八景島シーパラダイスでカメラ練習

知り合いの女子大生(海洋哺乳類の獣医志望)が体験実習に臨むということで、お義理の挨拶がてらカメラ練習を兼ねて八景島シーパラダイスに行ってきました。

水槽のボロカサゴ

で、改めて実感したのは水族館はたいして水中写真の練習にはならないということ。例えば海では考えられないほど近くに寄れるガーデンイールなんぞを撮ろうと思っても、アクリル水槽の反射やら不自然なライティングが邪魔をしてくれます。フラッシュも原則禁止ですし、何と言うか海の中とは条件が違いすぎて、HX5Vの設定をどういじってもいかにも「水族館の水槽の写真」にしかなりません。まあ、わかってはいたのですが。

ならば、練習の場は海の動物ショー。動きがある被写体を狙う場合の練習ですね。シーパラダイスのステージ用プールは4Fにあるため水深が浅いのか、イルカのジャンプも低いので初心者向けかも知れません。

とは言え今年の春モデルのCyber-shot HX5Vでもやっぱりシャッターが切れるまでに微妙な間があるので、イルカがボールをはたく瞬間を撮りたいときなどは少し早めにシャッターボタンを押す必要があります(あ、連射機能を試してみれば良かった。水中ではまともに使えませんが…)。クマノミなど落ち着かない魚を撮る時に必要なテクニックでしょうか。まあ、まずまずです。

イルカジャンプ

また、イルカショーは動画撮影の練習にもうってつけですね。液晶画面を睨みながらジャンプするイルカを画面の中心に収めようとするなら、泳ぎからコースやジャンプ地点を予想して、その頂点が上に見切れない程度のズーム倍率と画角で待ちかまえることになります。こちらも、まずまずといった感じに撮れたかと(上のムービー)。

ああ、ぜひとも海中か海上でカメラを持っているときに遊び好きのイルカに遇ってみたいものです。

大瀬崎&宇佐美バスツアー

先週末、mic21の大瀬崎&宇佐美バスツアー(一泊二日3ビーチダイブで29,800円)に参加してきました。

先に感想を言うと「楽しかったけど面白くはなかった」かな。仲間に恵まれて、土曜の夜の宴会や帰りのバスの中も笑いっぱなしだったのですが、なにぶん肝心の海の方が…。

21日の朝7時、30人弱を乗せたバスで新宿を出発、大瀬崎の到着が12:30。長旅でしたが朝が早かったので良い睡眠時間になりました。

昼食後、湾内で一本目の潜水。天候はいつもの通り快晴。ただし残念なことに透視度は3~5mぐらい。豊かな海もこうなってはお手上げです。視界不良のまま、とりわけ感激するような収穫はなし。

そして夕食後は同じく湾内でオプションのナイトダイブに挑むも透視度は改善しておらず。近辺を散策してはチームの居場所を確認し、写真を撮っては確認してを繰り返すのですが、なにしろ視界不良下のナイトダイブ。いつしかチームを見間違え…。後発エントリだったチームのライトの明かりを横目に、ついつい一人水中に長居してしまいました。まあ、勝手知ったる湾内。流れはないので上がってしまえばどうにでもなったのですが、本来のチームからはぐれたという意識がなかったもので…。後から考えるとちょっとおっかない話です。

エイ
寝ぼけるエイ
タコ
眠そうなタコ
コブシガニ
このとおり平謝りするしかないなぁ… (はぐれた後のロスタイム中に見つけたコブシガニ) 関係者の皆さん、お騒がせしました

その後は宿の山さくら(新規オープンとなったmic21大瀬崎店の活動拠点だそうです)のテラスにて大宴会。micの関東各店だけでなく名古屋や関西からも合流があってかなりの大所帯。見ず知らず、初めて会った名前も知らない人たちと飲むのも楽しいものです。数十人(その内、しっかり飲む人は限られていましたが…)で備え付けのビアサーバの樽をいくつも飲み干し、私が持参した瑞泉も空け、同じく私の大好物「テングのビーフジャーキー(デスソース味)」に悶絶してもらい…。結局お開きは3時過ぎ。いやあ楽しい一時でした。

翌日、9時に大瀬崎を出発し、伊豆半島を横断して10:30頃宇佐美に到着。先ずはビーチのゴミ拾いに勤しみ、大崎で2ビーチダイブ。このポイントは初めてでした。エントリ場所は大小の丸石が敷き詰められた岩場なのですが、高目の波が打ち寄せるところでカメラセットを片手にフィンを履くのは難しいものです。うっかり片方のフィンを落としてしまったときは身動きが取れず「ここで死ぬんじゃないか?」と思ったくらい…。少なからずダイビングをやっきていながらガイドにフィンを履かせてもらうという情けないありさま。

で、やはり透視度も3~7mくらい、案の定狙いだったネコザメも見当たらず。いたのはいつでも見かける魚ばかり。2本目はカメラを持たずに入ったぐらいです。

そして昼食はお馴染のサヤン(マリンスポーツオフィスと併設)のインドネシア料理ではなく民宿にて。エスニック食好きの私としてはちょっと残念。

17時、バスが宇佐美を出発。18時半、熱海で電車帰りの人を下ろし、ビールと摘みを買い込んで東京へ。わいわいやりながら21時過ぎに新宿に到着。予想より早く帰ってこられました。

で、総括するなら「足つきでリーズナブルな価格は良し。ツアーの内容もまずまず。ただし、いかにも夏の伊豆の海では不運」といったところでしょうか。10月ぐらいに開催してくれれば、もっと楽しめるかもしれません。

Nauticam NEX5 for SONY αNEX5

日本での販売元のFisheye社がお盆休みの間にNauticam社にSONY αNEX5向け水中ハウジングの発売時期を訊ねるメールを送っていたのですが、そのメールが転送され昨日Fisheyeから返事が来ました。ホームページの更新通り9月発売予定だそうです。

そして現段階で解っている情報をサイトにUPしたとの旨が書かれていたため、さっそく覗いてみました。断片的にですがほぼ全景が見て取れます。

Nauticam NEX5ハウジングのバナー

私が気掛かりだったのは以下の点。

  • 外部ストロボとの接続方法は?
  • ズームレンズポートの先に67mmレンズが付けられるか?
  • 具体的な発売日は?

前者に対してはまだ明確な回答がありません。でも、まさか光で連動させられないということはないはずなので、何らかのアダプタが付くようになるのでしょう。

そして後者に対してはレンズアダプタが用意されるとのこと。安心しました。

ちなみに私はまだCybershot HX5Vの高倍率ズーム&マクロレンズ(UCL-330)の組み合わせでクッキリ撮れたことがありません。でもNEX用のズームレンズ(SEL1855)はコンデジ風に言えば最大3倍相当なので、けっこう手軽に楽しめるのではないでしょうか。

M67レンズアダプタ

後は発売日。9/23日からいつものセブに行くことになったので、できればその前に評価して、購入すべきかどうかを決めたいのですが…。

ストロボを二灯立てにしたいのだけれど…

私はまだ水中写真を外部ストロボ一灯で頑張っています。アームを調節し、レンズの真上から発光させるようにしているのですが、上から見下ろすように照らすため近い被写体には影が出ます。

緑色の影が出た写真
グリーンの影が…

そこで左右二灯立てにしたいところです。レンズの両サイドから光を当てれば影は消えますよね。でも、実際どれを買って良いものか悩みます。というか現行商品はどれも買いたくないなあと。

以前はSea&SeaのYS-27を使っていましたが機能的に陳腐化したため、より小型軽量でS-TTLにも対応したINON S-2000で置き換えて今に至ります。小さいながら上位機種のD-2000 Type4と同等以上の性能を持っているS-2000はとても気に入っているのですが、残念ながらターゲットライトが備わっていません。かといってターゲットライトのためだけにD-2000を買い足すのも気が引けます。フィンやカメラもそうですが、とにかく「なりは小さいけどパワフル」が私の一貫した好みなので。

もちろんINON製とSea&Sea製のハイブリッドという選択肢もあり得ません。美観を損ねるだけでなく、光ケーブルの接続や運用が厄介になりますので。

これは私の勝手な想像ですが、INONは「D-2000 Type5」のような新製品を開発中なのではないでしょうかね。ターゲットライトのLEDをより新しいものに換え、リサイクルタイムをS-2000に劣らないように高速化した感じの。あるいは「S-2000 Type2」とでも呼ぶべきターゲットライト付きのS-2000か。ともかく「設計の古いD-2000(またはD-240)」か「ターゲットライトのないS-2000」かの二者択一状態を放置しておくのは好ましくないと思うのですがね。

いや、ターゲットライトの観点で言えば人気のLEシリーズで代用させる手もありましょう。私もLE250とLE550-Wを一本ずつ持っています。それらをストロボの底部に取り付けるためのダブルライトホルダーも買いました。ワイドのLE550-Wをビデオライト、LE250をターゲットライトとして使うのは良い考えです。

ただし、ターゲットライトには赤色フィルタを付けたいところ。その方が生き物にストレスを与えにくいとされていますので。でも赤いLED光を当てたままフラッシュを焚いても、おそらく近い被写体には赤味が乗って映りますよね。少なくとも陸上で試した限りではそうでした。いくら水中では赤い色は減退しやすいといっても近距離ならその効果は微々たるもの。ひょっとして二灯分の光量があれば…とも考えるのですが試せていませんし、マクロ撮影では光量がありすぎても困ります。

そこで、INONかサードパーティのどこかにぜひとも出してほしいのは下図のようなパーツ。

INONライトをターゲットライト化するパーツ案

この通り、LEシリーズのライトヘッドとボディ(電池ホルダー)の間にかませ、S-2000のスレーブとして接続した光ケーブルから信号を受けると一瞬ライトを消灯させるような発光遮断機です。これがあれば赤色フィルタを付けたLE250をターゲットライトとして使えるようになります。

ああ、もしそういった新製品が出るとすると、おそらく発表のタイミングは10月17日からラスベガスで開かれるDEMA Showでしょうかね。買ったそばからより高性能な新製品が出た日にはとても悔しい思いをするので、今しばらくはストロボ一灯とビデオライトで凌ぐことにするか…。

Nauticam αNEX-5用水中ハウジングの発売日決定か?

今日、二日ぶりにNauticamのサイトを見てみたら、遂にアナウンスが載りました。私が心待ちにしていたSONY αNEX-5用の水中ハウジングです。数日前、いつごろ発売かを問い合わせたら、「日本ではFisheyeに訊いてくれ」という返事だったのですが、まるで私の催促に触発されたかのような。まあ、もともと7月と言っていましたから頃合いだったのでしょう。

イラストを見ると、カメラのフラッシュ光を透過させる作り、ハンドルはステイごと外してコンデジ風のコンパクトなハウジングとしても使えそうです。

そおれからズームレンズポート仕様でレンズを短くした際にケラレないか、ポートの先端に67mmネジ径を刻んであるかといったことは不明です(ポートの口径が67mmよりもちょっと大きいようにも見えますが…)。

また、αNEX-5の特長であるぼかしのダイヤルはいけそうですが、その左下のボタン類にもグリップを握ったまま親指が届くかは実物を触ってみないと解らりませんね。
以下はサイトからの引用です。

また、αNEX-5の特長であるぼかしのダイヤルはいけそうですが、その左下のボタン類にもグリップを握ったまま親指が届くかは実物を触ってみないと解らりませんね。

以下はサイトからの引用です。

  • Reliable and rapid port release locking system
  • Double safety secured housing lock
  • Flash on/off control
  • Easy to use camera tray allows easy removal of battery and memory card
  • Super sensitivity shutter release
  • Rocker switch for play and movie control
  • Removable optical fibre mounting plate for flexible lighting choices
  • Strobe mounting thread on housing providing steady mounting choices
  • Focus light cold shoe on top of housing is available
  • Rail holder is built providing option for monitoring hood and magnifier
  • Wide range of lens port choices

シューはホットではなくコールド(水中で使うものですし)ということですし、相変わらず外部ストロボとの接続方法は解りませんが、液晶フードや拡大鏡が付けられるようですね。
そして最後の一行には注目の文言が。

Shipment will start two weeks later!

今日から二週間だとギリギリ今月中。注文が早ければ、来月前半には入手できるかも知れません。
とは言え今はその気十分でも買うかどうかはお値段と実物の出来栄え次第。意外に高かったり面白みのないハウジングになってしまったなら、一転してCanon EOS KISS X4のセットが魅力的に思えてきそうですし…。

◆◆◆

追記:

8/19、馴染みの販売店の店長からFisheyeに確認してもらったところ、十中八九、発売は九月にずれ込むだろうとのこと。しかもまだ試作機すら完成しておらず、価格も未定(予想ではポート込みで20万円を切るくらいになりそう)だそうです。まあ予想通りか。お盆休みが開けたFisheyeのサイトも「9月発売」に変更されていました。Nauticamは当初の予定から2ヶ月ほど遅れるのが常。こりゃ中旬頃までに実物にお目にかかれれば御の字かな。