安良里

この日は大瀬から車で約1時間南下して安良里。

ボートダイブですし、マクロの名所としても知られているので期待したものの、やはり透視度がせいぜい5〜6mといったところ。しかも先日の台風の際に生き物が少なからず流されてしまったそうで、お天気以外はアンラッキーなコンディショでした。

よって今回の写真はこれだけ。

アカホシカクレエビ
アカホシカクレエビ。こいつをクリアに大きく撮るのが最近の私のテーマです
ミナミハコフグ
目がハート
オルトマンワラエビ
オルトマンワラエビ

ても、確かにマクロ生物はわんさか見つかりそうな感触があったので、もっと視界がクリアなときにまた潜ってみたいものです。マクロだからこそ、仲間とはぐれないように、そこそこの透視度が必要ですよね。

間違いだらけの水中カメラ選び

先日一緒に潜ったチーム6人の内、私を含む3人が一眼レフ水中カメラユーザでした。

1人は昔から写真を趣味にしていたらしく、ダイビング歴が約半年と浅いにも関わらず交換レンズとレンズポートを複数個持っていて、既にそれなりの楽しみ方をしているようでした。

ただし、もう1人の方はダイビング歴約10年のベテランですが単に見栄で使っているという感じです。というのも彼がNikon D300あたりのカメラに装着していたのはスームレンズ。いわゆるキットレンズのどれかだったので。

いや、そのレンズが悪いとは言いません。でも実際に撮った写真を見せてもらったところ、案の定ニザダイやらコロダイやら、そこそこのサイズの魚が青かぶりして写っていました。彼のAnthis製水中ハウジングにはINON Z-240の2灯に加えてSOLA 1200ビデオライトまで付けてあるのに。おそらく大きく映したいがためにズームを掛けたのでしょう。被写体に自分から寄ることはせずに。こうなると無残ですよね。

おまけに話しぶりを聞くと自身ではワイド写真を撮っているつもりのようですが、レンズポートはフラットタイプですし、平然とズームを掛けるのでほとんど記念撮影用も同然。早い話がコンデジでも十分な写真をわざわざ高価で巨大で重たい一眼レフのセットで撮っているわけです。ストロボ光も届いていないし…。

揚げ句の果てに、別のビギナーダイバーが「水中カメラの購入を検討したい」と言うと「最初から一眼レフで始めるといいですよ」と。私はあわてて否定せざるを得ませんでした。

 「そんなのダメダメ。一眼レフを持つなら自分が何をどんな風に撮りたいかを決めてからじゃないと。それまではコンデジの方が良い」

私も一眼レフ水中カメラを初めてまだ半年の身ですが、この点は絶対的な真理のはずです。カメラ本体はいいとしても、交換レンズやレンズポート、ギア類はけっこうな出費になりますので。ハウジングが大きくて重い分、旅行時の運搬も厄介になりますし。

一眼を使いたいか一眼を使っていることを誇示したいだけの彼はそれでいいかもしれませんが、せっかくのルーキーを下手にそそのかしてもらっては困ります。

私が考えるに、水中カメラ選びの鉄則はこうです。

  • 既に陸上で一眼(ミラーレス含む)を使い慣れている人以外はコンデジから始めるべし
  • コンデジで水中写真の経験を積んで自身の好みの傾向がはっきりしてきたら、一眼も検討してみるとよい
  • 目指す絵がコンデジでは撮れないか、一眼の方が撮りやすいのであれば、一眼の導入に踏み切るべし

大ざっぱに言うと、マニュアルフォーカスを必要とする厳密なマクロ撮影か、ドームポートを付けて広範囲を映し込みたい広角・超広角写真に行き着くのでなければコンデジで頑張った方が良いような気がします。

伊豆大島(2)

二日目は2本とも秋の浜。打ち寄せる波も治まりつつあったので今度はカメラを持って入りました。

ただし、水中もまだうねっていたため両手撮りは不可。岩に捕まるために左手側のマニュアルフォーカスダイヤルが回せず、オートフォーカス頼みの運任せ写真になってしまいました。

でも今回の主眼は卒業するショップスタッフと一緒に潜ることだったので、まあいいでしょう。フォトダイビングはまた次回ということで。

ギンポの仲間の後ろ頭
ギンポはこっちを向いてくれなかった
サキシマミノウミウシ
サキシマミノウミウシ。大写しにしたけど2〜3cmの個体です
オトヒメエビ1
オトヒメエビ(1)顔のアップ
オトヒメエビ2
オトヒメエビ(2)引きのショット。惜しい、ハサミの手が見きれちゃった
カンムリベラの幼魚
カンムリベラの幼魚。逃げ回るので撮るのがたいへん

城ケ島の思い出

このたび知人が城ケ島のダイビングショップから巣立つとのこと。何事にも終わりは来るものです。名残惜しいでしょうが、良い思い出がたくさんできたようで、その点はなにより。

私が初めて城ケ島を訪れたのは約10年前の4月。当時の仲間が日帰りで潜りに行くということで車に乗っけてってもらいました。でも私はすでにドライスーツを手放していたため丘番です。そのときの仲間はちりぢりになって、もう長いこと会ってないなぁ…。

仲間の一行がボートに乗り込んで1本目のダイビングに出発するのを見送った後、近くを散策するとなかなか感じのいい磯を発見。当然ながら生きもの探しのスタートです。短パン&サンダル履きなので、そこそこ海辺を動き回れます。4月の海水温は低いものの生来の暑がりな私には気になりませんし。

その磯には貝採りに来たらしき人が何人かいましたが、おそらくお目当てのツブ貝の類いは見当たりません。目に付くサイズのものは既に取り尽くされていたのでしょう。その代わりに(?)アメフラシがたくさん集まってきていました。そしていたるところに黄色いウミソウメンが。そう、アメフラシの卵塊ですね。ウミソウメンが食用になり、美味だと言う人もいることは知っていたものの、食べ方までは知らなかったのでそっとしておくことにしました。

ウミソウメンを食べるのを諦めて他の生きものを探すと、いました、モンツキカエルウオが。それも水深わずか15cmの小さな岩穴に。こんなこともあろうかとデジカメをハウジング(懐かしいDIV製オーダーメイドの)に入れて持ってきていたので、おもむろに撮影を開始。カメラを持った手だけを水に浸けての水中写真撮影は初めての経験です。穴居性の魚なのでカメラを近づけても逃げないのですが、周りの岩が邪魔でなかなかいい具合に捉えられません。しかも水面直下は明るすぎて液晶モニタが見えない…。

結局、いい写真にはなりませんでしたが、グリーンがかった春先の海に潜った仲間は大して収穫もなかったとのことで、まったく潜らなかった私が一番の収穫を得たという貴重な体験をしました。

さて、二度目に城ケ島を訪れたのは5年前の春。馴染みのダイビングスタッフの最後のツアーだったので。もちろん私は丘番ですが、むしろそれを望んでいたぐらいです。新しいデジカメをマクロコンバージョンレンズを装着したハウジングに入れ、皆の出港を見送ってから、また同じようにカエルウオを探そうと喜び勇んで思い出の磯に出向いたところ、なんと辺り一面テトラポッドで埋め尽くされていました…。

イカ焼き
失意の中、イカ焼き食って帰ったんだよな

以来、私は城ケ島には行っていません。

ランバ・ラル搭乗機風水中ハウジング

懸念した熱帯低気圧は意外に早く台風17号になったもののフィリピン北部のルソン島方面に進んでいます。今ボホールに行っている知人はそろそろ雨風や高波を受けているかもしれませんが、日本に来ないなら一安心。

さて、Impress Watch Videoにアンサー野本の水中天国の第5段が公開されました。

アンサー野本の水中天国のイメージ画像

今回のメインはプロモ・ファクトリー製ハウジングのサークル・アーム・マウント。まあビデオを見てもらった方が早いのですが、アーム類をグリップの天井ではなく、レンズポート付け根の回転機構付きのマウントベースに接続しようという仕組みです。そうすることでカメラを傾けて取りたいときにもストロボ類を定位置にキープできます。

また、途中に登場するブルーに塗装されたハウジングには、これまたブルーのアーム類が接続されています。ユーエヌの新製品だそうです。これを使えばシャア専用水中ハウジングならぬランバ・ラル搭乗グフ風の水中ハウジングが作れます。その際のストロボは赤いS-2000やD-2000ではなくグレーのZ-240かな。

そういやランバ・ラルの部下にはクランプってやつもいたなぁ。


INON(イノン) ストロボ Z-240 タイプ3