人生初の手術

幸いなことに私はこれまで入院や手術(親不知を抜いたのは除く)を経験せずに生きて来られたのですが、とうとう手術を初体験しました。もっとも単に縫合した程度だけど。

唇付近に傷を負った際、自分では「口のあたりをちょっと切っただけだろう」と思っていたものの、マリンビレッジのYokoさんがすかさず病院の手配を始めました。どうやら傍目には大けがに見えていたようです。

そうして臨時雇いのバンジーさん(日本語の日常会話ができるフィリピン人女性。フィリピンでは短い時間単位で雇えるみたい)に連れられ、マリンビレッジすぐそばの定期船乗り場から対岸のネグロス島に移動。片道20分ぐらい。期せずして私にとってのフィリピンの有人島への上陸はこれで5島目となりました。マクタン、ルソン、セブ、レイテ、ネグロス。

SANTANDER 1号
定期連絡船(First Class)のSANTANDER Ⅰ号には第八たいゆうが使われていました

波止場からさらに車で10分あまり移動してドゥマゲッティ市の救急病院に到着。ここで傷口を縫ってもらうことに。

縫合担当は私服の年配男性ドクター(もちろんフィリピン人)。口だけぽっかり穴の空いた布を顔に掛けられ、カタコトの日本語を交えた英語で「イマカラ、Injection、Needle、イタイ、オーケェ?」とかと訊かれて、「OK」と答えると、口の横にチクリ。これが麻酔の注射だったはずですが、その後もチクリチクリが計8回。三度目からは毎回糸を引っ張る感触が伝わってきます。麻酔はほとんと効いてないようで。そんなものなんでしょうかね。病院慣れしてない私には、それが良い処置なのかどうかは解りませんが、まあ身を委ねるしかないので。

あとは抗生物質の錠剤と痛み止めの薬をもらってパンプボート(大型のバンカーボート)の定期船に乗って帰って来ました。

advil
宝石みたいな鎮痛剤のAdvil。 中を見たら試供品と書かれていました

大事に至らなかったので言えるのですが、不運は不運なりに異国の片田舎で人生初の手術的なことを施されるのは面白い経験だったかな。もちろんもう一回は御免だけど。抗生物質を飲むのは30年以上ぶりだなぁ。

それにしても、ここ1年は以前にはなかったような旅のトラブルが多い。不運なのか加齢で注意力が落ちたせいなのか…。ともかく何か幸運を呼び込まないとな。

リロアンでまさかのノーダイブ

セブ空港から陸路を3時間かけてようやく辿り着いたリロアンの地でのダビング初日の朝、ボート際のステッブで足を滑らせ、手をついた際の衝撃で自分の歯で 唇の右側を切ってしまいドクターストップ。あっけなくこの旅でのダイビングは無しってことが決定。せめて一日ぐらい潜りたかったなあ。

事故現場
事故現場。こうして見ると何てことない階段ですが…

体力はあり余っているのでダイビングがダメならシュノーケリングでも…、マウスピースが縫合跡に良くないならマスクとフィンだけのスキンダイブでも…と思ったものの、そもそも傷口を海に浸けてはいけないそうで。ここで無理をして感染症にでもなれば余計に尾を引くし、何かあればリゾートにも迷惑がかかるので自重しないとね。

そういうわけなので今回は水中の写真が一枚もありません。もし私の写真を楽しみにしてた人がいたらゴメンナサイ。まあ、セブにはちょいちょい行ってるんだから、リロアンにもいつかまた行こうと思います。やはりマクロ天国だし、フィリピン航空のマイレージもリピーターだとあっさり溜まるので。

負傷&ノーダイビングになったことは残念ですが、考えようによってはこの程度で済んで良かったなと。なにしろ他には特にダメージもないので。

折りしも私のダイビング仲間の一人がアクシデントで頚椎を痛めてリハビリ中です。聞くと最初はかなり深刻だったそうな。今でもまだ厳しいなりに回復途上なのが何よりで、いつかまた一緒に潜りに行きたいものです。

ああ、だったら全快後のダイビングはリロアンがいいんじゃないかな。私はリベンジしなければならないし、そもそもリロアンを薦めてくれたのが彼女だったから、そういう目的を励みにするのも良かろうと。まあ、先々の彼女の選択次第ですが。

うん、誰かと比べて言うのはどうかと思うけど、自分の怪我はあまり深刻ではないのが救いですね。けっこう縫う程の裂傷だった割に回復も妙に早く、すぐに熱いコーヒーも飲めて、病院で貰った痛み止めも要らなかったし。

Dreams come true ?

Dreams come true、言わずと知れた「夢は叶うものだ」という意味の英語。そして公言した方が夢は叶うと聞いたので、ここで書いておこうと思います。

今の私の夢はエビ・カニ類がメインの水中写真家になること。願わくば会社の仕事は早くセミリタイヤして、業務のスケジュールや休暇の都合を気にすることなく好き勝手に撮りに行かれるような。

エビ
エビ カクレエビの一種。よく見ると奥にももう一匹こちら向きに写っています
オランウータンクラブ
オランウータンクラブ。 周りの黄色いのはエビの幼生かな? せいぜい1mmかそこらなんで、撮ってるときはまったく気づきませんでした

とは言え、さすがに水中写真がありふれた現在では、それを本業にするのは難しそうですが、趣味の範疇から出なくても好きなものの写真を撮ることに人生の多くの時間を費やできるなら幸せです。

さしあたり、そのための写真の腕前の方は少しずつ向上していると思うものの、やっぱり先立つものが…。 エビ、飼おうかな…。

ダイビング旅行の必需品

私は日焼けが早い方で、南国の海で薄曇りの日が2日あれば現地在住の日本人の黒さに追いつけます。もちろん水膨れの類いになったこともありません。皮膚が強い方なのでしょう。ひたすら焼いても平気です。

とはいえ何のケアもなしだと早々に皮が剥けてボロボロになります。 というわけでダイビング旅行の必需品がこのローション。もちろんアロエベラ(日本で言うところの「アロエ」ってのは略称らしい)のやつです。他社製よりも大容量かつ安価なので重宝しています。

街のドラッグストアでも400円ぐらいで売ってたりしますが、夏以外は置いていない店も多いのでネットでまとめて取り寄せとくと良いですね。

ちょっと信じられない水中映像

Defending The Vandenberg

このエントリが公開される頃、私はセブ本島南端のリロアンにいます。ダイビング合宿です。きっとたくさん写真を撮っているはずですが、iPadで写真を加工するのは面倒だし(鳴り物入りで登場したiPhotoアプリも決して実用的とは言い難くて…)、通信事情の関係で満足にblogも更新できないかも。ということでしばらく予約投稿を。

何ヶ月か前に存在を知り、仲間内であれこれ話題になった水中映像です。この人たち、どうなっているんだか。

どこかにタンクとレギュレータを据え付けて吸気ポイントを設けているのかとも考えたけど、それではこの驚異的な機動力は発揮できないわけです。これだけ自在に動き回るには、やっぱ一息でないと肺や血管がえらいことになりますんで。