エコポイントが日本を滅ぼす説

もうすぐエコポイント制度が終了しますよね。その前に地デジテレビを1台くらい買おうかと思わなくもないですが、やはり気が引けます。今のテレビは無きゃ無いで困らない代物だよなと。

加えて、そう遠くない将来、Android搭載の格安テレビも発売されるでしょう。地デジチューナー非搭載、ネットテレビが基本の。そういう機器やApple TVでNational GEOGRAPHICやニュース系チャンネルなんかが見られるようになれば、私はもう地デジなんか要らないわけです。おまけにテレビは捨てにくいし。

で、そのエコポイントなんですが、これってホントは罪作りな拙い政策だと思います。だって税金で前倒し需要を作って二大産業の自動車と電気業界に特需を呼び込んだのは、裏を返せばそれらの業界の更なるスリム化や淘汰を妨げたことでもあるわけで。痛みを和らげることで病状を深刻化させてしまうような話で、かつての地方には建設業従事者が多く、失業者を増やさないために不自然な公共事業も必要という構図に似てます。

本当なら自動車でも電気でも大手メーカーは中長期のスパンで新興国との競争に勝てる分野だけに重点投資するぐらいの決断が必要ですよね。例えばロボットのソフトウェアとか。差し当たり新しいレガシーに搭載されたEyeSightなんかは良い方向性です。部品を組み立てたら出来上がるもとは違い、基礎研究の積み重ねがモノを言うような。じゃないと遠からず自動車にも家電にも今スマートフォンで起きていることが起こります。モノ作りへの執着、思い入れが結果的に日本を亡国へと導きかねないと。

産業界サイドからすれば、当事者に痛みを与えない人員削減の土壌作りを政治に求めるべきだったのではないでしょうか。政治家の連中には期待薄だとしても、避けては通れない道。なのに反動が怖い麻薬のようなエコポイント特需にすがってしまって…。

新しい水中カメラはD7000で決まり!

今年もCP+が開幕となり、それに合わせて各社からデジカメの新製品が発表されました。

今春のデジタル一眼デビューを計画していた身として前々から気になっていたのがCanon EOS Kiss X5。果たして本命のNikon D7000を差し置くような機種として登場するかを見極めないとと。

で、予想通りこのタイミングで発表されたX5。結論を言うとD7000の購入をためらわせるほどではないですね。Kiss X4と比べて特に画期的な機能が盛り込まれたわけでもなく、それでいて筐体のサイズが変わっってしまっているので既存のKiss X4用水中ハウジングは全滅です。いずれKiss X5用のハウジングも出るでしょうが大きな理由もなしに数ヶ月は待てません。

てなわけで現時点では私にとってD7000が最も魅力的なデジタル一眼レフカメラということが確定しました。売れ筋のKiss X5対抗なのか、ここ数日D7000の値下がりが顕著ですし、明日から1万円キャッシュバックキャンペーンも始まるとのこと。どうやら昨年末よりも2万円くらいは安く買えそうな感じです。

さて、次のテーマはレンズ選び。こちらはハウジングのレンズポートとの絡みもあるので慎重に決めないといけません。まあMicroのどれかにするとは思いますが。


Nikon デジタル一眼レフカメラ D7000 18-200VRII キット D7000LK18-200

地デジにしなきゃNHKの受信料は解約できるよね?

今週、低価格テレビ販売業者のbyDesignが破産したそうな。私も同社の液晶テレビを2台持っています。32インチと15インチ。なにしろ5年前は割安感があったので。

でも今やAQUOSの40インチが4万円台(エコポイントを引いて換算)で買える時代。これではbyDesignのビジネスが成り立つはずもありません。ダイナコネクティブも昨年破産していますし。

さて、私の家のテレビは上記の2台と14インチブラウン管、いずれもアナログです。ならばこの7月にもテレビ放送は写らなくなるので、NHK受信料の口座振替はいったん解約できますかね?「地デジ機器を買ったら入り直すから」と。理屈の上ではそうなるはずですよね?

もはや見たいテレビ番組がないという人は、地デジ移行後もアナログテレビとDVD(BD)プレイヤーで十分。だとしたら、メーカーは「テレビチューナー非搭載テレビ」なんてのを発売するのも良いかも。何のこっちゃって感じですが、要はリモコン操作のできる大型液晶モニタですね。代わりにネット系の仕掛けを充実させると。アクトビラとかGoogle TVとかradikoとか…。ほんでもってテレビの背面にソケットがあって別売の専用チューナーを買って挿せば後からでもテレビとして完結するようなら文句ないでしょう。

うん、何だかそんな気がしてきました。案外、地デジ移行後に人気を博すのは地デジテレビではなく、そのような「ネットテレビ機器(オプションで地デジ対応も可能)」だったりするのかも。

やっぱりまだ地デジテレビは買わないでおこうっと。

Appleにプレッシャーを与えるには

Mac App Storeが始まってから半月、誤発注でもキャンセルが利かず釈然としない思いをさせられた話を良く見聞きします。

たちが悪いのはAppleがMac App Storeにキャンセルの仕組みを用意しないことが彼らの立場を補強している点です。Appleにしてみれば「正規の注文と誤発注の見分けがつかない」と言い張れます。

ただし、キャンセルの仕組みを作ることは技術的には可能なはずです。今でもApple IDによるライセンス管理を行っているわけですし。ひとしきり使ってからキャンセルするという悪質なケースを防ぐため、「起動時間の総時間が120秒以内」といった制限(ダウンロード完了後に自動起動したアプリをすぐさま終了させた場合のみ有効)を設け、それ以内であれば、Mac App Storeのメニューから「キャンセル」を選ぶとキャンセル手続きができるような仕組みがいいでしょう。当然、手続き後は改めて買い直さない限り、そのアプリは正常起動しなくなります。

いや、もっと簡単な方法は下図のようにMac App Storeの状態を明示することかな。1クリック購入がONになっているときだけ赤バックのメッセージエリアが表示されるような。

Mac App Storeの改善案

1クリック購入解除ボタン

単にこうしておいてくれれば注意が促されて誤発注もずいぶん減るでしょうし、仮に操作ミスをしてもユーザは納得するというものです。上述のようなキャンセルの仕組み提供はアプリとサーバ側の両方にそれなりの改変が必要ですが、これならアプリの少しの改良ですみます。

さて、どうやらAppleはキャンセルの要望、申し立てには黙殺を決め込む方針のようです。これを改めてもらうために我々個人ユーザができることは「有力メディアに対して、問題として取り立ててもらうよう働き掛ける」でしょうかね。外圧です。今なら飛ぶ鳥を落とす勢いのAppleへの批判を好むマスメディアは少なくないだろうと。

その場合の決め手は「アクセシビリティ」かな。世の中にはマウスポインタを正確に合わせてクリックすることが難しい人も大勢おられます。言い換えると「狙っていない場所をクリックしてしまうことが多々ある」となります。それはなにも身体障がい者だけの問題ではなく、パソコンに無縁だった高齢者にも当てはまる事象です。なのに「決済機能を持ったアプリが1クリック購入のON・OFFの設定もできず、無条件に1クリックが有効になる仕様は、あたかもユーザが誤操作することに期待してるようだ」と。

まあ、一つの嫌な出来事でアンチApple的なメンタリティになるのもよろしくないので、Appleには誠実さや課題をスマートに解決するさまを見せてもらいたいものです。

Appleは凋落の周期に入るのかも

ご存知の通りスティーブ・ジョブズCEOが無期限に病気療養することになりました。病状の程度や善し悪しは解らないものの、私はこれがAppleの凋落の始まりになるのではないかと懸念しています。

いや、もちろん今のAppleは過去にないほど堅調です。スマートフォンのシェアでAndroidに抜かれはしても、相変わらず高収益を上げ続けるでしょう。

かつてのMac vs. Windowsの図式はパソコンがまだ普及期にある頃の争いだったため、あのような結果になりましたが、今回は既に携帯電話が広く普及した上での付加価値競争、ユーザ体験比べなので、1社提供のiPhoneでもMac以上のシェアを保ち続けるのではないかと見ています。

その一方で、カリスマ不在に人々が抱く印象は変わってくるだろうとも。例えば、新製品の売り上げが奮わなければ、「ジョブズの審美眼や哲学が行き届いていないからだ」などと言い立てるようになろうと。それが及第点レベルであってもお構いなく。何しろネガティブな批評は受けが良いので。

ほんでもって、そういう事実に反した風評が定着し、期せずしてAppleも成長の限界に直面して、凋落と言われる周期に入っていくのではないかと。ま、盛者必衰。とは言え腐っても鯛ならぬ林檎。それでも他者よりは強いままかもしれませんが。

もっともスティーブがまたまた現場復帰してくれるのが一番です。