とりあえずジンベエ

サウスレイテのレジャーは到着翌日のホエールシャークウォッチングで幕開け。バンカーボートで海域を往復しながらジンベエザメを探し、見つかったらボートを近くに寄せて、シュノーケリングでアプローチします。

で、結果から言うと、時間内に2トライして1匹ずつ2回(ひょっとしたら同じ個体かも)見られました。時間にして計30秒ぐらいかな。私の体は海水でも浮きにくいので(体脂肪も多いけど、それ以上に筋肉が太いからなぁ)、たったそれだけでもヘトヘトです。

写真はこちら。

サウスレイテのジンベエザメ

実はガイドにカメラを託して撮ってもらった1枚です。何しろ深いところを泳いでいて。私は2回とも上から見下ろす状態だったので、肉眼では見えてたけど、カメラにはまったく写らず。

でもそこは海洋民族フィリピン人の腕利きガイド。ほんの2秒かそこらで水深10mぐらいまで潜って一枚撮ってきてくれました。

なお、この日は2回だったけど、日によっては見ららる個体数が二桁だったり、逆にゼロだったりもします。でもそこは野生動物。セブ島のオスロブのように餌付けはしてないから。

そう、そのオスロブのジンベイザメの餌付けですが、やはり問題が多くて欧米の環境保護団体に目を付けられてるらしいので、遠からず全面禁止されるか大幅に制限されないとも限りません。

サウスレイテにしても、2年前とは違ってジンベイザメウォッチングの船には必ずレンジャーが乗り込むようになったみたいだし。この日も20代ぐらいの白人女性のサリーさんが乗船して、「4m以内には近づくな」といったブリーフィングと行動監視を行っていました。実際のところ自力で4m以内に近づくのは至難の業ですけどね。

ということで飼いならされたジンベエザメに興味がある人は早く行った方がいいですよ。たいていは水面で餌をねだる立ち泳ぎ状態ですが、ときおり水中に潜ってジンベエザメどうしが体当たりするなど、野性的な瞬間が見られることもあるようだし。

牡蠣食って復興を応援しよう

早いもので今日で震災から丸2年ですね。少しでも被災者の方々の痛みが癒えていればいいのですが。

かつて一年中ダンゴウオが見られることで有名だった志津川の佐藤長明さんのダイビングサービス《グラントスカルピン》は、昨夏、函館に居を移して再稼働しました。ドライスーツを持たない私はちょっと利用しづらいですが…。

また、福島原発の被災者に対しては支援を思いつかないのですが、津波にやられた漁業者の方には微力ながら支援の方法があります。

ということで、シーズンも終盤ですが、このblog右下にも被災地応援リンクを貼っておきます。

牡蠣ギフト

牡蠣って美味しいですよね。

マクロなパラオ

パラオといえば大物のイメージの強い海ですが、実はマクロの生物層も充実しています。魚類発祥の地とも言われるフィリピンとも近いですしね。

普段は軽視されがちだけど、1日の最後のダイビングや遠くにボートを出せないときなどは、マクロポイントに潜ることもありますよね。

で、先日、https://oceana.ne.jpで『マクロ限定!? パラオ1,400の魚達に会いたい。』というPDFが公開されました。

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表紙によると1,400種とは、日本の4,000種の三倍以上。だったらやはりパラオはマクロをメインにしても十分成立するだけのポテンシャルを持っているわけだ。あとはマクロ派のダイバーがたくさん訪れるようになれば、これまで大物一辺倒だった紹介の文面や写真、そして現地サービスのガイディングも次第に変わっていくでしょう。

うん、またパラオに行きたくなりました。行くならローシーズンがいいな。

セグメンテッドブレニー
3年前に撮ったセグメンテッドブレニー。この頃はまだ私もマクロに目覚めてなかったよなぁ

万能な水中ライト

「これは!」と思わせてくれる水中ライトが来月発売されるようです。製品名はRGBlue。

RGblue

詳しくはこちらの番組を。野本さんが丁寧に解説してくれています。

私が気に入った点は、たとえ水没しても平気な点と、大光量タイプでありながら光量を絞れる点。ビデオライトにもターゲットライトにも使えるというのは画期的すぎます。

もし先々D7000で動画を撮りたくなったら、これを2本買いたくなるだろうな…。

デジカメに見る日本型モノづくりの終焉

先週、SONYが新しいコンパクトデジカメ3機種を発表しました。

  • HX300(光学50率ズーム)
  • WX300(光学20倍ズーム機で世界最小・最軽量)
  • TX30(10m防水で世界再薄)

正直、ガッカリです。まだこんなことを続けるのかと。まあ、SONYだけじゃないけど。

いや、もちろんそれぞれのカメラ自体は良い製品に仕上がっているのでしょう。高い技術力も垣間見られます。でも、結局のところ「スペック追求」なのですよね。でも、メーカーに訊いてみたいです。「サイズや性能が世界一だったら、いい写真が撮れるのか?」と。

他方、近年抜群の存在感を発揮しているのがGoPro。米国のカメラメーカーです。お笑い芸人がジェットコースターやバンジージャンプをする最に自分撮り用に装着するあれですね。

GoPro HERO3GoPro HERO3 ホワイトエディション

こちらはスペックではなく用途重視。例えばサーフボードやスノーボードに装着すれば、臨場感溢れるムービーが撮れたりします。それが受けて、GoProは比較的に低スペックながらも1人勝ちを続けているわけです。

思い起こされるのはSONYのウォークマン。あれも音楽を持ち運ぶという新しい楽しみ、使い方を提起したからこそ、時代を動かしたわけです。

このアプローチを応用するなら、私がSONYならびに日本のカメラメーカーに期待するのは、より作品作りに重点を置いた製品。月並みな機能を積んでおきながら「最高スペックを実現しました」ではなく、「このカメラなら、こんな楽しみ方、作品が撮れますよ」と言う感じの。

てなわけで、私はこちらのような製品の登場を心待ちにしています。どこのメーカーでも良いので開発して発売してくれないかな。