フィリピン災難

強度の晴れ男を自負してきた私は、以前は台風はあまり気にしたことがなかったのですが、先日遂に実害を食らってしまったので今ではすっかり台風チェックが日課になってしまいました。

こちらは今日の気象衛星からの赤外線画像。あの南北に長いフィリピンのほぼ全域が台風17号の雲に覆われています。

気象衛星画像

私も3月に南レイテに行った際、海沿いの道路が冠水していてえらい目に合いましたが、あの時は単なる大雨の影響。波はさほどでもありませんでした。

でも今回は強い台風(現在965hPa)。ルソン島を突っ切るコースのようですが、さすがにダイビングは全域でクローズ、というかホテルからほとんど身動きも取れないでしょうね。きっと食って飲んで寝て、食って飲んで寝ての繰り返しだ。行ってなくて良かった…。

穏やかなフィリピンの海
普段はこんなに穏やかな南国の海なのですが…

トロピカル・ディプレッション

この連休、私の知り合いが二組、フィリピンに潜りに行っています。片方はセブ島西岸のモアルボアル、もう片方はボホール島。

そんな中、フィリピンの東海上にトロピカル・ディプレッション(Tropical Depression)、いわゆる熱帯低気圧が発生しました。明日には(Tropical Storm)に発達している模様です。これが西に移動するようなら両者の日程に影響が出ますね。さしあたりモアル組は明日帰国予定ですが、コースとスピード次第では延泊なんてことにもなりかねません。

また、そのようなコース取りをしたならボホール組は波が高くなって潜れないはず。そもそもボホール島はセブ島の防波堤的な位置関係にあるので。

衛星画像_2011.09.24
衛星画像(2011.09.24)
予報天気図_2011.09.24-25
気象予想図(2011.09.24-25)

まあ彼らのことはいいとして、気になるのはこの熱帯低気圧が先週の台風15号と同じようなところで発生したこと。もちろん気圧配置は毎回違うのでまた沖縄近海で停滞したり同じコースを辿る可能性はかなり少ないでしょうが、オーソドックスな秋の台風として沖縄方面から北東にカーブして進まれても、やはり少なからず被災が予想されます。

日本の多くの天気予報は台風になるまで報じないため、広域を注視していないとある日突然台風が日本の南海上に出現なんてことになりかねないのですが、このところ台風の被害が甚大なので、TD、TSの段階から知らせて、1週間後に備えるように促した方がいいのではないでしょうかね。

個人的なことを言えば、来週末は伊豆大島。たまに行くダイビングの計画が半月で二回も潰れた日には凹みますよね。名目も馴染みの人のサヨナラツアーだったりしますし。

コクテンキングがあらわれた!

海の中でコクテンフグが8匹集まって合体するとコクテンキングになります。

コクテンフグ

本当は沖縄で撮った新作の写真を公開したかったのですが、行かれなかったので代わりに過去のストックから印象的なものを。例によってセブの海で撮影。

コクテンフグの英名はDog Face Puffer。直訳で「犬顔河豚」。確かにそんな感じがします。

海ではよくダイバーに捕まって膨らまされてますが、この写真のポイントは岩の土台に鎮座しているところ。おかげでドラクエのような絵柄になったので、お馴染みのメッセージを合成してみました。倒したくはないけど…。

ギンガメの群れは見れたけどバラクーダは見られなかった…?

私の知人がフィリピンのどこかの海に潜りに行って帰ってきた際に「何が見れました?」と訊ねると、皆たいてい「ギンガメの群れは見れたけどバラクーダの群れは見られなかった」と答えてきます。ま、そういうことなんでしょうね。つまり、仲間と一緒に南国の海で潜ることがテーマだったため、特に目的もなくガイドにも注文を付けなかった結果、幸運には見舞われなかったと。確かに私もフィリピンではバラクーダは数個体単位でしか見たことがありません。でも、バラクーダのトルネードが見たければ他にもっといい海があるので、そちらに行けばいいのに…。

パラオのバラクーダ
パラオのバラクーダ パラオのバラクーダ

まあ私も昔はそうでした。特に目的もなく「年に1〜2回リゾートの海に行かれればいいか」ぐらいの感じだったので、行きやすいショップツアーに参加して、ただただ見せられたものを漠然と写真に撮るだけで…。彼らも必ずしもバラクーダの大群が見たかったわけでなく、おそらくブリーフィングで「ここでは運が良ければバラクーダのトルネードが見られますよ」などと聞かされながら見られなかったので、そんな感想になったのでしょう。

そんな私の指向性が変わったのは一人でパラオに通うようになってから。特にパラオスポートの母船からブルーコーナーまでテンダーボートで15分という快適さを知り、「だったらリピーターになってもいいよな」と。以来、場所と目的とダイビングサービスを限定するようにになりました。

パラスポ号とテンダーボート
パラオスポート号とテンダーボート

でもそのパラオも何となくハズレと思うことが多くなって、今ではすっかりセブをホームグラウンドにするマクロ派ダイバー。きっかけはセブ州マクタン島のショップに知り合いのイントラが勤めることになり、そちらがマクロ専門店だった影響で。そこで初めて「自分がやりたいダイビングはこれだったんだ!」と気付いた次第です。何しろフォトジェニックな被写体をこれでもかと探して見せてくれたので。

2mm大のカエルアンコウ
全長2mmほどのゴマ粒みたいなカエルアンコウ

これはあくまでも私見ですが、ワイド写真はスキルもさることながらよほどの幸運に恵まれないといい具合に写ってくれないものだと思います。それがマクロの場合、多少の濁りもへっちゃらで、少し修業すれば魚類、ウミウシ、エビカニ類の色つきのドアップ写真が撮れるようになります。これは大物限定ではない水中生物好きには堪んないですよ。ギンガハゼを引っ込ませずに15cmぐらいまでほふく前進で接近するのも楽しいチャレンジです。

ギンガハゼ
ギンガハゼ。今年の5月にセブで。次回は背びれが立っている瞬間を狙うことにしよう

というわけで私は特に馴染みになったビギナーダイバーはセブに誘ってあげることにしています。もちろん最低4日間必要で都合が合わず行かれない人も多いですが、来てくれればマクロ生物てんこ盛りのダイビングを保証できるので。しかも晴れ&べた凪の海の(私は計何十日も潜っていて、いまだ一度も日中雨に降られたり時化にあったことがありません)。

トゲツノメエビのペア
今私が一番見たいのがトゲツノメエビ。昨年6月にセブで撮影

いや、もちろん中には地形派(私には何が面白いのかまったく理解できないけど…)やひたすら大物指向の人もいるので誰もが満足させられるわけでもないでしょうが、いずれにせよ早いうちに自分のダイビングスタイルを見つけられれば、それに向いた海、シーズン、仲間、潜り方を選んで、より充実したダイビングライフを遅れるようになるはずです。マクロを楽しめる素養がある人なら、僭越ながら私が導いてあげることもできましょう。

フィリピン航空の燃油サーチャージ(10月・11月)

フィリピン航空のバナー 私は年に数回フィリピンに潜りに行くため普段からフィリピン航空の燃油サーチャージを気にしてます。

で、昨日10月・11月の金額が発表されました。片道8,000円だそうな。8月・9月が9,500円だったので少し下がってます。

でもまだ高いなあ。確か去年までは往復で8,000円かそれ以下だったはず。私は貧乏性なので燃油サーチャージが10,000円を超えると沖縄に目が向いてしまいます。なにしろ今沖縄ツアー安いですからね。羽田-那覇の3泊4日が3万円前後から出てます。まあダイビング費は当然ながらフィリピンよりも高くなりますが。

なお、今回はフィリピン航空のサーチャージ換算テーブルが掲載されていました。

1バレルあたりの燃油価格 燃油特別付加運賃
120ドル以上~130ドル未満 8,000円
110ドル以上~120ドル未満 6,500円
100ドル以上~110ドル未満 5,000円
90ドル以上 ~100ドル未満 4,000円
80ドル以上 ~ 90ドル未満 3,500円
70ドル以上 ~ 80ドル未満 2,500円
60ドル以上 ~ 70ドル未満 2,000円
50ドル以上 ~ 60ドル未満 1,000円
50ドル未満 廃止

燃油代がバレル$100を下回ると値頃感が出てくる感じでしょうか。$125/年と高騰したスポーツプラスの年会費も下がるでしょうし。

$80を切ると最高なのですが世界中が低金利の今は投資マネーの行き場がないので無理かな…。