話の展開としては、ルフィとビッグ・マムが一触即発になるもナミがビブルカードの動きに気付き、さらに結婚式にローラが駆けつけて、ビッグ・マムがルフィ達と組んでカイドウ打倒を決断する展開が面白そうです。

ビッグ・マムの能力は?

ビッグ・マムもきっと能力者。歌う巨大海賊船、寝ぼけたドア、プリンの空飛ぶ絨毯や肩のゼリー生物、そして最後のページの描写を見て、無生物に命を吹き込む能力者じゃないかと。以前の描写から強酸人間かと思ったけど、あれは単に胃液が強烈なだけで。

赤いポーネグリフ

4個セットのロードポーネグリフ。ゾウの他には、カイドウとビッグ・マムが一つずつ持っているとのこと。ならば残る一個もシャンクスかティーチが所有していると考えるのが妥当です。ひょっとして青キジが黒ひげ海賊団に加担しているのも、それを探るのが目的?

ラフテル

ようやく最果ての島ラフテルについて語られました。見えない島だそうで。なるほど見つけ方を知らないと辿り着かないわけだ。

昔から思ってたけど、ラフテルが最後の島ならグランドライン後半の海を逆走航海すれば割と簡単に見つかりそうなもの。赤い大陸の出発点リバースマウンテンから反対向きに船を出せばいいと。新世界の航海術を持っていたなら出来そうな気もします。海軍ならノースブルーやウェストブルーからの航行も自在だろうし。でも、仮にそうできたとしてもラフテルは闇雲には見つけられないのですね。

そしてこれまで上陸できたのはロジャー以下、レイリーや光月おでんなど限られた上位クルーのみっぽいです。当時見習いだったシャンクスやバギーも上陸しておらず、行き方も知らされていないのでしょうね。その後、誰もグランドライン制覇を成し遂げていないし、何か知っていそうならシャンクスはともかくバギーはカイドウに狙われているだろうから。

モモの助

モモの助はロジャーと会ったことがあるそうな。他にも長年反目し合ってきたネコマムシとイヌアラシを「あんなに仲が良かった」と言っています。でも8歳だから自分が生まれる前の出来事のはず。ならば死んだ父親の記憶を受け継いでいるとかかな。ほんでもって破壊不可能なポーネグリフを刻める石工の技術も蘇ると。

七武海の最新メンバー

前巻で登場した、思いっきりアホだけどやたらに強いとされるエドワード・ウィーブルは出てきませんでした。いまのところ奴がどういう風に絡んでくるのか不明です。

ああ、黒ひげに惨敗後、傷癒えぬ白ひげ海賊団の残党をウィーブルが追いつめているところにネコマムシ達が駆けつけるのかな。

ジンベエ

ジンベエは名前だけ登場。アラディンが海中でサニー号を追跡していました。

ジンベエは魚人島ともどもビッグ・マムの傘下に入ってたわけだし、ルフィらが早まったことをしないよう見張っている感じでしょうか。まあ、友軍になるはずですよね。

期待する今後の展開

ONE PIECE、面白いのだけど話が長過ぎ。個人的にはそろそろ終幕に向かって欲しいところです。できれば100巻以内で完結してもらいたいなと。

よってこの流れでカイドウの百獣海賊団&ワノ国の体制派 vs. 麦わら&ハート&白ひげ残党&ミンク族&ワの国の開国派とジンベエ一派にビッグ・マム+ジェルマ66勢が加わって潰し合うのがいいな。

そうして不死身のカイドウをやっとこさ倒して赤いポーネグリフが3個揃うと。

革命軍やシャンクスらが加わるのは、黒ひげや海軍と戦う段階でいいや。

TBSラジオのアプリはこうするしかないな

TBSラジオCLOUDの評判がすこぶる悪いらしいので、今ごろTBSラジオではアプリ計画を真剣に詰めていることでしょう。広告商売をしている以上、これまでPodcastでTBSラジオを聴いていたリスナーが他局のPodcastに流れて相対的なプレゼンスが低下するのは拙いはずだから。

ただし、TBSラジオCLOUDアプリなんて作ってもユーザーの評価は上がらないかと。現行のTBSラジオCLOUDの仕組みだと、アプリで改善できるのは複数エピソードの連続再生や未再生/再生済み表示ぐらいだろうから。

そこで私ならこうするという案を考えてみました。

TBSラジオPodcastアプリのアイコン案私が決定権者ならTBSラジオCLOUDアプリではなく、TBSラジオPodcastアプリにしますね。ストリーミングではユーザーのニーズに十分に応えられないので。

まず、配信番組に独自のDRMを掛けるかPodcastのプロトコルに独自の拡張を加えて専用アプリでないと聴けなくします。前者だと他のPodcastアプリで聴こうとしてエラーが出るから後者が妥当かな。TBSラジオの番組専用だから独自仕様プロトコルになっても不都合はないでしょう。

そして専用アプリでは最初にユーザー登録を求め、住所や年齢、性別、興味がある分野などを訊ねます。

あとは一般的なPodcastアプリと同様。番組をダウンロードしたら、エピソードをまたいで連続再生できるようにします。倍速再生や中断した箇所から再開する機能も盛り込みたいところです。

ただし、アプリの起動時や各エピソードを再生する際にはユーザの属性に応じた広告をスキップ不可状態で流します。また、広告が最後まで再生されたらアプリがサーバーにフィードバックします。LINEの既読みたいなものですね。Podcastアプリは定期的に新規エピソードの有無を確認するので、その際のパケットに乗せれば良かろうと。

この方式の難点は再びPodcast配信用のサーバーが必要になり、応分のコスト負担が発生すること。でも、おかげで本来の広告ビジネスが成り立つようになります。果たしてそれでコストを相殺できるかは解りませんが。

そしてリスナーにはダウンロードという最大のメリットを提供できます。望むなら特許を申請したり、他局に相乗りを働き掛けても良いでしょう。マージンを受け取って他局の番組も配信してあげるとか。

TBSラジオCLOUDでは聞き漏らす

TBSラジオの番組がPodcastで配信されている頃、私はiPhoneに以下のプレイリスト(ステーション)を作っていました。

  • 朝の通勤電車用 :荻上チキ・Session-22、森本毅郎 スタンバイ!
  • 帰りの通勤電車用:たまむすび、荒川強啓デイ・キャッチ!

よって最初に一度だけ再生操作をすれば番組やエピソードをまたいで連続再生してくれたし、1.5倍速ならどちらも1時間前後で聴けて電車通勤時にちょうどいい長さでした。連続再生なので聞き漏らしもありません。

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でもTBSラジオCLOUDでは各エピソードを自力で一つずつ再生しなければならないので、3日目にはもうエピソードを聞き漏らすようになりました。今後も聴かないものが増えていきそうです。他局に良さげなPodcastが見つかれば、多分そちらが優先になるし。

TBSラジオCLOUDアプリの行方

関連エントリ:TBSラジオのアプリはこうするしかないな

TBSラジオCLUDβ

TBSラジオのPodcastが終了となり、TBSラジオCLOUDに移行したいきさつが7月4日(月)のたまむすび『竹山、ガム買ってきて!』コーナー内で語られました。TBSラジオのPodcast番組すべてで直近の月間ダウンロード数が5,000万あるのに対し、コストが年間数千万円かかっていて、その負担に耐えきれなくなったのだと。

ちなみに増強に継ぐ増強を強いられたサーバ類を社内に置いて運用していたのか、外部のホスティングサービスを使っていたのかは語られませんでした。それ次第では聞く人が聞けば5,000万ダウンロードに対して数千万円/年(1千万円ちょいなのか9千万円に近いかでも大違いだけど…)が高いのか安いのか解るかと思うのですが…。

とはいえPodcastでは以下の理由で広告が成り立ちにくいそうで。

  • ユーザーの属性(年齢や性別)を知る術がなく各々に相応しい広告を流せない
  • ダウンロードしても聴いているとは限らない

確かに。私もいくつかのPodcastはダウンロードだけしといて「いつか聴く」扱いになっています。

よってTBSラジオに残された選択肢は三つ。

  1. Podcastを止める
  2. Podcastを課金制にする
  3. 広告ビジネスが展開できるTBSラジオCLOUDに移行する

そして「何とか無料で続けたい」という思いから3に決まったのだそうな。元が電波放送であるラジオ局としては至極妥当な考え方ですね。よって今後、TBSラジオCLOUDのWebサイトや各番組には容赦なく広告が入っていくのでしょう。

個人的には「TBSラジオのPodcast聴き放題で500円/月」とかなら喜んで払うけど、それが少数派だったら成り立ちませんしね。

また、ストリーミングサービスの評判がすこぶる悪いこともTBSラジオは十分認識していて、その解決方法の一つとしてアプリ化を検討しているそうな。でも、それにもコストがかかるのでリリース時期などは未定のようです。無理もないか。仕様にもよるけどiOS版とAndroid版のアプリ開発には数百万かそれ以上のコストがかかりそうだもの。その額によっては「Podcastを続けた方が…」ってことにもなり兼ねないので計画倒れに終わる可能性も無きにしもあらず。TBSラジオ専用のアプリにどれだけ需要があるかも不明だし。

そこで私が一つだけ有望かなと思うのが、日本のラジオ業界を巻き込むこと。具体的にはTBSラジオも出資しているradikoにバージョンアップを働き掛けると。Wikipediaには以下の記述があることだし。

radiko公式は放送番組を後から再生するタイムシフト機能を2015年内を目標にリリースする意向を示しているが、2016年4月の時点で正式な機能としては開始されていない。

タイムシフト機能だとTBSラジオCLOUDと大差なさそうだけど、タイマー録音機能がつけばPodcast風に使えます。有料の追加機能でもいいでしょう。

とはいえradikoを海外で聞くにはVPNを介在させる必要があったり、番組内の楽曲の扱いをどうするかといった大人の事情の懸案もあるのだけど…。

それに私が時々行くフィリピンやインドネシアではWi-Fiが超低速な場合が多いので、ほとんど使い物にならないかと。これがPodcastなら気長にダウンロードの完了を待てばいいのだけど。