コナミスポーツの会費値上げの反響

KONAMI SPORTS CLUBこのBlogのアクセス記録によると、先日書いた物価高騰。いよいよコナミスポーツの会費までというエントリに驚くほどのトラフィックがありました。きっと「どこか腑に落ちない…」という人が少なくないのでしょう。そこで考察してみます。

私の場合は、前回も書いたけど、この春にダイビング事業(人材と既存施設の一角さえあれば運営できる割とお手ごろなビジネスなのに…)を廃止し、サービスを縮小しておきながら三ヶ月後に値上げでは踏んだり蹴ったりのダブルパンチになることに「客もスタッフもバッサリ切り捨てておきながらそりゃねーだろ」ってな思いです。

おかげでコミュニティの離散、崩壊した被災地の方々の気持ちが少し解りました。コナミスポーツは事故原発かいな…。

まあ、既存会員は自らコース変更を申し出なければ2015年3月までは今の金額のままですが、例えば仕事の都合で頻繁には通えなくなり、コース変更や一時的な退会を余儀なくされれば、以後は高くなった新会費が適用されてしまいます。

いや、それにも増して引っかかる点はDMの紙面に「新料金プランスタートのお知らせ」と銘打ち、いかにも客の利便性を追求した結果であるように見せかけていることでしょう。でも、本当に客のためならフリーコース(利用回数無制限)の金額は上げないはずです。

それが月あたり2,163円、年間で25,956円、実に17%ものUP。つまりは「サービス向上を装った値上げ」であり「値上げ隠しの新サービスプランにほかならない」という印象を多くの人が受け取ったのでしょう。まるで「お客様のためを思って、値上げして差し上げます」と言わんばかりじゃないかと。そこでネットで検索してこのblogに辿り着いたわけです。

コナミスポーツのDM紙面
コナミからのDMの切り抜き画像。 いかにも会員の利便性を考えてのことのように書かれているけど…

これが「光熱費等の高騰につき、やむなく会費の値上げを…」ということであれば納得もしようというもの。それこそ猶予期間なしに上げてもらっても承服しましょう。そもそもスポーツクラブは多くの電気(コナミスポーツには液晶パネルを使ったフィットネスマシンも多いし、空調も重要なので)や燃油がかかる商売。誰も「社員やスタッフの人件費を削るなどの企業努力で会費水準を維持しろ」なんてことは言いませんよ。

あるいは、光熱費の高騰を理由にしてしまうと電気代やらが下がった日に値下げし直さなければならないから、それを嫌がったとか?それはそれで不誠実な気がしますが…。

私はエグザスの頃から20年あまりコナミスポーツに通っていますが、経営者は頭の中身も体育会系そのものなのか、前々から「上が決めたことは下の者はもちろん、客にしても誰もが承諾すべし」的な強引さが見られます。ほとんど毎回が「こういう理由なので、恐れ入りますが変更させていただきます」ではなく、理由も告げずに「こう変えると決めたから黙って従ってください」なのですよね。

そうは言ってもフィットネスやジムワークを日課にしている人は少々の不都合では退会できないけど、値上がりを機に他社に乗り換えるってのはアリです。

新百合ヶ丘に限って言えば、他にもティップネスやハイパーフィットネスやビクラムヨガもあるし、もし他社が乗り換え割引なんてサービスを始めれば、なびく人も少なくないかも。

ダイビング廃業の件もそうだけど、どうも現在のコナミスポーツの経営陣は、先々自分たちの首を締め兼ねない、客の反感を買う拙い経営判断を繰り返しているように思えてなりません。田中富美明社長、よくこの文面でGoサインを出したもんだ…。

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コナミカードが意外に使えそうな件

KONAMI-JACCS-MastarCard個人でコナミスポーツに入会すると原則としてクレジットカード(JACCSのVISA、MastarCard、JCB)を作らされます。年会費は無料ですが、コナミスポーツを退会すると年会費が発生するので、その場合は即刻解約するべきですね。

交渉次第ではカードを作らず銀行引き落としなどの支払いを指定できるようです。

私もコナミスポーツの支払いのためだけのクレジットカードを不本意に思いつつも惰性で持ち続けてきたのですが、今さらながら良い使い道を見つけました

まずはポイントの利用。毎月の会費支払いで貯まったポイント(200ポイント以上100ポイント単位)はJALマイル(1ポイント→2.5マイル)またはANAのマイル(1ポイント→3マイル)に移行できるようです。

また、私のコナミカードはJACCS MastarCard。そして私がダイビングツアーで利用することが多いワールドエクスプローラーの支払いはVISAもしくはMastarCard限定。残念ながら私のメインのANA JCBカードは使えないものの、代わりにコナミカードで払えば後々ポイントをANAマイルに移行できます。マイルへの還元率はANA JCBカードより低いとしても、捨てるよりはずっといいです。

さらにはJACCSカードには海外旅行障害保険が付帯されていますね。傷害治療費用が最高200万円、携行品損害が最高20万円です。ちなみにANAカードは年会費の安い一般カード(年会費2,100円)ではなくワイドカード(年会費7,612円)に入会しておかないとまともな保証は受けられないようです。

私は昨年セブ島の南端のリロアンで口元を怪我し、ネグロス島の救急病院で縫合手術を受けました。
このときは三菱東京UFJのVISAカードで払っていたため付帯の保険が下りたのですが、こちらのカードのポイントはJALマイレージにしか移行できません。

というわけで、コナミのクレジットカードはコナミの月会費ならびに海外旅行代金に使うのが良さそうです。

もちろんANAカードをJCBではなくVISAかMastarCardで、かつワイドカードにしていれば、その必要はないかもしれませんが。

でも今となっては国内旅行にはジェットスターやエアアジアを使って、ポイントはマイルではなくTポイントなんかに割り当てた方がお得かも。


追記:

後で調べたらJACCSカードは持っているだけで海外旅行保険が適用されるそうです。ならば旅行費用は好きなカードで払ってもいいわけですね。コナミカードもありがたいな。


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借金おっかねぇ

私は見たことのないアニメの類いはなるべく見ないようにしています。続きが気になってしまうから。

でも連休なんかがあるとJ:COMをザッピングしてる内に印象的なシーンに当たって、うっかり見入ってしまうのですよね。そして全エピソードを見なければ気が済まなくなると。今年の正月は『夏目友人帳』でした。そしてゴールデンウイークは『賭博黙示録カイジ』。

博多の東急ハンズでは夏目友人帳のニャンコ先生グッズがたくさん売ってました。地元だしな(正確には熊本ですね)

逆境無頼カイジなるほどカイジは実写映画化もされるだけあって物語としては面白いのですが、主人公のカイジが借金と博打で芋づる式に身を持ち崩していく様(大勝負ではしっかり勝つのに…)は、おっかなくも感じます。私はギャンブルには関心がないし、あっても現実にはあれほどの恐ろしいことは起こり得ないにせよ、大きな借金が人々の心に少なからずプレッシャーを与えるのも事実なので。

身近なところでは住宅ローン。人生も中盤ともなると同年代の友人知人の中には住宅ローンを持った人がたくさんいたりします。地方出身だったり、都合のいい実家を持たない者にとっては一大テーマなのだし、終の住み処を得んとする、まことに堅実な生き方です。

それに「賃貸住宅の家賃を払い続けるくらいなら手に入れたい」という考え方も解らなくはないです。近年は独身女性が20代、30代の内からマンションを購入するケースが増えていると聞ききますが、それも良いでしょう。

でも、私はこの先「大きなローンを抱えていたら負け」っぽいことになりそうな気がするのですよね。いや「負け」という言いかたは不適切か。「これまで以上に窮屈な生き方を強いられ兼ねない」と言い換えましょう。

例えば最近長期金利が上がりかけました。一応落ち着いたものの、この先の上昇は避けられないとも言われています。そして住宅ローンの9割は変動金利で借りてるそうで。その立場にある人は要警戒ですね。

一般的にインフレ下では借金の負担感は軽くなるものですが、それは経済の成長があってこそ。悲しいかな、この国では既得権を損なう改革は遅々として進まないので、社会保険料や電気代は上がる一方だし、円安で輸入物価も先行して上がり、来春には消費税も増税される予定。歴史上、不況下の増税で経済が良くなった前例はないので、アベノミクス景気とやらも人々の懐が潤う前に腰折れする可能性は十分に考えられます。というか、きっとそうなるのではないかと。

新産業の芽もことごとく摘み、実質破綻状態の東電の競争相手すら未だ現れないこの国が消費増税を急ぐのは自殺行為だ。

他にも今後は製造業界が縮小してサービス業の従事者が増えていきますが、新しい商業ビルが建ってもテナントの顔ぶれは組み合わせが違うだけでどこも似通っています。ってことは企業間の競争も起こりにくいので、グローバル化うんぬんを抜きにしてもユニクロの柳井さんが言う「わずかな年収2千万円と大勢の100万円の層に別れる」という未来にじわじわと近づいていくことでしょう。不本意でも、より低収入の業種、職種への転職を余儀なくされる人が多くなります。

そうして所得が大きく減ろうものならローン返済にも窮することに。急場凌ぎの借り入れが膨らもうものなら、カイジのように命がけのギャンブルに手を染めて奈落の底に…。まあ、その前に破産か。

アメリカのように不動産自体を手放せば残りのローン返済も免除されるシステムなら話はいくぶん単純なのですが、日本は脱落者を容赦なく叩く社会なので…。

もっとも置かれた境遇と考え方は人それぞれ。たとえ不況下でも堅調な企業や職種は多々あり、順調に所得を伸ばせる優秀な人々も少なからずいるわけだから。

でも私には「持たない生き方」の方が性に合っています。どんな経済環境下でも他者との競争に勝ち、十分かつ安定的な所得を得続ける自身なんかないし、いつまでも現役として働いていたいとも思わないので。何十年分もの借金額と所得を減すわけにはいかない重圧、そして繰り上げ返済に躍起になる人生なんてとても耐えられそうにありません。

それに、あと20年も経った頃には人口減によって不動産はまばらに余っていそうだし、そうなっていく過程で資産価値も二極化することを考えれば、私でも手を出せそうな郊外や中古の物件は微妙です。いよいよ沖縄かフィリピンあたりに移住すべく売るか貸すかしようにも、満足に値がつかないなんてことは十分あり得ます。

うん、そういうわけで今後も住宅購入なんかは考えずダイビングに行くことにします。その時々で分相応の生活ができるのが持たない生き方の利点ですよね。