湯たんぽ

東京も冬に突入しました。

日本の伝統的な暖房器具の一つが湯たんぽです。湯たんぽはお湯を入れるための水筒です。寝るときに使います。寒い冬の夜、湯たんぽと一緒に布団に入ると温められた血液が体を循環して心地よく眠れます。

Yutampo、湯たんぽ

ただし、長時間同じ箇所が触れていると低温やけどになるので気をつけて下さい。

湯たんぽ材質ごとに以下のような種類があります。

金属

熱伝導率がよく暖かいが、火傷しやすいので注意。

プラスチック

熱伝導率が悪いので暖かさはマイルド。火傷しにくい。

ゴム

肌触りがいい。火傷しにくい。

陶器

暖かさが長持ちする。落とすと割れやすい。

悪魔

日本には悪魔がいます。この方です。

デーモン閣下
公式ファンクラブ(http://fc-enmado.emtg.jp)より

彼曰く「これは化粧ではなく素顔だ」とのこと。

この悪魔の人間界における役割は歌手や相撲の評論家です。

もう一度言います。彼は悪魔に扮装した人間ではなく悪魔そのものです。なので普段の生活では人間に化けているそうです。

なお、彼の年齢は100,054歳。来年には100,055歳になります。きっと100,080歳くらいまで人間界にいるでしょう。

相撲部屋

相撲は個人競技ですが、団体戦でもあります。

すべての力士は「相撲部屋」と呼ばれるグループに所属しています。相撲部屋は現在45あり規模は様々ですが、大会では同じ部屋に所属する力士同士は対戦しません。

従って、横綱を輩出している部屋の力士は、横綱のいない部屋の力士よりも有利になります。

Sumo ring、土俵

幕内と十両

横綱と三役を含む上位の42人の位は「幕内」と呼ばれます。それに続く28人の位は「十両」と呼ばれます。

十両以上に所属する70人の力士には「関取」という資格が与えられ、大銀杏と呼ばれる独特の髪型が許されます。また、関取には相撲協会から給料が支払われます。

Sumo ranking chart、相撲の番付表
Sumo ranking chart. A strong wrestler wrote a name with a bigger font.

十両の下は「幕下」と呼ばれる前座のランクです。幕下の力士には給料が支払われません。

大関、関脇、小結

横綱の次の位は大関です。コンスタントに10勝以上できるような力士が任命されます。横綱とは違い、不甲斐ない成績が2大会続いた場合は降格します。

大関の次は関脇、その下が小結というランクが設けられています。特に資格があるわけではなく、ランキング上位の実力者に与えられる称号です。

大関、小結、関脇の三つのランクを総称して「三役」と呼びます。つまり、彼らは横綱予備軍ですね。三役にも定員はないけど、なかなかなれるものではありません。

大相撲の三役揃い踏み
三役揃い踏みという儀式があります

横綱

大相撲にはランキング制度があります。最上位は横綱です。大関で2場所連続で最多勝利を挙げると昇進できます。ただし、不甲斐ない成績が2大会続くと引退しなければなりません。

第69代横綱 白鵬
優勝回数が歴代最多の白鵬

なお、横綱は1人とは限らず、一度に数名の横綱がいる時もあります。2017年11月の九州場所では、白鵬、日馬富士、鶴竜、稀勢の里の4人が横綱でした。

また、横綱には高い品格が求められ、成績が良くても不祥事を起こせば引退を迫られます。日馬富士は酒の席で後輩力士を殴って怪我をさせたことが問題となり、今年の九州場所の後に引退しました。

 

相撲のスケジュール

相撲の大会は奇数月に開催されます。開催地は1月、5月、9月が東京で、3月が大坂、7月が名古屋、11月が福岡です。

大相撲一月場所のポスター

一度の大会は日曜日に始まり、翌々週の日曜日までの15日間、毎日試合があります。よって8勝すると勝ち越しで好成績と見なされます。

一ヶ月おきに15日間なので、年間90日、四日に一回は試合があることになります。

また、大会がない時も地方で興行を行うので、なかなかのハードスケジュールの日々です。

相撲の試合

一般的にパワフルだけど不器用な力士は両手の手のひらで相手をつく「突き押し相撲」をよく使います。

対して、技術に長けた力士は、相手のまわしを掴んでひっくり返す「投げ」という技を好みます。

大相撲の取り組み体格差がある場合、小さい方の力士は俊敏な動きで相手を翻弄することを狙います。相手の横や後ろに回ってしまえば体重差があっても簡単に押し出せます。

たいていの試合は30秒以下で決着がつきます。1秒未満で終わる試合も多いです。

逆に力量が拮抗して2分を超えると「大相撲」と呼ばれ、盛り上がります。

組み合ったままこう着状態が続くと一旦中断し、短い休憩が入った後、元の体勢から再開されます。

相撲のルール

相撲のルールは簡単です。相手に足の裏以外を地面につかせるか、藁で作られたリングの外に出せば勝ちです。

相手を蹴ったり拳や肘で殴るのは反則。でも、手のひらでの攻撃ならOK。

なお、試合開始は行事と呼ばれる審判が合図すると、対戦する両者がその場で決めます。しゃがんでにらみ合った体勢から2人とも同時に立ち上がれば試合開始。タイミングがずれればやり直しです。

大相撲の立会い(試合開始)
二人が同時に手をついて立ち上がると試合開始

相撲

相撲のことはフィリピン人も漠然と知っているでしょう。短く「相撲」と呼ばれることもあります。有力力士の1人である高安は母親がフィリピン人です。

高安晃力士

相撲は日本の国技とも呼べるスポーツで、もともとは神事でした。そのため新しく横綱(ランキング最上位の名称)に昇格した力士は神社で神様に向けて土俵入り儀式を行います。

ほとんどの力士は肥満体に見えるけど意外にも彼らは運動神経もいいアスリート達です。中には288kgの力士もいます。体重に見合った筋力を持っていないと日常生活すら困難な重さです。

相撲は柔道やレスリングのように体重別ではないので巨漢と小兵も対戦します。多くの場合、重たい人の方が有利だし、持久力よりも瞬発力が有効なので、それに最適化された体形と言えるでしょう。