あのライトを買ってしまったらしい…

私のダイビング仲間の一人が最近SEA&SEA SOLA VIDEO 1200(Light & Motion製)を購入してしまったらしいです。買う前に訊いてくれれば理由を教えて止めさせたのに。

SEA&SEA SOLA-VIDEO 1200

このライト、充電池内蔵で取り出せないため飛行機に乗せられないのですよね。国内線、国際線ともに機内預けも機内持ち込みも不可。X線検査官が見逃してくれれば良いのですが、帰国便の搭乗時に発見されて没収された日には…。

他にも例えば沖縄に機材を送る際にスーツケースにこれが入っていたら、最悪の場合スーツケースごと船便扱いにされてダイビング当日までに機材一式が届かないなんてことも。衣類も同梱していたら旅先でずっと着替え無し。離島だと買おうにも買えませんし。

SEA&SEAのサイトを見るとこんな記述があります。

2. 現在、Light&Mothion社のウェブサイトにて、SOLAライトの製品安全データシート(セーフティデータシート:PSDS)をダウンロードし、印刷することが可能となっています。本製品を携行して航空機をご利用の際などにご活用ください。

ああ、そうですか。でもこうも続きます。

※この書類は航空機内へのSOLAライトの持込みを100%保証するものではありません。

果たしてこんな紙切れで危険物該当品の持ち込みが免除されるものか。あてにはならないですよね。簡単に偽造できそうですし。

同様の仕組みのダークバスターLE-12ならライトヘッドを外しておけばOKだそうですが、SOLAはそれができません。ダークバスターも外国の空港係員に「ライトヘッドは外してある」と説明して納得させるのは面倒だけど…。

いや、もちろん陸路や船で行かれるところがメインの人なら買っても何ら不都合はないでしょう。小型軽量で大光量、しかも充電プラグを差すだけで充電できるので取り回しはとても楽です。

でも、海外や沖縄などにも持って行きたいならこのライトは選んではダメ。私ならやや大きく200gほど重くもなりますが、FIX LED1500DXを買いますね。

買ったら後悔しそうな水中ライト

何気なく月間ダイバーの今月号を読み返していたら、P.129に気になる記事が。以下はその要約。

飛行機に乗る際、電池が取り外せない水中ライトは機内持ち込みも預け荷物としても輸送できず、トラブルが多発している

いやぁ知りませんでした。電池内蔵タイプがダメという規制にどれほどの妥当性があるのかは解りませんが、それがルールなら従わざるを得ません。

差し当たり思い当たる製品はこれら。

まずFisheyeが販売しているダークバスター LED-12。

ダークバスター LED-12

そしてSea & SeaのSOLAシリーズ

LEDライトSOLAシリーズ4機種

どちらもバッテリを内蔵し、充電器のプラグを差し込んで充電するタイプです。電池交換時の不具合で水没する心配がなくなって便利だと思ったのに…。

もちろんチェックイン時に見逃してくれればいいのですが、さすがにX線検査では見つかりますよね。それにもし海外に潜りに行った際、行きは黙認でも帰りに発見されて没収なんてことになったら悲しすぎです。下手するとスーツケースのカギも壊されかねませんし。

旅先が国内なら陸路や船便で機材セットごと送ることもできますが、実質的に上記のライトは近場に潜るとき専用ということになりそうです。そう割り切れないならこれらのライトは買っちゃダメですね。

Sea & Sea LEDライトの詳細

SOLA PHOTO 600
SOLA PHOTO 500

先月のダイブビズショーで展示されていたSea & Sea LEDライト4機種の詳細が判明しました。しかも来週発売とのこと。 4機種に共通なのは、長さが約10cmで充電式。完全密閉型なので充電時も外から充電プラグを差し込むだけの親切仕様。昔からライトが水没したという話はよく聞きますしね。 さて、簡単に紹介。

SOLA PHOTO 500は最もシンプルな機種。写真撮影の補助光用。最大500ルーメン、照射角60°なのでINON LE550-S+ W50°フィルター・LEの組み合わせと同程度でしょうか。42,000円とこの明るさのライトとしては高価ですが、光量を3段階で切り替えられます。撮影用のライトというとどうしても大光量の方に目を取られがちですが、ウミウシやカエルアンコウなど、ひたすら寄れる被写体のときに弱められるのはメリットですね。

SOLA PHOTO 600
SOLA PHOTO 600
SOLA DIVE 600
SOLA DIVE 600

同じくSOLA PHOTO 600は写真撮影用。最大670ルーメン。赤色光機能付き。63,000円。

SOLA DIVE 600はビデオ撮影用。照射角はワイド(60°、670ルーメン)とスポット(17°、500ルーメン)で切り替え可能。65,100円。ちなみに写真はハンドストラップ仕様時のもの。確かに手首や手の甲に装着できれば便利です。

SOLA DIVE 1200
SOLA VIDEO 1200

SOLA DIVE 1200もビデオ撮影用。最大1200ルーメン。73,500円。 で、私の評価。率直に言うと、充電式なので1日3ダイブ以上潜って撮りまくるようなケースには不向き。でも逆にスローペースで潜って時おり撮影を楽しむようなスタイルなら、水没の恐れや乾電池の用意も要らず、恩恵を受けられそうです。

Lumix “世界最速” GH2

PanasonicからLumix GH2が発表されました。

Lumix GH2

「世界最速AF」とうたっている以上、先のSONY α55よりも速いのでしょうかね。なんだか西部劇の早撃ち比べみたい…。

基本的にミラーレス機はコンデジ同様コントラスト方式でAFを実現していて一眼レフ機が採用する位相方式よりもスピードで劣るはずなのですが、きっとその点は克服できたのしょうね。

ともかく私のようにこれから一眼レフに手を出そうという者にとっては、AFの速さ(もちろん的確さも)は重要な判断基準です。特に身動きが取りづらく被写体も逃げてしまいがちな水中では、「とりあえず被写体を液晶の真ん中に映して、おもむろにシャッターを押し込む」なんて撮り方が有効なら、見られる写真の歩留まりが上がりそうな気がします。もちろんライティングやら構図、寄りなど、向上させなければならないスキルは依然として存在するわけですが。

さて、GH2発売は10/29ですか。展示品が出たらさっそく試してみないと。プロカメラマンによるフィールドテストを踏まえた比較レビュー記事を読むのも楽しみです。

それから対応の水中ハウジングはSeatoolとINONが販売してくれるんじゃないかと期待してます。こちらは年明けかな。