Lumix “世界最速” GH2

PanasonicからLumix GH2が発表されました。

Lumix GH2

「世界最速AF」とうたっている以上、先のSONY α55よりも速いのでしょうかね。なんだか西部劇の早撃ち比べみたい…。

基本的にミラーレス機はコンデジ同様コントラスト方式でAFを実現していて一眼レフ機が採用する位相方式よりもスピードで劣るはずなのですが、きっとその点は克服できたのしょうね。

ともかく私のようにこれから一眼レフに手を出そうという者にとっては、AFの速さ(もちろん的確さも)は重要な判断基準です。特に身動きが取りづらく被写体も逃げてしまいがちな水中では、「とりあえず被写体を液晶の真ん中に映して、おもむろにシャッターを押し込む」なんて撮り方が有効なら、見られる写真の歩留まりが上がりそうな気がします。もちろんライティングやら構図、寄りなど、向上させなければならないスキルは依然として存在するわけですが。

さて、GH2発売は10/29ですか。展示品が出たらさっそく試してみないと。プロカメラマンによるフィールドテストを踏まえた比較レビュー記事を読むのも楽しみです。

それから対応の水中ハウジングはSeatoolとINONが販売してくれるんじゃないかと期待してます。こちらは年明けかな。

コンセント変換の落とし穴

9/23日からのセブ行きに先立ち、連れの女性からドライヤーを持っていきたいと相談されました。なにしろマクタン島の安リゾートホテルにはドライヤーはおろか歯ブラシすら設置されていないところも多いのですよね。まあ、そこはフィリピンスタイルと割り切ることにしましょう。

さて、フィリピンはコンセントの形状こそ日本と同じですが電圧は240V。パソコンの電源やデジカメの充電器は総じて対応しているものの、日本のドライヤーなんぞを使った日には燃えてしまいます。で、変圧器の出番となるわけです。私は前にオーストラリアに行くときに買ったものを持っていたので、こちらを貸すことにしました。

変圧器

ただし、その変圧器の差し込みプラグは2本の円柱状の棒が出ているタイプ。欧州でよく使われている形状ですね。そのため変換プラグも必要となるのですが、ここに意外な盲点があったりします。

世界中の差し込み口に対応した万能型の変換プラグには、日本と同じ形の差し込みプラグを有していないものも少なくないようなので。そのため見慣れない形に変換することしかできず、北米やフィリピンなど日本と同じコンセント形状の国で使おうとした場合には愕然とすることになります。もちろん変圧器を介さない使用は無理。ちなみにパラオは110Vと電圧が近いため短時間なら日本の製品が使えるとも聞きますが、パラオのホテルにはたいていドライヤーはついているのですよね。

コンセント変換器で、私がオーストラリア行きのときに買った変換器もその手のマルチタイプ(オーストラリアのコンセントはハの字型なのでそれで良かった)でしたので、今回はその点を考慮して新しいものを調達することにしました。

選んだのはこちら。各種のプラグを日・米・比の並行二枚刃(Aタイプ)に戻すことも可能で、おまけにUSB端子も備えています。

もっとも、最初から日本と同じ形状の差し込みプラグを持った変圧器を買っておけば、変換プラグで苦労することもないのですがね。

最強のランヤード

前回のダイビングで愛用のスナッピーコイルが切れてしまったので、新しいのを調達することにしました。

大型量販店で展示見本を見比た末に選んだのはこれ。maresのLANYARD INOX SPIRALという商品です。あいにく通販では売ってないようでアフィリエイトを貼れないのですが。

LANYARD INOX SPIRAL

決め手はその丈夫そうな作り。半透明のコイル内にワイヤーが仕込まれているのです。

ランヤードのアップ

最近まで使っていたスナッピーコイルはコイル部分が樹脂製だったため、ひとたび傷が入ってしまうと切断されるのは時間の問題でした。いつの間にか愛用の装備品にさようなら、ということにも成りかねません。でも、この製品なら例え外側の半透明樹脂が破損してもワイヤーが健在なので、しっかり装キープし続けてくれるはずです。

商品選定にあたっては、当然ながら樹脂製コイルは避けるとして、 当初はリトラクター系(↓)を検討していました。

リトラクター

巻き取り式の紐なので、常にむき出しのコイルとは違ってかさ張りません。

ただし、陸上で不意に伸びた紐が急に戻ってきた場合には、指示棒の先っぽが顔面直撃なんてことになりそうなので止めときました。

NA-NEX5 housing for Sony NEX-5

昨日、NauticamのサイトにようやくαNEX-5用ハウジングNA-NEX5 housing for Sony NEX-5の写真がUPされました。 NA-NEX5 housing for Sony NEX-5 これまでのグレーのCAD画像とは違って、お馴染みのNauticam BLACKの筐体は見栄えがしますね。

NA-NEX5 housing with handle左の写真はオプションのグリップと光ファイバ接続アダプタを装着したところ。この写真だと光ファイバ接続アダプタはアクセサリシューに取り付ける感じでしょうか。確認できるカットがないのですが、その上部もシュー機構になっているのかな。じゃないと外付けのビデオライトをレンズと同じ方向に向けるために大仰なアーム展開が必要になるので。

また、意外というか意表を突かれたのは、Nikonos 35mmレンズと15mmレンズの装着写真があったこと。Nauticam製のコンバータを介してNEX-5用の標準レンズの代わりに装着するのでしょうか。それにしても今どきNikonos対応とは渋いなぁ。あ、今年の2月、パラオスポートで10年ぶりぐらいにNikonosを使っている人にお目にかかりました…。

NA-NEX5 housing with Nikonos Lens
Nikonos 35mmレンズ(左)とNikonos 15mmレンズ(右)

サイトにはNEX-5で撮った写真サンプルも掲載されています。使用レンズはNikonos 15mmまたはSony E18-55mmキットレンズ。あいにくNEXシリーズ特有のグリグリダイヤルで背景をぼかした写真が少なく、別段魅かれるショットはなかったのですが、私がよく撮る被写体と似通っているので、おそらくセブの海で撮ったのではないかと思います。Nauticam社がある香港からセブはキャセイパシフィックでひとっ飛びですし。

Sea&Sea FE 12mmレンズ
Sea&Sea FE 12mmレンズ

おう、こちらにも写真があります。これほどの浅瀬を泳ぐマンタの絵は初めて見ました。これまたSea&Sea FE 12mmレンズ装着ですか…。

低解像度の画像を見ての私の素人見解ですが、写真の出来栄えはCyber-shot HX5Vと大差ない感じじゃないかと。

それでもこのハウジングが先週の内に発売されていれば勢いで買っていたかも知れませんが、これらの写真を見せられては、その熱も冷めようというものです。NikonosやらSea&Seaやらの、もはや入手が不可能に近い骨董品的なレンズを使って撮った写真を見せられても…。ひょっとしてNEX-5用ハウジングの発売が延び延びになっているのは、現状2種類しかないNEX専用レンズだけでは期待したような絵が撮れなかったからじゃないかと勘ぐってしまいます。今のところオプションの67mmレンズアダプタへの言及もありませんし。それに、ひとたびα55を触ってしまうとNEX-5はコンデジに毛が生えた程度の代物に思えてしまいます。「一眼入門機」と「小型軽量一眼もどき」では雲泥の差がある感じです。

でもこれでNEX-5はパスすべきという意思が固まりました。Nauticamも11月17日からのDEMAショーに出店するので、その時にでもα55向けハウジングのプロトタイプが見られることを期待します。プロユース指向のNauticamはCanon EOS60DやNikon D7000あたりを優先させるかも知れませんが、そこはほら、オーソドックスな一眼タイプのハウジングにはノウハウの蓄積があるのだから、ちゃちゃっと作ってしまって…。

ACQUAPAZZA underwater housing

新進の水中ハウジングメーカーACQUAPAZZAにSONY α55のハウジングを出してくれるようリクエストしたところ、「面白そうだが、11月から本業が忙しくなるので開発はできないかも…」といった感じの返答をいただきました。彼らの本業というと自動車などの部品製造ですか。国内の製造業の空洞化が叫ばれる中、専念しなければならないほど本業が繁忙するのですから日本の産業にとっても良い話なのでしょう。

とは言え、発売が遅れているSONY αNEX-5用のハウジングをもって当面の開発計画がストップするのかもしれないのは、ダイバーにとっては残念な話です。老舗のSea&SeaやZillionといったハウジングメーカーとのバッティングを避けるべく水中用ではマイナーなSIGMAやSONYに注力する戦略からして、1月ごろにはα55向けのハウジングをリリースしてくれるだろうと踏んでいたのですが…。

ACQUAPAZZA NEX-5用ハウジング
αNEX-5用ハウジングが当面の最終製品?