鉄板水中一眼カメラのハウジング

水中でコンデジを10年使ってきて、そろそろ私も一眼レフカメラにステップアップしても良い頃かなと思っています。

特定の機種やメーカーにこだわりがない人が今選ぶならCanon Eos Kiss X4、この機種が鉄板ではないでしょうか。小振りなサイズとオールマイティな特性、そして充実したレンズ群。しかもボディは6万円くらいからとリーズナブルです。

しかも、ここに来て対応ハウジングが充実してきましたし。ざっと検索した結果では以下の通り。

▼Sea&Sea RDX-550D

Sea&Sea RDX-550D

▼Seatool Canon EOS Kiss X4 専用防水ハウジング

Seatool Canon EOS Kiss X4 専用防水ハウジング

▼Zillion ZAP-KissX4 ハウジング

Zillion ZAP-KissX4 ハウジング

▼Epoque EOS Kiss X4/Rebel T2i/550D

Epoque EOS Kiss X4/Rebel T2i/550D

▼Nauticam Kiss X4/550D

Nauticam Kiss X4/550D

ただし、Epoqueは会社自体がどうにも評判がよろしくないので、個人的には選択肢から除外します。ネットで検索するとすぐ見つかるように、どうやら水没しやすい上に顧客対応が最悪(水没原因の調査にも費用を請求するらしい…)だとのことなので。そういったことが改善されていないなら、この不景気の中、遠からず淘汰されて、以後ハウジングのメンテナンスもままならなくなる気がしますので、ちょっと買えません。そう言えば、同社のコンデジ用ハウジングにしても、わざわざINONやSea&Seaのストロボ類が付けられないように設計されていましたし。

次に、Nauticamはどうにも仕事が遅いですね。取り扱うFisheyeのサイトでは7月2日の発売となっているものの、まだ実物を見た事がありません。いろんな工夫が盛り込まれていて密かに期待しているのですが。

気になるのはINONが名を連ねていないこと。近年、Panasonicとの提携関係が深まっているようなのでLumix GF1あたりに軸足を置こうとしているのかもしれません。

HX5Vで気になる点

これまでベタ褒めっぽいHX5Vですが不満な点もあります。

▼サイズ

もう少し大振りの方が私の好みなので。まあサイズ自体は慣れるとして、ストラップ用のループを本体の両側に付けて欲しかったと思います。あるいは首掛けストラップ用の専用ボディケースを用意してくれるとか。ストラップを首にかけて腕を突っ張ると割と長い時間の動画撮影も楽なので。HD動画が売りのHX5Vですが、あの小さな筐体に大仰な三脚というのもアンバランスでしょう。

▼バッテリ

HX5Vに同梱されているのはNP-BG1なのですが、SONYのホームページを見ると「生産完了」とあります。新品のカメラに生産完了品を添付するのはいかがなものかと。何だか在庫一掃の旧製品を掴まされたような気分です。上位互換のNP-FG1は直販で6千円弱。高い…。これ5個でカメラ本体が買えてしまいます。

結局、互換製品を買うことにしました。互換製品はNP-FG1同様、バッテリ残量の時間表示に対応しているためNP-BG1よりも便利ですし。

HX5V、結構バカ売れしてるはずですが、NP-BG1の在庫は大丈夫なんですかね。秋にはNP-FG1を同梱したHX6Vかなにか出るとか?

▼画像消去の手順

撮影直後にゴミ箱ボタンを押したら「この画像を消去しますか?」を表示するようにして欲しいと思います。そうして画像を消したら自動的に撮影モードに戻るような。PowerShot G9がそうなっていてとても便利だったので。

私の場合、写真を撮った瞬間にボツだと確信できる場合が多々あります。今日、SDカードが大容量化したので放っておいても構わないのですが、後になると残しておく意図があったのかどうかを思い出せなかったりしますので、ボツ写真は即座に消したいところです。

▼色

最初はゴールドモデルにしようと思ったのですが、実物を見て思い直しブラックを買いました。何というか、もっと金運を呼び込みそうな感じのイエローゴールド(↓こんな感じ)を期待していたので。

HX5V(ゴールドモデルの想像図)

ちなみに新製品DSC-TX9のゴールドモデルは写真を見る限り良い感じの色合いのようです。

おもしろ水中写真(#1)

私のダイビング仲間に「写真の善し悪しは機材で決まる!」と言い放った人がいます。いや、正確には「良い機材じゃないと良い写真は撮れないでしょ」でしたが言わんとすることは同じです。

まあ、その時は居合わせたビギナーダイバーの女性たちを前にして単に見栄を張ってみたのかもしれませんが私は即座に否定しました。「写真で重要なのはスキルとセンス、そして運だ」と。実際、今までに彼が撮った写真でぐっと来るものは記憶にありませんし。

もちろんセンサーが大きい点だけを取ってみてもコンデジより一眼レフの方が純粋な写りは上でしょうし、AF性能や動く被写体への対処の面など何かと優位なわけですが、それでも良い機材なら無条件に良い写真が撮れるわけではありませんよね。同じ海に潜ってプロが5万円のコンデジセットで撮った写真は彼が50万円以上もするカメラセットで撮った写真にきっと勝ちます。より多くの人を魅了するだろうと。プロと機材自慢なだけの素人では肝心の絵作りの着想やスキルに雲泥の差があるはずなので。もちろん飛びっきりの幸運が彼だけに味方すれば話は別ですが。

で、そう言う私のスタンスはというと「おもしろ写真」を追求する感じでしょうか。内心、名だたるフォトコンに入選できるような完成度の高い写真を撮ってみたいとは思うのですが、スキル不足は自覚しつつも、あまり熱心に勉強する気がなくて…。

で、下の写真は私のおもしろ写真ストックから。

アヒルちゃんを狙うナポレオンフィッシュの写真

2003年11月のパラオ、ポイントは多分ブルーコーナーです。一緒に潜った人がBCDの肩にアヒルちゃんをくくり付けてたら、ブルーコーナーの主のようなナポレオンがずっと付きまとっていたので人物が写らない画角でパチリ。写真はクリアじゃないものの、飛び出た目が釘付けな感じの面白い絵になりました。

ちなみにこの当時のカメラははCanon PowerShot A60という200万画素機。同じ1/2.7型CCDサイズで320万画素だった上位機種よりも絵がいいという評判で買ったように思います。

HX5V + iPad

5月末の発売日にiPadを購入し、6月のセブ旅行に持参しました。主に飛行機内で映画を見るためと撮った写真の確認用です。

iPadの写真

その日のダイビングを終え陸に上がると、さっそくApple iPad Camera Connection KitのSDカードリーダーを使って撮ったばかりの写真データを吸い上げてみます。SDカードをセットするだけで「読み込みますか?」のダイアログが出るので操作は簡単です。ただし、次の日に同じことをしたら、前日の分もダブって読み込まれてしまいました。この点はAppleの改良待ちですね。

iPadの9.7インチの画面は3.0インチの液晶では難しい細かなディテールまで確認できます。ただし、デジカメの液晶で見る限り良い感じの写真が、iPadでは眠たくてガッカリすることも多々あります。もちろんiPadのせいではないのですが。

それに、皆で画面を囲んでこの時はああだったこうだったと話すのも楽しく、撮った瞬間の記憶が鮮明な内に反省点を見つけ作戦を立てられるのがメリットです。ラップトップパソコンでも同様のことはできますが、iPadの方が取り回しが楽だったりバッテリの持ちが良かったり。皆に写真を見せるときも、置き場所にとらわれないiPadの方が有利です。私にとってiPadは撮影旅行の必需品になりました。

ただし、現在のiPadではHX5VのフルHD動画は読み込めないようです。iPadではファイルのブラウジングもできませんので、こちらは帰宅後にMacのiMovieなどを使って撮り出す必要があります。それとフルHD動画は現行のiPadでは再生できないみたいですね。

HX5Vの弱点?

下の写真は体長30cm以上もあろうかというでっかいカエルアンコウ。

オオモンカエルアンコウ(黒)

タイトル:「顔面成長ホルモン」
露出補正:-2
露出時間:1/160
Fナンバー:4.5
ISO感度:800
レンズ焦点距離:10.09cm

この通り背景が白くぶっ飛んでしまってます。もちろん強力ライトを当てているわけではありません。ツバメガイのときもそうなのですが、AF対象の黒い色を暗さと誤認してしまうのか、どうもHX5VのPオートで黒い体色の被写体を狙うと液晶表示が一気に明るくなり、シャッターを切るとこんな写真が撮れてしまうようなのです。なるほどISO感度は800になっていますね。設定値は125だったのに。ちなみにこの現象は陸上でも再現できます。

遠からず改善されたファームウェアが提供されるといいのですが、当てにはならないので、次に似た被写体を撮るときには違った設定、別の撮影モードを試してみようと思います。