リゾートホテル評(La Place Guesthouse編)

先日のセブ・マクタン島で利用した宿はLa Place Guesthouseagodaを使って1泊2,000円弱(朝食付き)で予約。もちろんフィリピンなので探せばもっと安い宿も多々見つかるわけですが、私が使うダイビングショップの近くだとそこがもっともリーズナブルなので(アネモネリゾートのファンルームは除く。夏はクーラーありが必須条件なので)。

La Place Guesthouse

私はゲストハウスは初めてだったのですが、ホテルとはいろいろと勝手が違いますね。

まず、チェックインの手続きはagodaで発行されたバウチャーのプリントアウトを渡して終わり。フロントらしき構えも見当たりません。あるのはレストランと併設のBARだけ。お金関係は離れの調理場兼事務所兼住居みたいなところで管理しているようでした。もちろんルームキーも預かってくはれません。まあ、それはありがちだけど。

ゲスト用の建物は1Fがレストランで2Fが客室(8部屋)とこぢんまりしています。ちなみに3Fは工事中で剥き出しの鉄筋が天に向かって生えている状態。いつか増築されるのでしょう。

部屋の内装は至ってシンプル。ベッドの他にはテーブルと整理棚があるだけ。サービス品はペットボトルの水2本と石鹸、シャンプーなど。もちろんテレビや冷蔵庫、セーフティボックスなんかはないものの、クーラーと扇風機は完備されています。

部屋の内装(ベッド)

部屋の内装(窓側)

部屋の内装(整理棚)

トイレとシャワーは共同でそれぞれ4個ずつ。シャワールームはスポーツクラブによくある電話ボックスみたいなタイプです。ただし、お湯が出るのは奥の二室のみ。私は手前から順番に使っていったので、お湯シャワーに巡り合えたのは三回目からでした。まあ、気候的には水だけでも辛くはないけど。

シャワー&トイレ

シャワールーム(お湯)

ちょっと驚いたのはチップを受け取ってくれなかったこと。何となくゲストハウスってところは室内サービスはないのかと思っていたら、ダイビングで外出中に清掃とベッドメイクをやってくれていたので、翌日枕元にチップを置いてから潜りに行って帰ってみたら、そのまま棚に置かれていました。感謝の意を拒絶された気がしてちょっとショック。規定の料金以外には受け取らないという方針なのでしょうかね。まあ「チップもくれないような奴」と思われるよりはいいか。

そういうわけなのでチェックアウトの手続きもありません。宿泊代は事前にagodaに支払い済みだったし、BARでの飲み代も都度払いしてたので。そもそも精算が発生しないようになっているのでしょう。

なお朝食はこんな感じでした。

朝食の例

4泊の滞在中はおおむね快適に過ごせたのですが、難点はレストランが7:30からしか開店しないこと。ダイビングショップのピックアップが早いときは間に合いません。前日に頼んでおけば少し早めてもらえるかもしれませんが。

立地的には、斜め向かいにマリバゴグリル(日本人観光客がよく行くフィリピン料理店)、並びにコンビニとゴールドマンゴー(韓国人経営のイタリアンレストラン。ややこしい…)なんかがあり、割と不自由しない感じです。私としてはまた使ってみたいと思える宿でした。

水中撮影でフロートの効果は絶大

先月のリロアンでは怪我をして潜れなかったものの、講習用の海水プールで水中カメラセットの浮力を確認できました。あらかじめプールの中で仲間に受け止めてもらうよう頼んでおいて、中華フロート3個(以前より900gの浮力アップ)を付けたカメラセットから手を放すと勢いよく沈んでいきます。私はそんなカメラセットで片手撮りをしていたのか…。そりゃ肘も痛めるわけだ。

ビニー ABS製 水中A型フロート(底曳)新宿の水中カメラ専門店アンサーでは追加の中華フロートを貰えますが、そうやって数を増やすとかさばるので、代わりにこちらのMサイズ2個を取り寄せてもらい購入しました。2個で4,000円。世話になっているお店なので微力ながらたまには売り上げにも貢献しないとね。

これで+1.2kg、INONのフロートアーム M×2本と合わせて計1,470gの浮力が得られます。直径11cmの球体二つなので水中でもスーツケース内でもさほどかさばりません。浮力的にはLサイズ1個でもよかったのですが、直径が14cmありスーツケースに入れるには厳しそうだったのでパス。

そして今月のマクタンではこの構成でぶっつけ本番の撮影に臨みました。浮力具合は手を放すとゆっくり沈む感じ。理想的ですね。変に中性浮力を目指すとカメラを水底に仮置きした際(カエルアンコウにBCDに潜り込まれて脱着する羽目になった場合など)に流されかねないので、やや重いぐらいがベストです。

ちなみに不要になった中華フロートは別の人に譲るべく返却しておいたので、もしカメラセットの水中重量を軽くしたいなら新宿西口のアンサーで貰ってくるといいですよ。早い者勝ちです。漂着物の再利用なので次の入荷の目処もないし。

さて、水中カメラが軽いと、たとえばうねりがあるときに左手で岩を掴んで体を固定し、右手だけで撮影できます。しかも長時間OK。手振れ防止にも有効です。さすがにマニュアルフォーカスは使えませんが。

トゲツノメエビ
うねりの中で片手撮りしたトゲツノメエビ

ならば壁面から横向きに生えたシーファンのピグミーシーホースの片手撮りも楽になります。同じく、ムチカラマツに住むエビ類やガラスハゼを撮る時は左手でムチカラマツを摘んで固定できるし、ダンゴウオの場合も海藻を左手で摘めば撮りやすくなるはずです。

私はそこそこパワフルなため無関心でしたが、水中写真の腕前を向上させる重要なポイントの一つがカメラセットの水中重量だということに今さらながら気づきました。マクロ撮影の場合、両手が使えないことも多いですしね。

私の水中カメラセットもようやく完成に近づいたようです。

英語留学ならセブがお勧め

ダイビング仲間の一人がフィジーに英語留学に行っています。

フィジーといえば私が長年憧れている食材「バロロ」が獲れる国。バロロは珊瑚の産卵のように、一年の特定の時期(確か10月末前後)にだけ海底からわき出てくる珍味。島の漁師総出でボートを出し、シラスウナギのようなそれを大騒ぎしながら捕獲してその場で食べるのだとか。

日本人としては、白米のご飯を持参して獲れ獲れのバロロを乗っけて醤油をかけて食べるると絶品だそうな。自然相手なので短期の滞在だと難しそうだけど、いつか食ってみたいものです。


さて、フィジーへの語学留学ですが、私はあんまり良い評判を聞きません。何でもホームステイの場合、ホストファミリーによって生活環境に当たり外れが大きいのだそうな。当たればいいものの、当たらなければ一ヶ月かそこらでギブアップして帰国なんてケースが多々あるのだと。

例えばインド系フィジー人の家にホームステイすると、昼間に長々とティータイムを取る習慣があるため夕食が22時~になるそうです。たとえ順応できても太りそう…。

他にも出される食事が連日お芋さんだけ(現地だとタロ芋かな。味ないよね)ってことすらあるそうで。どうやら語学学校から謝金が出るため貧しい家庭ほど留学生を受け入れたがるという事情がそうさせているようです。フィジー自体はのんびりとした良い国らしいのですがね。

セブで語学留学という具合でフィージーからは散々な思いで帰ってくる人が少なくないと聞くので、私が代わりの留学先としてお勧めするのがセブ。近年、画面越しに会話するバーチャル英会話レッスンの接続先はたいていフィリピンだとも聞きますし。

セブの英会話学校、安いところでは学費・合宿費(相部屋だけど)込みで一ヶ月$1,000なんてところもあるそうです。まあ、相場は12〜17万円ってとこらしいですね。ホームステイにこだわらなければそういう短期留学もいいのではないかと。セブなら日本から近く、望めば都会的な生活もできますしね。

ああ、私もそうしたいものです。もう少し英会話能力を鍛えておけば世界中のどこに潜りに行っても不自由が減るので。

他にも、将来仕事をリタイヤした後、少ない蓄えで暮らすために物価が安い途上国に移住、適応するってのも有効です。今どきWebでもって日本の事情もほぼリアルタイムに把握できるし。

まあ、そうじゃなくとも春の花粉症がなく、夏は東京より涼しく、冬も冷え込まないフィリピンに住むってのは魅力的なので、来年の花粉症シーズンに短期留学を考えてみようかな。ほんでもって週末ごとに潜りに行くと。

星空のワラエビ

ホシゾラワラエビ。

ホシゾラワラエビ1

かつては単にムギワラエビ、あるいはオルトマンワラエビと混同されていたものの、最近になって標準和名がホシゾラワラエビに変わったそうです。

ホシゾラワラエビ2

今回は奥まったところにいたのでフラッシュ光が十分届かず発色がいまいち。次回は赤々とした姿を撮りたいものです。

ブルーコーラルはブルーコーラルにあらず

セブ・マクタン島のマリバゴ地区に新しいリゾートホテルが建ちかけていました。ビーチ沿いではないもののスパなんかを充実させるそうで。ホテル名は「ブルーコーラル」だそうな。

ブルーコーラルと聞いてピンとくる人はセブ通ダイバー。同じくマリバゴ地区にあるセブ・ホワイトサンズというホテル内のダイビングショップがブルーコーラルなので。池袋のマリンダイビングフェアに毎年ブースを構える名店ですね。

ブルーコーラルの看板

で、ダイビングショップのブルーコーラルとホテルのブルーコーラルの関係はというと、これが無関係なのだと。名前をパクられた形です。よりによってご近所のダイビングショップからパクるとは。いや、老舗の名前だからあえてそうしたのかな…。

マリバゴ地区の地図
下の赤丸の場所のマーケットを潰してリゾートホテルを建てているとのこと

ホテルの完成とオープンは来年以降でしょうかね。ややこしくなるなぁ。ま、頼んだ運転手が行き先を間違えても直線距離にして約500mのご近所だけど。最初のうちはホワイトサンズホテルの中に案内されそう。