OM-D用の水中ハウジングにはこちらを買うべし

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OM-Dの純正ハウジングがより魅力的に

今朝のNIKKEI NetによるとOlympusはSONYからの出資を受け入れると決めたそうで。提携先としてはミラーレスカメラで協業関係にあるPanasonicが有力視されていましたがSONYですか。確かに同じ規格を採用する一見相性の良さそうなPanasonicとは重なる部分も多いわけで、Lumixとの兼ね合いから先々PENラインナップの縮小や淘汰を強いられ兼ねませんしね。だったら業務上の関係性が遠いSONYと組む方が、まだカメラ事業を持ったまま生き残れる可能性が高いと見たのかな。


私はミラーレスカメラがあまり好きではないのですが、Olympus OM-D E-M5にだけは魅かれます。最高速とうたうEVFの反応も良好だし、何といってもクラシカルな見た目が素晴らしいので。買うなら絶対シルバーですよね。

さて、OM-D用の水中ハウジング(水中プロテクター)としてはOlympus純正のPT-EP08が発売される予定です。

でも、このハウジングは微妙です。何がって2種類用意されているレンズポートPPO-E01(フォーサーズレンズ用)とPPO-EP01(マイクロフォーサーズレンズ用)はどちらもフラットポートなので。

せっかくフルHD動画も撮れるカメラなのだからフィッシュアイレンズを使いたいですよね。だったら当然ドームポートが欲しいところですが、残念ながら用意されていません。

というわけで、OM-Dを水中カメラとして使いたい人にはこちらをお勧めします。私も愛用しているNauticam製の水中ハウジングです。

NA-EM1 NA-EM1 Housing for Olympus OM-D E-M1 Camera FOR OLYMPUS OM-D E-M1 CAMERA

製品紹介ページのレンズポートバリエーションの説明には、

14-42mm標準ズームレンズのみならず、水中撮影に適しているパナソニック社製45mmマクロレンズや、8mmフィッシュアイレンズ等、様々なマイクロフォーサーズレンズに対応する豊富なポート群をラインナップしています。

とあります。そうですよね。確かに水中撮影向きなのはそのマクロレンズとフィッシュアイレンズの2本です。そしてこのハウジングにはフィッシュアイレンズ用のドームポートが用意されています。

NA EP100ドームポート
NA EP100ドームポート

しかもハウジングはアルミ合金製で耐水水深が100m。ちなみに純正品は45m。まあ、レジャーダイブでは滅多に45mまで潜らないはずですが、この手の製品は丈夫に越したことはないので。

そして圧巻は私も愛用しているスーパービューファインダが使えること。

Nauticam スーパービューファインダ

視度調整ができるので、これさえあれば先々老眼になっても安心。私はまだですが、いずれファインダが見られなくなるであろうことを見越して買って付けてあります。できれば一生ものとして付き合って行きたいので、今のうちから使い慣れていた方がいいと思うし。

なお、このハウジングの発売日は7月12日だそうです。仕事が遅いNauticamのことなのであてになりませんが、新宿の水中撮影機材専門店アンサーあたりで予約しておけば、純正ハウジングの発売(7月下旬予定)よりも早くOM-Dの水中カメラセットが組めるかも。


追記: 純正のハウジングはマイクロフォーサーズではなくフォーサーズ系のレンズポートと8mmフィッシュアイレンズなんかが使えるそうです。 関連エントリ:

OM-D用水中ハウジングの選び方 OM-Dの純正ハウジングがより魅力的に

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Photoshopがアホみたいに使い難くなった件

先月アップグレードしたPhotoshop CS6がとても使い難いです。原因は今回から導入された背景ウインドウ(私が勝手にそう呼んでます)のせい。

この通り、Photoshop CS6の初期状態は画像がタブで表示されるというもの。いわばアプリ内のフルスクリーンモードみたいな感じです。

タブ表示のPhotoshop CS6
タブ表示は見た目がスッキリするものの、1度に1個の画像しか表示できない

ただし、これでは複数の画像を見比べながら作業が出来ないので、環境設定でタブ表示を外します。するとこんな風に表示されます。

マルチウインドウ表示のPhotoshop CS6
昔ながらのウインドウ表示に設定したらこんな感じ

マルチウインドウ編集が復活しました。

でも困ったことにPhotoshop CS6ではすべての画像を閉じても背景のウインドウが表示されたままなのですよね。

背景ウインドウのみのPhotoshop CS6
すべての画像を閉じても背景のウインドウが残ってしまう

私の場合、Photoshopで画像を加工した後は、InDesignやIllustratorに切り替えてその画像を活用することが多いのですが、他のアプリのウインドウをクリックしようにもPhotoshop の背景ウインドウが邪魔してくれて。

背景ウインドウは上下を目一杯狭くリサイズして見通しを良くすることもできるのですが、その場合は新たに画像を開いた際に狭くなった背景ウインドウに合わせた小さなウインドウとして開かれるので、実用的なサイズに表示されるために何度も拡大してやる必要があります。面倒ったらありゃしない。おまけに現行バージョンは最大化ボタンの挙動がおかしいし。

と思って検索したところ、背景ウインドウをす方法を見つけてくれた人がおられました。感謝。ウインドウメニューのアプリケーションフレームですか。気付きませんでした。 Photoshop CS6自体は64bit化のおかげで以前のバージョンよりもサクサク動くので、これでストレスなく作業できます。

 

超・初心者向け『デジイチ水中写真 虎の巻(4) コンデジかデジイチか』

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沖縄の写真シリーズが終わったので、”誰かのためになるかも”の再開。

もしダイビングを始めてまだ日が浅く、水中カメラをコンパクトデジカメにするかデジタル一眼レフ/ミラーレスにするかで迷っている人がいれば、私は断然コンパクトデジカメを勧めます。その方が堅実かつ上達への近道だと思うので。

ミゾレウミウシ
ミゾレウミウシ ミゾレウミウシ。 コンデジでも頑張ればなかなかの作品が撮れます。 クローズアップレンズを使えば、動かない被写体にはとことん寄れて背景もそれなりにぼけるし

私の知人にも早い段階でデジイチによる水中カメラセットを手にした人が何人かいます。でも、そういう人はたいてい使いあぐねてそれっきりになているか、ただ漫然と撮っているだけだったりするのですよね。まさに宝の持ち腐れ。

前者は、自分が水中で何をどう撮りたいのかが固まる前に高価なセットを買ってしまったがために潰しが利かないパターン。ついつい「デジイチの方が高画質だから」「いずれ乗り換えるなら最初からデジイチにした方が良い」と買ってしまったはいいけど、陸上とは勝手が大きく違ったり単純にデカかったりで持て余してしまうと。

後者の場合は、単に見栄っぱりだったり「デジイチの方がいい写真が撮れる」と思い込んでいる感じですね。写真の出来栄え自体には関心がなく、デジイチで撮っていることに優越感や満足を得ているという。しかも、およそ水中向きではないズームレンズを使っていたりして。

ということなので、デジイチの購入を考えるにしても、できればコンデジを携えて100ダイブぐらい経験してからの方が良いと思います。その間、なるべくいろいろな海に出かけ、マクロからワイド、それに動画も撮ってみて、自身の指向性が見えてきたらそれに相応しいデジイチとハウジングのセットを検討するのがいいでしょう。比較的安価で何でもそれなりに撮れるのがコンデジの大きなメリットです。

ちなみに2012年6月時点で私が最もお勧めしたいコンデジはCanon PowerShot S100。センサーが大きく画質面で有利な上、水中でもマニュアルフォーカス操作が可能になっていて、それこそデジイチでマクロ撮影をする際のようなフォーカスの微調整ができます。

なお、コンデジでのマクロ撮影に使うクローズアップレンズは、将来デジイチに乗り換えることを考慮してM67シリーズ(INON製の場合)のものを買っておくと良いかも知れません。INONのレンズにはよりコンパクトな28LDや28ADといったシリーズもありますが、多くのデジイチ用ハウジングのレンズポートは67mmのレンズ対応なので、引き続き使えます。

超・初心者向けデジイチ水中写真入門(5) 使えるレンズの見分けかた >>

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Microsoftのタブレットは受け入れられるか?

米Microsoftがいわゆるタブレット機を発表しました。「Surface」の名称を使うのだそうな。先代のSurfaceはテーブル一体型だったのですがね。

Microsoft Surface
Microsoft Surface。 手前の薄型キーボードはマグネットによる着脱式。なるほど、その手はありかも。 タイピングの感触は解らないけど…。

さて、このSurfaceはいくつかの意味で興味深いです。一番の注目点は「iPadに張り合えるか」、そして二番目は「PCベンダーとの関係はどうなるのか?」。しかもこの二つは密接に関連しています。

先行発売されるモデルはARMアーキテクチャなので既存の膨大なWindowsアプリはそのままでは動かないはずですが、Microsoftは例によって「開発費は持つからアプリを移植して」の作戦でソフトウェアハウスを口説きまくっているので、遠からず対応アプリは増えるはず。よって鍵はARMで動くWindows RTがiPad並に使えるものになっているか。完成度と使い勝手の基本的な部分ですね。一応、ユーザーインターフェースのMetro UIは前評判が良いようです。

でも、それが仮に申し分ない完成度だったとしてもMicrosoft Surfaceが先行するApple iPadに追いすがれるかは何とも。というか私はかなり厳しいと見ています。それも絶望的に。なにしろ世間では「諸事情でMacは買いづらかったけどiPadなら積極的に導入できる」という企業や団体も多いので。Surfaceが発売される年末商戦までにはiPadの導入実績はさらに増えているし、Windowsのときとは打って変わって、買ってもらうには「あえて主流のiPadではない理由」が必要になるのでしょうから。

そしてSurfaceの先行きが厳しいと思うもう一つが、PCベンダーとの関係性が確実に悪くなるだろう点。これまでMicrosoft純正品のWindows PCはなかったのに今度はそれを出してきたわけです。PCメーカーにしてみれば、これまでは運命共同体だったはずの取引先が競争相手に変貌するわけです。しかも肝心のOSを一手に握っているというタチの悪さ…。

よってPCメーカー各社はApple、Google、Microsoftのどことどのように組むのか、あるいは組まずにビジネスを展開するのかを熟考することになります。ならばMicrosoftにしても、Windows PCのときのように陣営のパートナー企業の波及力を頼んで一気にシェアを拡大するという作戦は今回は取れそうにありません。

折しも今朝のNIKKEI NETにはこんな記事が出ていました。

NECや日立製作所など国内の企業70社は米アップルの製品の業務利用を促進する一般社団法人「iOSコンソーシアム」を21日に設立する。アプリケーションソフト(アプリ)を共同開発するほか、技術者も育成し、利便性を向上させる。

とのことです。ポストPC時代にMicrosftがパートナーとなり得ないと判断したかどうかは解りませんが、Surface投入までの何ヶ月かを無為に過ごすわけにもいかないので、各社とも既に実践可能であるiPad系に注力することにしたのでしょう。

もちろん国内外では事情が違うにしろ、結局、Microsoft Surfaceは「出遅れたこと」と「味方が少ないこと」がネックになり、かつ「iPadほど使いやすくなかった」が致命的で、大差でもってApple iPadの後塵を拝し続けることになるというのが現時点での私の予想です。

イソバナカクレエビの雌

イソバナカクレエビの雌
雄は透明らしいので、これは雌です

沖縄の写真もこれで最後かな。 イソバナカクレエビです。体長は7mmぐらいだったかと。

肉眼には蔓みたいに見えてたのはヒトデだったのですね。