たばこ税の大増税は自業自得でもあるよなあ

成田空港でリムジンバスを待っていると喫煙室の外で喫煙している人が結構目に付きます。あるときなどは若い女性が喫煙室の引き戸が閉まらないよう背中で押さえつつ、半身を外に出して吸っていました。アホな奴もいるものです。それって「さあ、また値上げするなり喫煙者への締めつけをきつくしてくれ」と言っているも同然じゃないですか。

喫煙者自身が辛いと思うほどのたばこの煙や匂いなら吸わない人はもっと不快に思うわけで、それが政治家を動かし、条例なり法律となって跳ね返ります。これを避けるには吸わない人を巻き込まないように配慮するしかありません。

その意味では今月からの大増税にしてもJTの戦略ミスによるところが大きいと言えましょう。一年前の時点で日本のたばこの販売価格は諸外国よりもかなり安かったので値上げの余地は大でした。ならばJTが自主的に50円なり100円なり値上げして、喫煙者に還元すべく喫煙設備の拡充や飲食店の分煙に回せばよかったものを、それをしなかったために無慈悲な100円超規模の大増税が科され、しかもその税収増分は相変わらず納得のいかない使途に使わてしまうわけです。先の成田の喫煙所にしても、ちゃんとお金をかけて空調と脱臭を良くしていれば喫煙者とて中で吸うはずで、嫌煙者のひんしゅくを買うことも無かったでしょうに。

増税が最もリーズナブルかつ効果的な喫煙抑制策なので、未だに歩きたばこを憚らなかったり所定の喫煙場所を外れて吸ってしまう愚かな喫煙者にとって大増税は自業自得。いや、それだけでなく良識的な喫煙者をも巻き添えにしてしまう点は罪作りです。

ちなみに喫煙関連で私が見かけた最もエグい光景は、十数年前の改修前のグアム空港でのこと。当時、新たな法律の施行で喫煙場所がなくなってたらしいのですが、誰かが男性用トイレで吸ってお咎めがなかったらしく、いつしか若い女性までもが男性用トイレに踏み入り、我々が用を足している背後で紫煙をふかすという有り様。中毒になると見境もなくなるのですね。

マクタンの海 Oct ’10

初日の午前は海の色がグリーン、海底がライトグレーの泥(パラオのミルキーウェイみたいな感触)というマニアックなポイントでのダイビング。

一本目、エントリ直後に水深36mのあたりでハゼ類を探し、その後は深度を上げながらの80minコース。「ダイコンにDECOが出るのが前提。適切に対処しようね」というビギナーがいるときには無理な潜水スタイル。 二本目もいくらか最大水深を浅く取るものの似た感じ。南国リゾートに来ておきながら関東だか伊豆だかのような色合いの海に潜るのも何ですが、これはこれで楽しいのですよね。

その後は、ヒルトゥガンやコルドヴァ、タンブリといった定番の青い海。両日とも魚派のカメラチームだったため、ストップがかかるまで延々と岩陰なんぞを探り続けます。 結局二日間6ダイブで合計400minぐらい潜ってました。ブリーフィングでは「エントリ後、海底集合」と言いつつも、実際には皆潜行した途端に散らばりますしね。

でも、先々週と今回、どちらも晴天で風はなく海面はペタペタだったものの、水中ではやや流れがあり、少々濁りが入っていました。季節柄ですかね。同じマクタン島近辺の海でも、6月や7月の方が透明度が高かった印象があります。

そして今回、別段レアな被写体も見なかったこともあり、ウミウシの写真を多く撮りました。これも練習練習。ウミウシって動かないのに写真に撮るのが案外難しかったりするのですよね。光が強いと色が白く飛んだり、レンズポートの影が出たり、触角ではなくエラにピントが合っていたり…。

サラサウミウシ
何か上手く撮れてない…
ミゾレウミウシ1
ポーズはいいけどピントがエラにいってるし、顔に影が出ちゃって…
キカモヨウウミウシ
悪くないかな…
ミゾレウミウシ2
今回のベストショットはこれ。 横長な画角を活用しながら触覚にピントが合っててエラと背景はぼかしたオーソドックスな一枚。 コンデジでこんなのがコンスタントに撮れるようになれば一人前かな
サフランイロウミウシ?
産卵中のサフランイロウミウシ。 出来栄えはイマイチだけど、この子はとにかくかわいかった…

リゾートホテル評(コンチキリゾート・スタンダードルーム編)

私はマクタン島では毎回泊まるホテルを変えているのですが、今回はレアなコンチキリゾートを選びました。なにしろレギュレータ回収の旅です。そして行きつけのダイビングショップはコンチキリゾートのエリア内に併設されていて、歩いて30秒の距離。もう何を忘れてもOK。すぐに取りに行かれます。

でもホテルとしてのコンチキリゾートにはカルチャーショックを受けますね。まず到着日の19時ごろにチェックインしようとしたらフロントが無人状態。こちらのホテルが初めてだったツアーガイドがおろおろしているところ、ダイビングショップの女性スタッフが来てフロントスタッフを呼んできてくれました。

次にお部屋。スタンダードルームは平屋作りでちょっとリゾートホテルらしからぬ建物の一室。

コンチキリゾート・スタンダードルームの建物

割り当てられた3号室の内装は4m x 3mぐらいの板張りの部屋にダブルベッド(一人利用なので)とエアコン、テーブル、ロッカー、読書灯だけの質素な作り。

内装1 内装2

バスルームにはバスタブがないものの、お湯はしっかり出ます。トイレの排水もしっかりしていたので意外に快適に過ごせる感じです。

水周り

聞いた話だとデラックスルームの方にはテレビや冷蔵庫、バスタブがついているそうですが、旅先でそれらを必要としない私にとってはスタンダードで十分でした。

次に朝食メニュー。離れのこぢんまりしたレストランにて。よく解らないのでメニューの一番上に書かれていた「Continental Breakfast」を頼むと出てきたのがこちら。

朝食1

寂しい…。ビュッフェなら私はこの5倍は食べますので。ま、130ペソ(約260円)だそうですから、ホテルだとこんなもんか。ちなみに黄色い液体はマンゴーシェイクでした。

で、次の日はもっとボリュームのあるものを食べようと思い、頼んだのが「German Breakfast」と「Scrambled eggs & Bacon」。

朝食2

でも切らしてたのでしょうか、目玉焼きの横には期待したソーセージではなくベーコンが盛られていて(右のお皿)、おかげでベーコンばっかりの朝食になってしまいました。いいんですけどね。

そして何とものどかなのがチェックアウトのシステム。帰国前日の夕方、敷地内を歩いているとフロントから「Excuse me Sir」と呼び止められ、「外に飯食いに行くのか?ならば何時に戻ってくる?」という問いかけ。私が怪訝に思っていると、どうやら精算してくれということらしかったので、その場で朝食x2の計400ペソを払いました。

で、翌朝5:00のピックアップ時。またもやフロントは無人状態。なるほど、前夜の内に精算を済ませたので翌日の早朝勤務がなくなったのでしょう。おまけに門のガードマンも不在。さすがのフィリピン人ツアーガイドもこれらには驚いていました。

セブ、マクタン島のリゾートホテルには我々日本人が考える国際水準にあれこれ及ばないところも多いのですが、このコンチキリゾートのユニークさは群を抜いていますね。そのルーズなルールも把握できたので、いつかまた利用しようかな。

フィリピン航空だからしかたがないか

実は9月の連休にセブのマクタン島に潜りに行った際、ダイビングショップの干場にレギュレータを忘れてきてしまいました。気付いたのは帰国日の朝、スーツケースにパッケージングしている際に同室の連れに「それで20kgに収まるの?」と訊かれ、「いっつも収まんないからレギュを手荷物に入れとくんだよ」と答えたとき。

その日、電話して空港に届けてもらうにはもう時間がなかったものの、ずいぶん馴染みのショップなので、日本に送ってもらうなり次のゲストの帰国時に託してもらうなんてこともできたのですが、ちょうど2週間後にまた三連休があったので、じゃあもう一回行こうかと。セブ旅行は比較的安いですしね。おかげで先週の大瀬崎はレンタルレギュとレンタルBC(ショップにAir2対応の中圧ホースが置いてなかったので…)で潜る羽目に…。

というわけで今回はレギュレータ回収の旅。ただし3連休で、かつツアーの手配が2週間を切っていたので、第一希望だった10月8日(金)~11日(月)ではエアーが取れず、10月9日(土)~12日(火)の日程を余儀なくされました。この二つ、何が違うかというと飛行機の経路。土曜日と月曜日は成田←→セブ間の直行便がないためマニラ経由になってしまいます。

そして私見では、行きが直行便(成田14:30発)で帰りがマニラ経由(セブ11:35頃発の国内線)が理想です。どちらも早起きしなくてすみますので。逆に最悪なのは行きがマニラ経由(成田9:30発)で帰りが直行便(セブ8:15発)というパターン。どちらも朝5時前には起きなければならないので結構しんどかったりします。で、今回はその最悪の巡り合わせでした。

しかもそれらの時刻はすべて目安。ツアー案内には往路マニラ15:00発とあったところが実際には16:00に。もっともあの国で一時間の遅れなど可愛いものかもしれませんけど。でも、17時過ぎにはホテルへのチェックインを済ませ、ダイビングショップに顔を出す約束をしていたので、マニラ空港からメールを飛ばし(昼間はスタッフが海に出ているので)、遅れて着いたセブ空港からも電話を入れるなどの対処に迫られました。

詳しい人に訊くとマニラ空港経由の運行はけっこう怪しくて、ずいぶん出発を待たされるときもあるのだとか。そうして日本への帰国が深夜に及ぼうものならその日のうちには帰れません。そういや6月に行ったときも帰国日の空港へのバスの中でツアーガイドが「マニラ→成田は飛ぶけど関西への便はキャンセルになったので、関西方面の人はマニラで一泊してもらいます」と言っていました。

ま、フィリピンだから、それで納得するしかないか。

ちなみに今回の機内食はこれでした。

行きの機内食

帰りの機内食

上が行き。ライス&パン&茶そばと相変わらずの炭水化物攻め。帰りはパスタの代わりに菓子パンとマンゴー。そんなに不味くはないですけどね。

MicrosoftがAdobeを買収?

まだ単なる噂、勝手な憶測の段階みたいですが、MicrosoftとAdobeの間で何らかの話し合いが持もたれたのは事実のようで。大した結論も出ないまま話が流れる可能性が一番高いのではないかと思いますが、買収ほど劇的な結論はなくとも、包括的な業務提携みたいな声明の発表にこぎ着けるぐらいのことはあるかもしれません。

実際、MicrosoftとAdobeには似た点もうかがえます。例えば、共にソフトウエア製品が肥大化しすぎて身動きが取れず、数年置きに小粒な機能追加とGUIを変更しただけのものを新バージョンといって売り出しているところなど…。

WindowsとCreative Suite、共に市場ではまだ堅調に支持されていますが、いつしか空気だか水だかのような「あって当たり前の存在」に祭り上げられ、両社のプレゼンスは低下するばかりの様にも見えます。その一方で、Appleは「もはやパソコン全盛の時代は終わり、スマートフォン、タブレット機の時代が来るんだ」というメッセージで人々を洗脳することに成功しつつあるようにも思えます。

そして厄介なことに、かつてのWindowsのポジションをGoogleのAndroidが占めるようになりました。この先パソコンよりも有望なカテゴリでトップ2の枠に入り損ねたMicrosoftが起死回生策を探しているのは間違いありません。

でもなぁ、Adobe CSの各製品群、Flash文化、PDF。どれを取り込んでみたところで、携帯デバイス向けの市場でGoogleを追い落とせるかは疑問です。FlashとSilverlightの一本化などということに意味があるものか。両者ともHTML5への注力は表明しているのですし。

ああ、両者が組めばMac版のOfficeとAdobe CSの販売を差し止めるという戦略的な方策は取れなくもないですが、時すでに遅し。Appleは軸足をiOS側に移していますし、ユーザから見てOfficeにしろAdobe CSにしろ現行バージョンのままでも、おそらく支障は出ないのですよね。

Micorosftは純粋にOSの出来栄えを地道にアピールしていくしかないように思います。Adobeは昨今のその雑な製品展開を改めないことには、やはり既存ユーザから見放され兼ねない(多くが申し合わせたかのようにアップグレードを控える)のではないかと。