日本には車検制度があります。これは数年ごとに車の状態を検査し、問題があれば整備を促すためのものです。そのため日本では検査に受からないボロボロの車が街を走ることはなく、諸外国に比べて排気ガスの臭いは軽度です。
また、自動車は日本の重要産業なので、車検制度には買い替え促進の意味合いもあるのでしょう。
日本は永らく喫煙者に甘い国でした。今でも飲食店の禁煙化すらな徹底されていません。これはJT(日本たばこ産業)が政権与党の多くの議員に多額の献金して法制化を先送りしているからだと言われています。ただし、近年では国民の喫煙率が下がり(18-19%)、特に受動喫煙への問題意識が高まっています。
なお、日本では路上での喫煙を禁止する区域が増えています。国際的には屋内禁煙で屋外は喫煙可能という国が多いものの、日本では先の理由で諸外国のように屋内禁煙が進まなかったので、屋外の喫煙が先に規制されることになりました。屋外は業界団体がいないためです。ちなみに日本では整備状態が悪い車は公道を走れないので、屋外でもタバコの臭いは際立ってしまいます。
そして2020年には東京オリンピック・パラリンピック大会が開催されます。開催国にはIOCから禁煙の実施が義務付けられているので、それまでに東京では条例が実施されるでしょう。それにより指定区域を除く屋外も屋内も禁煙化される見込みです。日本人は同じ行動をしがちなので、いざ東京で規制が始まると他県も後に続いて、これを機に禁煙に踏み切る人も増えるでしょう。日本の喫煙率は急に下がるかも知れません。
フィリピンでもドゥテルテ大統領の下、厳しい禁煙化が検討されているようですが、日本も変わりつつあります。
もしあなたが喫煙者で、将来日本に住むなら、早めにタバコへの依存をやめることをお勧めします。きっと不自由することになるでしょうから。
ちなみに、日本のタバコは一箱約200ペソ~です。ばら売りはありません。
ラーメンはもともと中華料理だけど、日本で独自の発展を遂げ、今では日本を代表する料理の一つになりました。
ラーメンにはスープの材料毎にさまざまな種類があるものの、フィリピン人に最も人気が出そうなのは豚骨ラーメンでしょう。なにしろフィリピンは豚肉の本場だから。
豚骨スープは豚の骨を長時間煮込んで作ります。薄い褐色で味が濃いのが特徴です。お店によってはスープに独特のジビエ臭があり、大好きな人も多いけど、それを嫌う人もいます。
ちなみに豚骨ラーメンの本場は福岡県で、たくさんの豚骨ラーメン店があります。福岡県に赴任するフィリピン人ESL教師は幸せかもしれません。
日本の富士山は世界的に有名ですが、この美しい山が火山だと知っている人は少ないかもしれません。
富士山は古来より約100年周期で噴火を繰り返してきたものの、この300年ほどは噴火していません。そのため次回は前回の3倍のエネルギーで噴火する可能性があります。とはいえこの先もずっと噴火しないかもしれないし、明日にも噴火するかもしれず、予想はつきません。
なお、噴火の規模と風向き次第では火山灰が降り積もり、日常生活が困難になります。気流の関係で富士山の東側の被害が大きくなる公算が高いです。
日本は地震が多い国です。微弱な揺れも含めれば毎日どこかで地震が発生しています。これは、地質学的に見て日本が以下の四つのプレートの境界線上にあるためです。
とはいえ心配はご無用。日本の多くの建物は耐震構造で作られているので。ただし、古い建物には新しい建築基準を満たしていないものもあるので強い地震のときは注意が必要です。特に木造の住宅は地震をきっかけに火事に見舞われるおそれがあります。
なお、フィリピンでもごく稀に地震が発生して大騒ぎになるけど、日本人は慣れたもので、歩ける程度の地震には動じません。そのせいで、いつかまた大地震が来たとき、日本人の避難が遅れ、いち早く行動したフィリピン人は助かるかも…。
ちなみに、いつどこで地震が起きるかは現在の科学技術では予測できません。
東京の日比谷公園にはDr. ホセ・リサールの胸像が建っています。1888年に彼が来日し、近くのホテルに滞在したのを記念したものです。
さて、先日、その日比谷公園で「フィリピンフェスティバル2017」というイベントが開催されました。来場者の9割が在日フィリピン人で、歌あり踊りあり、パレードありの賑やかなイベントです。
私はリサールがフィリピン人にとって革命の英雄、歴史的な偉人だと聞いていたので多くの来場者が彼の像の前で記念撮影でもするのかなと思っていたら、ほとんどの人が気にかけていませんでしたね。ちょっと拍子抜けしました。皆さん、異国の地に立つ自国の英雄の記念碑に興味はないのかな?
でも、後日、知り合いのフィリピン人にそのことを尋ねたら「我々は彼のモニュメントは見慣れているので、もっと日本風のものに興味がある」とのことでした。なるほどね。