選挙の古臭い因習

先日、日本全国が対象の選挙が行われました。日本の選挙の特徴は「前時代的」です。

例えば選挙ポスターは決められた掲示板に貼らなければならないけど、この掲示板は木製で選挙のたびにいたるところに立てられ、選挙が終わったら廃棄されます。まったくもって資源と税金の無駄遣いです。

Election bord, 選挙ボード
日本の選挙掲示板
日本はエレクトロニクス大国なのだから常設のデジタル掲示板に置き換えるべきです。選挙期間以外は広報や天気予報、交通情報などを流しておけばいいのだし。でも、そうはなりません。

実は日本の政治システムは与党、あるいは既存政党に有利にできています。デジタルデータではなく物理的なポスターのままにしておけば組織力がものを言います。小政党や個人の立候補者は、すべての掲示板にポスターを貼ることができません。もし自らがポスター貼りに専念すれば、その候補者は自分の政策を有権者に向かって披露する時間を失います。

他にも、候補者はメールを用いた選挙活動を禁止されています。これは、与党にはITを十分に使いこなせない高齢の議員が多いためといわれています。でも、ちゃんとスタッフを雇えばいいだけの話なのですが。

ただし、SNSは禁止されていません。理解があるからではなく、新しいのでルールがまだ追いついていないからです。でも残念ながら若い世代の投票率は低いのですよね。

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