お箸は何膳ご利用ですか?

温めますか?」の続き。

コンビニでお弁当やカップラーメンを複数個買うと、店員から「お箸は何膳ご利用ですか?」と訊かれるでしょう。つまり「何人分必要ですか?」または「何食分ですか?」という意味ですね。日本では一般的にコンビニのお弁当やカップラーメンのパッケージには箸やフォークが付属しないので。

Chopstick、箸

なお「膳」は箸の個数を表現するときの語尾の言い方で、英語の「one person」「two peaces」「three blocks」という表現に似ています。

よって「お箸は何膳…」と訊ねられたら数を答えてください。模範的な答え方は「一膳」「二膳」「三膳」だけど、「1つ」や「1個」でも十分通じます。もちろん指のサインでもOK。数字なら英語も通じます。

不要な時の答えは「いりません」です。店員が箸をくれなかったけど、それが欲しい時は「お箸をください」と言います。

温めますか?

当然ながらコンビニエンスストアは日本にもあります。というか店舗数もサービス内容もフィリピンや他の国より日本の方がずっと充実しています。

なお、コンビニエンスストアは通常「コンビニ」と略して呼ばれます。

convenience store、コンビニエンスストア

なお、お弁当やお惣菜を買おうとすると「温めますか?」と日本語で尋ねられるでしょう。これは「電子レンジで加熱しますか?」という意味です。「はい」または「いいえ」で答えてください。

また、訊ねられなかったけど温めて欲しい時は「温めてください」と言いましょう。

卵かけご飯

卵かけご飯は多くの日本人の大好物です。何しろ安価だし、手早く食べられ、栄養価も高いので。

作り方は簡単。暖かいご飯に卵の中身を全部乗せ、醤油をかけるだけ。それを箸でかき混ぜて食べます。いや、卵は他の器の中でかき混ぜてからご飯に掛けた方がいいかな。

Tamagokake-Gohanm、卵かけご飯日本以外では生卵を食べるのは一般的ではないと聞くけど、日本人からするとBalutの方がよっぽどグロテスクに思えます。

シーフードヌードル

フィリピンの人は日清のシーフードヌードルが大好きだと伺っています。かつてはそれをめぐって殺人事件まで起こったともあるとか。私も馴染みのダイビングサービスのフィリピン人スタッフにお土産としてプレゼントして感謝されたことがあります。

Nissin CUP NOODLE SEAFOOD シーフードヌードル

さて、そんなシーフードヌードルですが、それを提供するラーメン店はなかなか見つかりません。もっというとカレーヌードルも街では滅多に見かけません。それらは日清がカップヌードル用に開発したものなのでしょう。

よってシーフードヌードルに最も近いのは長崎ちゃんぽんかも。長崎ちゃんぽんはリンガーハットなどで食べられます。

シニガンスープ

私は何度もフィリピンに行っているのでシニガンスープの味にも慣れているけど、フィリピンに行ったことがない日本人にそれを提供すると驚かれるかもしれません。タマリンドを使う和食はないので、あの酸っぱいスープの味を「これ、傷んでいるのでは?」と思うようです。

Knorr Sinigangでも、仲良くなった日本人に何も説明せずに振舞って、その反応を楽しむのもいいかもしれませんね。

ラーメン

ラーメンはもともと中華料理だけど、日本で独自の発展を遂げ、今では日本を代表する料理の一つになりました。

ラーメンにはスープの材料毎にさまざまな種類があるものの、フィリピン人に最も人気が出そうなのは豚骨ラーメンでしょう。なにしろフィリピンは豚肉の本場だから。

Ikkousha Hakata Tonkotsu Ramen、一幸舎の博多豚骨ラーメン

豚骨スープは豚の骨を長時間煮込んで作ります。薄い褐色で味が濃いのが特徴です。お店によってはスープに独特のジビエ臭があり、大好きな人も多いけど、それを嫌う人もいます。

ちなみに豚骨ラーメンの本場は福岡県で、たくさんの豚骨ラーメン店があります。福岡県に赴任するフィリピン人ESL教師は幸せかもしれません。

皿うどん

皿うどんはちゃんぽんと並ぶ長崎の有名な料理です。

皿うどん、Sara Udon
皿うどん

名前に「うどん」という言葉が入っているものの、うどんの一種ではなく、油で揚げた中華風の細い麺を使います。

皿うどんにスープはなく、皿に揚げた麺を載せ、炒め野菜や蒲鉾、エビ、きくらげ、餡をかけて食べます。私のおすすめは、数分待ち、揚げ麺が柔らかくなってから食べる方法です。お好みで備え付けのウスターソースや辛子を掛けましょう。

皿うどんは野菜たっぷりでヘルシーな上、ラーメン、うどん、蕎麦、ちゃんぽんなど、他の和食の麺料理のどれとも違う独特の味わいが楽しめます。

皿うどんは、ちゃんぽんと同じくリンガーハットで食べられます。

バロット

Balot日本ではバロットを食べる習慣がなく、多くの日本人はグロテスクに感じて食べることができません。

そのためアヒルの有精卵もなかなか手に入りません。

限られた輸入業者がバロットを売っているものの、おそらく新鮮ではないでしょう。

残念ながらバロットは帰郷した時の楽しみと考えてください。

ちゃんぽん

ちゃんぽんは韓国料理だと思っていませんか?確かにフィリピンのスーパーには韓国製のインスタントちゃんぽんが売っています。テレビコマーシャルもやってるのかな。

でも、ちゃんぽんは伝統的な和食。原子爆弾の被爆地として有名な長崎が発祥の地です。そもそも「ちゃんぽん」が「混ぜこぜ」という意味の日本語で、太い麺と鶏ガラや豚骨のスープに、たっぷりの炒めた野菜、蒲鉾、きくらげなどを載せたものが一般的です。

長崎ちゃんぽん
長崎ちゃんぽん。アドボポークみたいなのも長崎料理です。

それを韓国人が取り入れ、独自にアレンジして発売したのでしょう。そのため韓国のちゃんぽんはかなりスパイシーだけど、本来のちゃんぽんは野菜の甘みが特徴の料理です。

ちゃんぽんは日本全国にあるリンガーハットというレストランチェーンで楽しめます。

カラオケ

カラオケは日本発祥だけど、日本人が皆歌うとは限りません。

そして歌う場所は道端ではなくカラオケスタジオやスナック、もしくは自宅に限られます。

もっと言うとカラオケは少々お高い楽しみです。多くのカラオケスタジオでは部屋代を払った上に、何か飲み物を注文する必要があります。その後は部屋を独占して時間いっぱいまで歌い放題です。フィリピンの曲もたくさんあります。

今日、カラオケのサービスは進化しています。一人で没頭できる「一人カラオケ」です。