水中では死ぬほど咽が渇く

私は喉が渇きやすい体質です。ダイバーの間では昔から「飴ちゃんを持参する」「ゼリー飲料の容器を持ち込む」といった工夫がなされてきましたが、私はApoloのbio-filterを愛用しています。ちなみにmicオリジナルの黒モデルです。

bio-filterとはスポンジ状のフィルタが入ったアルミ製の容器で、ファーストステージとレギュレータホースを中継するように接続して使います。エントリ前に毎回専用の注水器を使って注水穴から注水し(このときエアーが通っていると圧で注水機のノズルが吹っ飛ばされてしまうので要注意)、給水された水はスポンジに染み渡って、しばらくの間タンクからの乾燥したエアーに湿り気を与えてくれます。

そう、しばらくの間だけ…。その時々でも違うのですが、私の場合、bio-filterを使っても早い時ではエントリ後20分もすると口の中がカラカラになって海中で咳き込み始め、その後はもう大変です。海から上がると涙目になってゲーゲーえづきます。元来私は暑がりなため皆が言うように冷えでストレスを感じることはない(水温20度でも3mmウエットで余裕)のですが、このドライマウスには往生しています。というか、暑がりな体質(内蔵体温が高め?)だからこそ口腔内が乾きやすいのかもしれません。発売元のApolloさんには、手持ちのbio-filterと2連結して2倍の水分を供給できる拡張ボディ(こなんな風に使う↓)を販売してほしいと切に願います。

Bio Filter

Sea Pompそうそう、以前は喉乾き対策としてシーポンプなるアイディアグッズ(→)を愛用していました。

こちらはレギュレータホースの付け根に手榴弾型の水筒を取り付け、ホースに沿わせたチューブを通して水中で水を飲もうというもの。給水のための穴が空いた専用のマウスピースには押しボタンが付いていて、押すと少量の水が飛び出てくる仕組みです。

これは非常に重宝しました。湿り気のある空気ではなく、水そのものが得られたので。あるとき水の代わりにさんぴん茶を入れてみたら、えらく苦くて参りましたが…。

ただし、それほど便利だったシーポンプにも欠点がありました。水筒とマウスピースを繋ぐチューブがプラスチックだったため、収納時などに折れて破損しやすかったのです。そうして穴が開いてしまえば、水筒の水ではなく海水が供給されてしまいます。メンテナンスキットを購入して取り替えたりもしましたが、あの素材では破損するのも時間の問題でした。結局、定番商品として生き残ることは無く、いまでは入手困難なようです。

私のような咽乾きダイバーがどれくらいいるか解らないのですが、誰か「BCDの胸あたりに付けられて、吸った分だけ水が出て、蓋をしなくても海水が入らない逆流防止ストローが付いたダイビング用水筒」を開発してもらえませんかね?

理想のiPadケース

私はiPadをTUNEFOLIO for iPad(ホワイト)に入れて使っています。iPadを買った当初、むき出しで使っていたら地面に落として、へりに傷をつけてしまったので。ちなみにその傷物(?)のiPadは使用開始から一ヶ月経った頃に画面が映らなくなったため、渋谷のAppleストアで新品に交換してもらったので上手い具合に代替わりしました。当時は今よりも品薄でしたが、故障と見るや即座に茶色い箱に入った交換用のiPadを出してきてくれました。Appleストアのサポート体制は完璧に近いと思います。

さて、私がこのケースを選んだのは以下の理由から。

  • 白がある
  • ストラップが付いている
  • スタンドになる

ただし、意気込んで買ってはみたものの不満な点も見つかりました。これらの不満店を解消したiPadケースが私にとっての理想です。

▼スタンド状にiPadを立てる仕組みが貧弱

このケースが採用している仕組みはスタンド下部に付いた黒いベルクロ(マジックテープ)風のかすかなトゲトゲ(↓写真の手前の黒い部分)を土台部分の布地に突き立てる方法です。

ベルクロ風のトゲトゲのアップ

そのため角度を自由に調整できるのですが、ちょっとした弾みでトゲが外れるため、ズルッとすべって角度がずれてしまいます。はっきり言って設計ミスですね。

▼iPadがずり下がる

このケースではiPadは単に袋状の箇所に挿入しているだけです。しかも締めつけが緩い上、スタンド状に立てた場合は挿入口が下になります。そのため往々にしてiPadがずり下がり、ホームボタンと切り欠きの位置が揃わず不細工です。iPadの下端もはみ出します。

ケースのスタンド状態

挿入口にファスナーを付けるなりして、しっかり固定できるようにしてくれれば良かったものを。

▼ポケットが無い

この点は実に惜しいと思います。iPadが最も活躍する場面の一つは飛行機に乗っているときなので、パスポート/航空券/ボールペンをしっかりホールドできるポケットなりホルダーなりが設けられていれば、機内持ち込みの荷物がスッキリしたでしょう。

ダイコンを安く買う方法

UWATEC Old Aladin以前はUWATECのAladinというダイブコンピュータ(→のゲージ埋め込みタイプ)を使っていたのですが、発売が20年も前の製品。無駄にデカくて邪魔なので電池切れのタイミングで買い替えることにしました。

新たに選んだ機種はMares Nemo Sport。曲線の滑らかさが私の好みに合致したから。

nemo sport

ただしお値段は当時8万円前後だったと記憶しています。貧乏な私には結構大きな額です。そこで迷わず個人輸入を。米国の販売店だと$400くらいで売ってましたので。

注文から到着まで数週間かかったものの、直後のパラオ行きになんとか間に合いました。当然、同梱されたマニュアルは英語なわけですが、残圧計の時とは違って水深がフィート/インチで表示されるといったことはなく、ちゃんとメートルの数字が出ますので特に問題なし。$225と手数料だか関税だかが3,000円ほどかかったけど当時のレートで計4万円くらいで収まりました。

海外流通モデルなので国内で電池交換ができるかは解らないえど、できないならまた同じやり方で買えばよかろうと。円高の今なら当時よりかなり安く購入できます。

あ、でも販売店で国内流通品を買った方が使い方のアドバイスなども受けられるので、冒険したくない人はそうすべきですね。

機材軽量化計画

多くのダイバーにとって悩ましいのが飛行機に預ける荷物の重量制限。例えば私がよく利用するフィリピン航空は一人20Kgまでです(有料のスポーツプラスに入会すれば緩和され流けど)。

成田発の往路は寛容でも外国からの復路は厳格というパターンは多々あります。一般的な機材一式は15Kg前後だろうから、プロテックス(8.4Kg)あたりを利用していれば簡単にオーバーしますね。超過料金を払うのもシャクなので、BCDをはおりレギュレータを首に巻いて「これはファッションだ」と言い張ってシートに座る…というのは昔先輩ダイバーから聞かされたジョーク。でも機材一式はなるべく軽くしたいところです。

と言うことで数年前、まずオクトパスを外しました。私のインフレータにはAir2を付けてあるので、他者がエア切れになった場合はレギューレータの方を渡し、自身はAir2から空気を吸うことになります。

次にゲージ。私が最初に買ったのはコンパス&残圧計&ダイブコンピュータが付いた大きめのもの。今でこそダイコンはリストタイプが当たり前だけど、私が潜り始めた93年頃はゲージのゴムカバー内に埋まっていたりしたものです。で、数年前、使っていたダイコンの電池が切れたのを機にゲージを残圧計のみのものに替えました。

購入に当ってはサイズが小さく見栄えが好みに合うものを探したところ、Cressi-SubのMini Pressure Gaugeを発見。

Cressi-Sub Mini Pressure Gauge

ただし、その時点では日本国内で流通していなかったので米国の販売店から個人輸入。貧乏性な私は時々この買い方をします。なにしろダイビング機材はアメリカで買うとけっこう安かったりするので。ちなみにこのときのMini Pressure Gauge(Mini SPG)は$74.99でした。

そして後日、届いた残圧計を見てびっくり。目盛りの数字に3000やら4000など見慣れない数字が…。

Cressi-Sub Mini Pressure Gauge US Model

どうやらPSI(立法インチ)という単位らしいのです。なるほど米国ではそれが当たり前なのでしょう。少し面食らったものの、違うのは単位だけなので気にせず使うことにしました。大まかに言うと3000psiが約200barなので1500psiが100bar、そして1000が70に相当。針がレッドゾーンに差し掛かれば50未満で要注意。これくらいが判断できれば事足ります。

なお、Mini Pressure Gauge(bar仕様)は後日、日本でも発売が開始されました。

オクトパスとゲージで合計1Kgぐらい軽くなったかな。意外に微々たる軽量化でした…。