ウェットスーツのケツが裂けた

今回のダイビングの初日には既にウェットスーツのお尻の縫い目に穴が空き、最初は小さい穴だったのが潜る度に広がって、3日目の3本目の終わりには裂け目がとうとう20cm超の長さに。おかげで途中からは海パンのオケツ丸出し状態でした。ちなみに海パンは黄緑系のガラだったので、ちょうどピスタチオ状態だったかも。もちろん自分では確認できませんが、いい笑いものでした。

まあ、そのウェットスーツは2mm厚なので損耗も速かろうと。しかもほとんどが水温30℃前後の南の海で150本以上で使ったので、まあどこかしら穴が空いても無理もないところです。

さて、悩ましいのが次をどうするか。補修しても、その周りに圧力がかかって早々に破れやすいとのこと。諦めてまた新調すればいいのですが、無類の暑がりの私が望む2mmのダイビング用ウェットスーツはオーダーメイドすると往々にして3mmよりも高くなります。流通量が違いますので。

ならばサーフィン用にするか、いっそのことウェットスーツを着ないってのもありかな。クラゲ・ガヤ除けに全身を覆う必要があるものの、私は南の海の水温ならTシャツ海パンで十分なので、体にフィットするタイプのトレーニングウェアを数十ダイブごとに使い捨てていく方がいいようにも思えます。

実在する悪魔の実

写真は悪魔の実シリーズの一つ、クサクサの実。

実在する悪魔の実

こいつを食すと強烈にクサい息を放って敵を遠ざける能力が身につきます。

正体はもちろんドリアン。近年は日本でも入手しやすくなりましたが、今回は連れの女の子がぜひ食べてみたいというので特別にBBQの最後に出してもらうことにしました。フィリピンといえどホテルには持ち込み不可、ダイビングショップに匂いが充満しても拙いので、食べるなら沖合いでと。

さて、念願のドリアンを初めて食べたその子の感想は「臭いシュウマイ」だそうです。なるほど確かに食感はシュウマイに似ていなくもありません。あるいは蒸しギョウザの皮か…。味はまあ美味しいと言えるものの、多くの日本人は匂いに圧倒されて食べる前にギブアップするとのこと。その子もちょっとだけ食べたらもう食指が動きませんでした。

私はあの臭いは平気で味も好きなのですが、それでも大量に食べたいような代物ではないですね。残りを同船したフィリピン人のスタッフにあげたら4人の内のひとりが食べるのを拒否。フィリピン人とて誰もが食べるってわけでもないようです。聞くと事務の女性も嫌いだそうで。

その後はゲップをするたびに口腔内にドリアン臭がよみがえります。コーラ飲んだらドリアン、ビール飲んだらドリアン…。たまらんです。

カビラオでパラスポの花ちゃんに会った

セブのダイビング二日目はカビラオ遠征。朝5:15にホテルからピックアップしてもらいバンカーボートで沖に2時間ほど走ってカビラオ島に到着。すると200mほど沖に見覚えのある巨大な船(フィリピンのダイビング海域では)が。パラオスポート号でした。

パラオスポート号

我々が2本目のダイブを終えてバンカーボートの上でBBQの準備をしていると20mほど先に浮上するダイバーの一団。数十秒後、これまた見慣れたボートが彼らの元に到着。フィリピンにはないタイプなのでパラスポのテンダーボートだとすぐに解ります。

それでもガイドらしき人物のウェットスーツがお決まりの真オレンジでなかったので声を掛けるのをためらっていたら、私を認識できたらしく向こうから手を振って挨拶してきました。花ちゃんです。ボート同士のすれ違いざま「次はパラオで会いましょう」と言い残して去っていきました。そういや私が最後にパラオに行ってから1年半が経っています。

パラスポ号は就航20年の老朽船のため定期的なドック入りが必要なこともあって毎年この時期はセブ近海に出没していることは知っていましたが、こんな風に会えるとはびっくりです。

さてダイビングの方ですが、1本目はライトハウスというポイントにエントリ。中層に浮かびつつストロボの位置などを調整しているとすぐ目の前にゴマモンガラ。カメラを盾にしながらアタックを避けつつ後ずさりしてコース変更。出ばなをくじかれてしまいました。

2本目はラ・インストリア。3本目はタリサイ。で、この日の成果はこんな感じです。

ニチリンダテハゼ

イソギンチャクモエビ

カクレクマノミ

マニュアルフォーカス撮影を試してみる

7月のダイビングはフィリピン、セブ州マクタン島。私にとってのホームです。

初日の一本目はヒルトゥガンというポイント。いざ水中で写真を撮ろうとしたらD7000のオートフォーカスが効かないという事態に直面。確かにモードダイヤルは「M」ですが…。仕方なくマニュアルフォーカスで撮影。でも付け焼き刃だと上手くいかんもんですね。

まずピント合わせに時間がかかってしまいます。ダイヤルを必至に回してようやく像がクリアになるところまで持っていくものの、そこから微調整しつついざシャッターを押そうとしたら被写体が移動していたりします。

それとマニュアルフォーカスだと被写体との距離が解りません。私のカメラセットは105mm microなのでレンズ端から約20cmのワーキングディスタンスが必要です。オートフォーカス時は被写体との距離が近すぎるとピントが合わないのですぐに解るのですが、マニュアルフォーカスの場合、ファインダを覗きながらだとピントが合ってないのか距離が近すぎるのかの判別がつきません。どうやら私にはフルマニュアル撮影は無理なようです。

ニシキフウライウオ
ニシキフウライウオ 動く被写体は難しい。真横を撮るつもりだったのに…
サラサウミウシ
さすがに動かない被写体ならバッチリ

海から上がりよくよくセッティングを確認したら、ハウジング前面左のAF/MF切り替えスイッチがMFに切り替わっていました。てなわけで以降はオートフォーカス撮影。ギアはAF後の微調整に使うだけに留めるのが正解ですね。

地球の海フォトコンテストの賞金の行方

私は地球の海フォトコンテスト2011のネイチャー部門に入選することができました。規定の賞金は3,000円ですが、送られてきた入賞のお知らせを読むと、写真の引き延ばしプリント費用や展示の経費、プリントの送り返し費などで相殺されるとのこと。つまり上位入賞者でもなければ賞金はいくらも貰えないようです。

写真の展示風景
こんな風に展示してもらいました

ああ、そうかと思いつつも「それってどうなの?」という釈然としなささを感じていたのですが、受賞パーティの抽選会に出てみて納得しました。あの大量の商品は協賛各社からの提供だけではなく、航空券なんかの商品に充てられているのだろうと。フォトコンの応募には参加料がかかってるので、それも基金として積み立てられているのでしょう。

もちろん閑散とした上位入賞者だけの表彰式では様にならないものの、フォトコンそれ自体ではなく、授賞式後の抽選会に基金の多くが費やされているとすれば、それも何だかなぁと。地方や海外在住の応募者は不利なので、何かしらパーティに参加できなかった人向けの配慮もあった方が良さそうな気がしますし。