南国のお天気

早いもので震災から丸一年ですか。あれこれ言うのも憚られるので、皆せいいっぱい生きることにしましょうね。 今月も仲間がパラオに潜りに行きます。3月になってパラオの天気予報はおおむね晴れマーク続きですね。

先月はほぼ毎日雨マークが付いていたけど、ようやく本調子かな。

パラオの朝の虹
パラオの雨がちな青空もまた一興ですが…

さて、今年の冬の沖縄・奄美地方は日照時間が例年の半分以下だったそうな。だから何だって話ですが。

いやいや、私としてはこの春にサウスレイテに潜りに行くプランが消滅し、替わりの計画も立たず、今年の潜り初めもしばらく先になりそうなので何とか南の海への関心を繋ごうとしているわけです。

もちろんダイビングをやめるなんてことはないけど、間が開きすぎるとそちらが当たり前になって「夏まではいいや」とか「来年でもいいかな」なんて心理になっちゃいかねないから。

パラオのベストシーズンはいつ?

かつてパラオのベストシーズンは2月と言われていました。今でもこの時期には多くのダイバーが訪れます。

多くのダイバーが考えるベストなコンディションとは「気持ちのいい晴天&波穏やか&流れが強過ぎない」でしょう。それが2月に多いかというとちょっと疑問です。

パラオスポートのサンデッキ
パラオスポートのサンデッキ。晴れている日は最高です

私の仲間も先週から行っていたので定期的に天気予報や現地ショップのblogをチェックしていたのですが、どうにも連日雨天ばっかり。ダイビング最終日にようやく晴れたようで。私らが一昨年の2月に行ったときもそんな感じでした。

今週もそう。一昨日は土砂降りで昨日も曇り。日本気象協会の予報でも向こう7日間すべてに雨マークですね。乾季のはずなのだけど…。

よく「南国の雨なんてスコールが短時間どっと降るだけ」と言ったりしますが、雨は降らずとも終日曇天だったり、たまに晴れ間が見えるだけなんてこともよくあります。パラオでは総じて透視度が良いので曇天でも海中は割と明るかったりしますが、それでもブルーホールに潜るときなどは陽光が差し込んで欲しいですよね。

雨天のパラオ
パラオは意外に雨が多い印象です

というわけで、いつがベストだとかは言えないものの、混んでいる2月をあえて外して行くってのはありかもしれません。

ちなみに私が今まで行った中でお天気も海も一番良かったのは11月の下旬でした。

チンアナゴ箸つまみ選手権

こちらの写真はパラオのジャーマンチャンネルで仲間のOさんがチンアナゴをつまもうと待ち構えているところ。

チンアナゴ箸つまみ選手権

実はこの前夜、パラオスポートのラウンジで酒を飲みながらわいわいやっているときに「チンアナゴ、箸でつまんだら賞金50万円出すぞ」という話で盛り上がりました。そこでOさんが果敢にチャレンジしたわけです。

クリーニングステーション近くの砂地でのマンタ待ち中、ガイドから指示棒2本を借り、下流から近づいて、いったんは引っ込んだチンアナゴが再度顔を出すのをじっと待ち構えます。おかげで指示棒を2本とも渡したガイドはマンタが出たのにタンクを鳴らして知らせることができなかったというオチ…。

結局、Oさんもチンアナゴはつまめませんでした。この写真、よく見ると奥にはチンアナゴがニョキニョキと出ています。人間を小馬鹿にしたように。

チンアナゴの横顔
こちらは座間味のチンアナゴ。確かに犬のチンに似ています

パラワンガイドの得意技

2003年、私が初めてパラオスポートを利用した際のトリップディレクター兼ガイドは巨漢のパラオ人でした。ちなみに彼は日本人女性と結婚して今は千葉に住んでいるらしいです。もともと日本語ぺらぺらでしたしね。北海道出身とうそぶいていたなぁ。

その彼の得意技がナポレオンフィッシュとのハグ。ブルーコーナーの棚上でダイバーに愛想を振りまいていた大きなオスのナポレオンフィッシュを腹合わせに抱きかかえる技です。かつて誰かがゆで卵で餌付けしたと聞きます。よほどその味が気に入ったのが馴染みの彼を見分けると魚の方からすり寄ってきていました。彼がBCのポッケやサーフパンツの裾などから卵を出すふりをするとナポレオンフィッシュの目が釘付けになるのですよね。卵持っていなくても。奴ら、嗅覚は発達していないのかな。

ブルーコーナーのナポレオンフィッシュ
ブルーコーナーのナポレオンフィッシュ 十分に育って額が張り出したブルーコーナーのナポレオンフィッシュ

後年、誰かがそのハグの様子を写真に撮って「サービスという名の虐待」だっけか、そんなタイトルでどこかのフォトコンに入選していましたが、私はそうは考えないのですよね。あれのどこが虐待なものかと。

それって、単なる野生動物との接触、たわむれです。自然界において、まったくもって触れられないものもいれば、割とたやすくさわれる種や個体もいます。もちろんいろんな理由で触れてはいけないものもいますが。でもこれはさかなクンが蛸を抱きかかえるのと大差ないと。あるいはダイバーがハリセンボンやコクテンフグを膨らますのと。

そのナポレオンフィッシュは1m超級まで育ったのですから、そもそも十分に警戒心を持った個体のはず。だいたい海ではサイズのある魚の方が人間の接近には神経質だったりしますし。ゆで卵欲しさかもしれないけど、毎回ハグされていたのだから、彼に心を許して寄って来ていたとも言えましょう。中には人になつく野生動物もいるわけで、虐待なんて言うのは観念的で想像が逞しすぎです。

でもまあナポレオンフィッシュは一応絶滅危惧種だし、誰かれともなく真似してはまずいんで、その意味では慎んだ方が良いかもしれません。

ちなみにナポレオンフィッシュがレッドリストに乗った理由はご多分に漏れず乱獲。種の存続に関して言えば、ダイバーの振る舞いよりも人間の食文化の方がよっぽど残酷なわけです。

パラオの珍味

いやあ第46回スーパーボウル、なかなか見ごたえのある試合でした。どちらかといえばペイトリオッツに勝たせたかったのですが。マニング兄弟は凄いけどもプレースタイルが好きじゃないし、長年ベンガルズで活躍してくれたオチョシンコにもリングを獲って欲しかった…。ペイトリオッツの敗因はブレイディの精度の微妙な狂いでしょうかね。

それとやはりスポーツ中継はNHKに限りますね。夜中の日テレもちらっと見たけど…。

さて、パラオの回想シリーズ。今回、私のダイバー仲間が泊まるホテルはマラカル島のパラオロイヤルリゾート。私は泊まったことはないものの、何度か立ち寄ったことはあります。

パラオロイヤルリゾート

あるとき、お昼にパラオロイヤルリゾートホテルのブッフェを利用した際、料理の一角に深緑色の不思議なかたまりを見つけました。外観はヨモギ餅のようでも、いかにも動物性の食品。この世の中に緑色の肉類なんてあるのかと思いつつ、構わず食べてみました。ねっとりとして美味しかったのですが正体は解らないまま。

後年になって知ったのですが、それって多分アオウミガメの脂肪ですね。パラオではカメは割と一般的な食材だし。