OS X Lionの導入、法人ユーザはどうすればいいの?

Mac OS X Lion改めOS X Lion。7月の発売らしいので早ければ来週末にもリリースされる可能性があります。4週後かもしれませんが。

私はMac OSがバージョンアップされたら毎回バックアップを取った上で即日クリアインストールしています。今回もそうするつもりなのですが、Mac App Store経由で売られるとのことでふと気になったことが。「法人ユーザはどうすればいいの?」と。

個人所有のMac向けには自身のApple IDで購入できます。ちなみに私の現役機種はiMac ’27とMacBook Air ’10の2台なのですが、今回から2台分のライセンスを買う必要もなくなりますね。

でも、企業の場合はどうなるのでしょうか。いろいろと疑問が湧いてきます。

  • 法人のApple IDが必要?
  • 法人名義のクレジットカードって作れたっけ?
  • 一つのアカウントで何台までインストール可能?

パッケージ版を売らないとすれば、解決方法はこれかな。

  • 2,600円のiTunes Apps カードを購入する

従来のiTunes Apps Card(3,000円)だと400円余らせてしまうので、Appleはこんな感じのデザインの新しいカードを発売するのではないでしょうか。

iTunes Apps Cardのイメージ図

法人はアップグレードしたいMacの台数分だけカードを買えばいいと。

ただし、法人個人に関わらずMac App Store経由が前提なので、Leopard止まりだった場合はSnow Leopardも買う必要があるかもしれません。

LionのSafariは快適

先週、Mac OS X Lion Developer Preview 2が配布となりました。

Lionの新機能などについて詳しく書くことはできませんが、Safariが久々に軽くなっていますね。というのもここ半年かそこらSnow LeopardのSafariは異様に遅く(やたらと処理がつっかえる感じ)、たまりかねてGoogle Chromeに乗り換えたくらいなのですが、Apple純正のブラウザ一本で行ければそれに越したことはありません。

製品版のSafariもぜひこうであってもらいたいものです。

懐かしのMac互換機に思いを馳せる

私の家の押し入れの角に大きな箱が二つあります。一つはパソコン、もう一つが17インチCRTモニタです。押し入れにはまだ余裕があるものの、今後使うあてもなく無駄に空間を占めているので、この際捨てようかと。

通常、PC類の廃棄には費用がかかりますが、最近では無料回収業者もあるようです。なるほど、古い機械ほど希少金属をふんだんに使っている傾向があるため成り立つのだそうで。都市鉱山ってやつですね。

ちなみにパソコンの方は知る人ぞ知るAkia製Mac互換機。13年くらい前、Macにはサードパーティ製互換機があったのですよね。ジョブズがAppleに返り咲いてすぐに止めさせちゃいましたが、当時、本家よりちょっと高性能なものが割安に買えたので飛びついたのを覚えています。HDDが80MB、RAMも4MBぐらいで約50万円だったかな。

思い起こせばあの頃のAppleは最悪の状況でした。Windowsに押されてシェアは激減し、起死回生策だった互換機路線も自分たちの首を絞める始末。しかも次世代OSの開発もことごとく頓挫し、ほとんど命運は尽きたかという有り様でした。振り返るに、もしあのタイミングでジョブズがNeXT STEPを引っさげて復帰していなければ、Appleの歴史は前世紀中に終わっていましたね。差し当たりMac互換機はAppleにとっては「封印したい過去」みたいなものでしょうか。名残惜しいけど、もう起動もしないので捨てちゃいます。

Lion始めました

新しいMacBook ProとともにMac OS X 10.7 Lionのプレリリース版が登場しました。

Appleの新製品は火曜日に発表されるのが常でしたが、今回は闘病中のスティーブ・ジョブズにエールを贈るべく彼の誕生日2月24日にしたようですね。もっとも新型iPadの発表は3月2日で水曜日。もう曜日は固定されないのかもしれません。

さて、そのLion。私もさっそくインストールしてみました。印象は「大して変わっていないようで、実は大きく変わっているなぁ」です。あまり詳しいことを書くわけにはいかないので、既に公開されている情報を元に説明すると、操作がかなりiOSっぽくなっています

中でも顕著なのはマウスやトラックパッドを使った画面スクロール。旧来、縦長のウインドウの表示しきれない下の方を見たい場合、ホイール/トラックパッドを上から下に操作していましたが、Lionでは逆、下から上になります。そう、iPhoneやiPadと同じ操作です。でも、iPadでは自然にできていることでもパソコンでやるとかなり違和感があるのですよね。慣れるのに時間がかかりそう。Adobe Illustrator のCS4→CS5のときのような苦しみ(?)を皆が味わうことになるのか…。

他にも大きく変わった点は、OSがアプリケーションとして提供されたことでしょう。Lionのプレリリース版はMac App Store経由で手に入れるのですが、これまでのようにOSのインストールに外部メディアは必要なく、ディスク上に置いたままアプリのように起動するだけです。というか、DVDに焼いてからインストールを試みたら失敗しました。おそらくインストールに先駆けてデータを展開する場所が必要なのでしょう。でも、確かにこの仕様ならMac App Storeで販売できますね。Lionの店頭パッケージは販売されないのかもしれません。まあ、さすがにインストーラアプリが入ったディスクをフォーマットしてのインストールはできないようですが。

それから新機能のAirDropにも注目。ワイヤレスのファイル転送の仕組みですね。何の設定も要らず、あたかもアメフトでQBがレシーバーを探してパスを投げるときのように、待ち構えた(同じくAirDropを動かしている)誰かのマシンにファイルを送りつけることができます。受け手は受け取らずに辞退することも可能です。先々AirDropのiPhoneアプリも登場すれば、iPhone → Macのデータ転送はかなり楽になりそうです。

もう一つ、大きく印象が変わったのがデスクトップピクチャ。デフォルトは富士山の写真になったようです。なぜ富士が選ばれたのかは解りませんが、宇宙の絵の後継として霊峰が相応しいとされたのかもしれません。

細かいところはたくさん変わっているのですが、守秘義務契約に触れてもいけませんし、夏の発売までには変わることもあるでしょうから、このあたりに留めておくことにします。

Mac App Storeの返品のその後

あきらめかけていたMac App Storeでの返品が利き、クレジットカードの引き落としが無くなったわけですが、その後の報告を。

半月ぶりにMac App Storeを起動してみたところ、購入履歴の中にはAppe Remote Desktopが「インストール済みとして」残ったままです。アプリを削除してみたら「インストール」ボタンに変わります。どうやら今回の購入のキャンセルは引き落としだけの処置で、それ以外の情報、例えばApple IDと購入履歴の紐付けを変更するものではないようです。

だったら返品後も違法に使おうと思えば使えますね。もちろん私はやりませが。

いや、ひょっとしたら新たに何かを購入するとクライアント側の情報も更新されるといったことなのかもしれませんが。

まあ、Store外購入アプリの認識なども含めて、Mac App Storeにはもう少し進化してもらいたいところです。