祝・台風一号発生

ようやく今年の台風1号が発生しました。観測史上2番目の遅さだそうな。順当に行けば沖縄本島の西、先島諸島あたりに向かいそうです。これを待ってました。

2016年台風1号

なにしろ台風が来ないと海水温が上がり、共生の褐虫藻が抜け出して珊瑚が死にまくるので。いわゆる白化現象ですね。沖繩の海は美しいけど、フィリピンやインドネシアに比べてマクロ生物が少ないので、これ以上珊瑚に死んで欲しくないのですよね。

ラ・ニーニャの年は台風の発生数が少なくなるらしいけど、本格的に水温が上がっていく秋にかけて、なるべく多くの台風が沖繩や小笠原を見舞って欲しいものです。まあ短期には観光に打撃だけど、自然の方が大事だから。

そうそう、台風の進路予想の精度が上がったので今年から予報円が小さくなっているはずだけど、まだ実感はないですね。

今年はサンゴが死にまくりそうだ

FROGFISH.JP_logo今年はエルニーニョからラニーニャに切り替わるタイミングとのこと。簡単にいえばエルニーニョの年は台風が発生しやすく、ラニーニャの年は少なくなるそうです。

ならばダイバーにとって旅行が潰れずあり難いかというと、そうとも言い切れません。台風が少なければ海水が撹拌されずに水温が上がり、サンゴと共生する褐虫藻が死んでサンゴの白化死が進むので。元々熱帯のフィリピンやインドネシアなら影響は少なそうだけど、沖繩なんか顕著ですよね。

個々人が憂いてもどうにもならないのだけど、一つ言えることは、多くの海は温暖化などの影響で次第に劣化しているから、スキューバダイビングを楽しむなら今の内かもしれないということ。まあ、いずれ今とは違う生物層が楽しめるようにはなるかもしれないけど…。

それと、ラニーニャでも台風がまったく発生しないわけではないので、九州縦断コースみたいな台風が傷言えぬ熊本を襲うようなことがないことを願います。

日本政府 vs. 沖縄県

普天間飛行場の辺野古への移転問題がますます紛糾しています。日本政府は普天間の部分的な先行返還で反対派県民を懐柔したいようだけど、果たして効果があるかは疑問です。

翁長県知事らが「沖繩にばかり負担を押し付けるな」と言うのはごもっとも。決して一枚岩ではないにせよ、選挙で信任を得たのだから民意です。一方で日本政府側の「普天間の危険除去」「国防上の必然」「日米間の合意事項」にも理はあります。

ただし、近年の在沖米軍の存在意義を「中国への牽制」と考えるなら、今のこの状況は拙いですよね。中国政府は内心ほくそ笑んでいるのではないかと。「万が一、沖縄県の要望が通って在沖米軍の配備が薄まれば沖繩の海域に進入しやすくなるし、このまま日本政府が辺野古への移設を強行して沖縄県との亀裂が大きくなれば、それはそれで付け入る隙が広がるぞ」と。

そう、政府や右寄り思想の人が「ジュゴンより国民の命や財産、領海の方が大事だ」と大義をかざして辺野古移転を進めることは、必ずしも国益に沿わないわけです。

ここは両者が歩み寄って妥協案を探る必要があると思います。

写真集アプリをリリースしました

電子書籍として出版済みの写真集『FROGFISH.JP』をアプリにしてみました。iOS版とAndroid版があります。無料なのでぜひダウンロードしてお楽しみください。

appicon_shrimpheads-128

FROGFISH.JP

よがたみちあき

¥0

アプリ化の背景:

かねてより電子書籍の写真集制作を研究していて、iBooksストア、Goolgeプレイストア、amazonでの出版まではこぎ着けました。

ただし、Adobe InDesign CCで作成したEPUB3.0(固定レイアウト)のコンテンツはMacやiOSの各種ビューワアプリででは正しく表示されるものの、Android版のGoogle PlayブックスアプリやKindleアプリではテキストが崩れます。

それがアプリの都合なのかOSの制約なのかは解りません。バグは逐一報告しているけど、まだ直してもらえてません。

もしアプリ側ではなくAndroidの制約だとすれば修正までに時間がかかるか、もしくは放置されるかも。OS Xから派生したiOSはマルチフォント表示が前提に作られているけど、Androidはどうなのだか。

国際標準規格なんてあてにならないですね。規格自体が立派でも実装が追いつかなければ標準の意味をなさないのだし。

というわけで電子書籍には一旦見切りを付けてアプリにしました。

辺野古やめればいいんだよ

wordpress-logo翁長雄志沖繩県知事が辺野古基地の建設承認を取り消しました。無理筋だけど私は一定程度評価します。辺野古の工事は一旦止めてよりよい解決策を模索すべきだと思うので。

ただし、翁長氏の言う「基地を県外に」には同意できません。まさに領土をかすめ取られようとしているのは沖繩なのだから。政府の強引さや本土の無関心さに不信感はあっても、自衛隊を重武装化して配備できるのでもなければ在沖米軍を薄くするのは愚かです。

政府筋および有識者によれば、普天間の代替基地については過去あらゆる選択肢を検討した結果、辺野古に決まったのだそうな。鳩山元総理もさんざん迷走した末に辺野古ってことになったし。

でも、これほど反対の声が大きいのだから、本命は諦めて第2、第3の案を再検討する方が懸命だろうと。さもなくば沖繩と日本国政府の亀裂がますます深まってしまいます。

さしあたり日本政府が辺野古への移設を続行したいのであれば「辺野古が良くて嘉手納への統合やキャンプ・ハンセンではダメな理由」を明確にしてほしいものです。