左ヒラメで右カレイ?

マクタン島近海のトゲダルマガレイ。

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近縁のモンダルマガレイかとも思ったけど、図鑑で見るとモンダルマガレイは両目の間隔がもっと広いので、この写真はおそらくトゲダルマガレイです。

それにしても「左ヒラメで右カレイ」という覚え方は当てになりませんね。腹側を手前にすると頭が左に向くのがヒラメとのことですが、この通りトゲダルマガレイは左向き。

ではヒラメもカレイも同じ生物(サケとマスのように)かといえばそうではなく、食性も決定的に違うようです。ヒラメは魚を食べ、カレイは虫の類いを食べるとのこと。

いや、でもWikipediaによると「ヒラメ科とダルマガレイ科に属する魚の総称」がヒラメだそうな。ならば名前はカレイだけどヒラメなのか。実はエイの仲間のサカタザメのような。

ヒメオオミアミという説

以前、マブールで撮影したオランウータンクラブの周りに謎の黄色い生物が舞っていた件、エビ説や何かの稚魚説があったものの、今年になって有力情報を得ました。谷津のガイドさんによれば「ヒメオオミアミ」とのこと。なるほど、アミか。言われてみればそんな気がします。

オランウータンクラブ

今まで意識したことがなかったので手持ちの写真ストックはないけど、ネットで検索するとたくさん画像がヒットしますね。今度狙って撮ってみようかな。

ヒメオオミアミ
別の写真から切り出した絵。確かにヒメオオミアミに見えます

ちなみにアミはエビみたいな生き物。着底して暮らすのがエビ、水中を浮游しているのがアミです。クジラや大型のサメの食糧としても有名なオキアミのアミですね。

月刊ダイバーに載った写真

発売中の月刊ダイバー2月号に私が撮った写真が掲載されています。 付録のカレンダーに載っているのがこちら。

リビングストンリュウグウウミウシの顔
リビングストンリュウグウウミウシ(ウミウシ部門)

 

オランウータンクラブの顔
オランウータンクラブ(顔部門)

 

トゲツノメエビの雄
トゲツノメエビ(エビ・カニ部門)

毎年恒例のみんカレ(みんなで作るカレンダー)、てっきり採用されるのは一人1枚だと思ってたから、何枚か出しといて載らなかったものをマリンダイビングフェアの地球の海フォトコンに応募しようと考えていたけど、これらの写真は出せなくなっちゃいました。

ま、他にも候補はあるからいいか。毎年3、4回セブに通って修業したおかげで、見栄えのする写真がたくさん撮れるようになったし。

それからダイバー本紙にもこちらの写真が載ってます。1色刷りでオマケ程度だけど。

コガラシエビ
コガラシエビ(読者紹介ページ)

ミチヨミノウミウシ

先週、谷津で撮ったミチヨミノウミウシ。

ミチヨミノウミウシ
これも1cm未満のサイズだったかと

谷津の美人のガイドさんはやたらと小さい個体、例えば数ミリ単位のウミウシ類を次々と見つけてくれます。

私としてもそのサイズは望むところなのですが、谷津の海は岩場の起伏が大きく(隠れるところが多いので伊勢エビ類がたくさん)、マクロ生物も斜面にいることが多いため、なかなか体を安定させられずに狙いが定まらないのですよね。肉眼では見えているのにファインダーでは見失うこともしばしば。

おまけに左手で岩を掴むのでマニュアルフォーカスができず、ピントが甘くなりがちだし。